当地区でもインフルエンザが流行しています。
インフルエンザウイルスは鼻やのどの粘膜に感染し、発熱・のどの痛み・鼻水・咳などの症状が出ます。風邪に比べて症状が重いことが特徴で、高熱や強い倦怠感などの全身症状を伴います。
写真はインフルエンザウイルス抗原迅速検査の試薬です(インフルエンザA型陽性)。この検査は発症してから12時間以内では陽性率が低く不正確なため、当院では原則として検査はお勧めしていません。発症後24時間程度経過すると、のどでウイルスが十分増えるためかなり正確に診断できます。検査で「陰性」の結果であってもインフルエンザではないことを証明するものではありません。
インフルエンザにかかってしまったら、お薬をしっかり服用し体を休めることが大事です。抗インフルエンザウイルス薬にはタミフル・リレンザ・イナビルなどがあります。これらの薬を服用すると発熱する時間が1日程度短くて済みますが、決して特効薬というわけではありません。
発症前日から発症後3~7日間はウイルスを排出するといわれています。マスクを着用してせっけんと水で手をしっかり洗いましょう。感染力が強いので、学校保健安全法では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています。大人の場合もこれに準じて仕事等をお休みされることをお勧めします。