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日々の生活の中で印象に残ったあらゆる場面を大切に切り取っていきます。

『マディソン郡の橋』(原作)

2013-05-12 20:55:50 | メリルさま
著者 ロバート・ジェームズ・ウォラー   村松潔
出版社 文藝春秋
初版発行日 1997/09/10

ストーリー 屋根付きの橋を撮るため、アイオワ州の片田舎を訪れた写真家ロバート・キンケイドは、農家の主婦フランチェスカと出会う。漂泊の男と定住する女との4日間だけの恋。束の間の恋が、別離ののちも二人の人生を支配する。



 映画化された『マディソン郡の橋』は実はあまりスキではないのですが、その元の原作小説を読んだことがなかったので、原作を読んでみたらちょっとは感じ方が変わるかなぁと思い、今さらながら読んでみました

 先に映像化したものを観ているので、ロバート=クリント・イーストウッド、フランチェスカ=メリル・ストリープと自然に脳内変換されちゃうかなぁなんて思いましたが、不思議なことにあまりそういう感じにはならず。確かに読んでいると、あっ、このシーンがあんな風に映像化されたのね、とそのシーンが思い出されたりは多々しましたが。

 原作はロバート(男性)の立場から綴ったストーリーで、映画はフランチェスカ(女性)の立場から綴ったストーリーになっている感じがしました。映画化する際、クリント・イーストウッドはメリルが演じるフランチェスカをとにかく美しく魅せるように撮影した、なんていう話もありますしね。実際、劇中でもロバートと出会ったことで、農家の主婦だったフランチェスカがどんどん綺麗になって、1人の女性としてまた恋に落ちる様がとても丁寧に表現されていましたし。

 ただ、原作のロバートとフランチェスカは、私には美男美女のイメージだったなぁ。農家の主婦っていっても、やっぱりちょっとご近所の主婦よりも一目置かれるような外見上の美しさがあるっていう感じ。だから、ちょっと非現実的で実際にはこんな出会いなんてなかなかないんじゃないの?って思ってしまいました。

 その点、映画でのロバートとフランチェスカはとてもリアリティーがあるなぁと。なんだかすごく現実的に感じました。特にメリルが演じたフランチェスカみたいな農家の主婦って絶対いるよなぁって。

 メリルはフランチェスカを演じる際、役作りのために体重を増やしたらしいけど、確かにこの作品でのメリルの体型は正直細くはないです。けれど、農家の主婦のイメージとしてはこういう体型だよね。

 クリント・イーストウッドに関しては、結構原作に近いロバートのイメージだったように思います。ただ、ちょっと年齢が原作よりも高いけどね。


 物語とは別に、このクリント・イーストウッドはほんとカッコ良かった

 


 結構、読み始めるとスラスラ読めちゃうし、文章自体も綺麗な表現が多くて、すごく綺麗な恋愛のように書かれているけど、やっぱり私は共感出来なかったな

 でも、この原作の雰囲気を損なうことなく、見事映像化したクリント・イーストウッドはスゴイなぁとは思います。個人的には原作よりは映画のほうがスキかも。

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