いむれ内科クリニック

愛知県豊橋市のクリニック
内科・感染症内科・呼吸器内科・アレルギー科

X線撮影室工事中

2019-07-07 10:03:08 | お知らせ

X線撮影のシステムを入れ替えるため工事をしています。通常の診療には支障がないように、休診日に何回かに分けて工事をします。

皆さんはX線写真(レントゲン写真とも言いますね)はどのように撮影するのかご存じでしょうか。

  • フィルム
フィルムカメラ(銀塩カメラ)と同じように、体のそばにフィルムを置いてX線を照射して感光させます。フィルムを暗室で薬品に浸して処理し像を浮かび上がらせます。フィルムにはX線が通りやすいところは黒く、通りにくいところは白く写ります。撮影してからフィルムができあがるまで5~10分もかかります。フィルムはシャウカステンという照明器具に吊り下げて判読します。
  • CR(Computed Radiography)
画像をデジタルで処理するシステムです。フィルムの代わりにイメージングプレート(IP)を使います。X線を照射するとイメージングプレートの中の特殊な蛍光体(光輝尽性蛍光体)に画像が蓄積記録されます。次にイメージングプレートを読み取り装置にセットしてレーザーを照射します。蓄積記録されたX線のエネルギーに相当する蛍光を発するので、これを読み取ってデジタル化します。画像はコンピューターで液晶ディスプレイに表示できるため、フィルムを吊り下げるシャウカステンは必要ありません。撮影してから画像ができあがるまでの時間は2~3分に短縮されます。またフィルムよりもX線の検出感度が高いため、照射するX線の量が少なくて済みます。
当院では開院時からこのCRシステムを利用していました。
  • DR(Digital Radiography)
CRシステムがさらに進化したもので、イメージングプレートの代わりにフラットパネルディテクター(FPD)を使います。パネルにはシンチレーターというものが塗布されており、X線が照射されると蛍光を発します。シンチレーターの下層には蛍光を検出する半導体(ディテクター)が数百万個も縦横に配置されており、画像を即座にデジタル化します。パネル単体で画像がデジタル化されるため、CRシステムのような読み取り装置は必要ありません。撮影してから画像ができあがるまで数秒と極めて高速です。またCRシステムよりもさらにX線の照射量を低減できます。
当院はコニカミノルタジャパン株式会社Aero DR PREMIUMを採用します。

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