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日々の生活の中で印象に残ったあらゆる場面を大切に切り取っていきます。

『きらきらひかる』

2010-05-03 22:29:34 | ドラマ
連続ドラマ 1998年1月~3月放送 スペシャルドラマ 1999年4月・2000年4月放送

ストーリー 天野ひかる(深津絵里)は新人の監察医。ある事件をきっかけに監察医を志すことになった彼女が,同僚と共に死体に残された最後の言葉を聞くことで,難解な事件の真実を次々と解き明かしていく。

出演 深津絵里,柳葉敏郎,松雪泰子,篠原涼子,小林聡美,鈴木京香他



 井上由美子さん脚本作の中ではいちばん


 リアルタイムでも見てたし,DVDにおとしたにも関わらず再放送されるたびに必ず見ちゃうくらいほんとになドラマのひとつなのですが,今までなかなかDVD化されず。ところが今年2月,ついに連ドラ+SP2本がまとめてBOXでDVD化され,特典として深っちゃんと小林聡美さんと京香さんのオーディオコメンタリーが付いてるし,久々にちゃんと見直したいと思って,GWちょっと前から一気にまとめて見てました

 郷田マモラさんの漫画が原作で,深っちゃん演じる新米監察医の天野の成長を描くとともに松雪さん演じる刑事や小林聡美さん・京香さんら演じる先輩監察医との友情も描いていく医療ドラマ。脚本は現在『同窓会~ラブ・アゲイン症候群~』を書いている井上由美子さん。

 今さらだけど,井上由美子さんってどんな作品を書いてたのかウィキで調べてみたら,ほとんど井上さん脚本のドラマは個人的によく見てるなぁ。2000年代の作品はほぼ見てます。キムタクの『ギフト』の脚本も手掛けていたのは知らなかったなぁ。あとは見てなかったけど松嶋菜々子さんが朝ドラヒロインだった『ひまわり』も。で,今作にも出演している鈴木京香さんはほんと井上作品の常連。井上作品を私が初めて見たのは調べた結果『ギフト』が最初ですが,これにも京香さんはキムタクの元恋人役で,記憶喪失のキムタクが記憶を取り戻すきっかけにもなる重要な役柄で出演。(小林聡美さんも占い師役で出演してました。)

 うーん,やっぱり私はこの『きらきらひかる』が井上さんの脚本作品の中ではいちばんスキだし,京香さんも杉先生が今まで数多く演じてきた役柄の中でもいちばんハマリ役だと思うなぁ。

 研修医の天野が1人前の監察医になっていく姿を描いているけど,毎回冒頭と最後にあるレストランでの女性4人の会話シーンだとか,ギバちゃん演じる田所部長の“あ~まの~”って特徴ある云い方だとか(これは実際に聞かないと分からないかなぁ),松雪さん演じる刑事の月山の“あたしを誰だと思ってるの!”っていうまさに女王サマキャラにピッタリな名台詞とか,いつも年下の彼に超短期でフラれてしまうけど,常にイイ男GETに励む小林聡美さん演じるバツイチの黒川さんや,天野と杉先生の周り公認の相思相愛の仲だとか(笑)見所満載。だけど,そんな中で監察医や刑事としてしっかり真実に向き合う4人がとってもカッコ良く,また友情も深めていくっていうのが素敵。


 は天野の学生時代の先輩が感電死した真相を突き止める第2話ラストで後半の物語の中心となる杉先生の妹と歯のかけらの存在が杉先生本人から語られます。




 連ドラ後半は杉先生と篠原涼子さん演じる妹の話が中心で,杉先生がなぜ外科から法医学に移ってきたのか,杉先生が大切に持っている歯のかけらの真実が明らかになり,またそれによって悲しい事実も発覚してしまうのですが,そんな杉先生を天野・月山・黒川の3人がしっかり支え,そして助ける姿にこんな友達って大人になってからなかなか出来るものじゃないし,羨ましいなぁと。

 杉先生と月山はある意味似たものキャラで,顔を合わせれば憎まれ口を言い合うし,どちらもまぁ女王サマ的キャラなんだけど,天野に頼まれて杉先生の妹の過去を調べた調書を杉先生に手渡す際に,杉先生の“ありがとう”っていう言葉に対して“友達じゃない(友達なんだから当たり前でしょ!っていう意味)”ってしっかり云い切るところなんかほんとカッコ良かったもんなぁ。

 この杉先生の話には放送当時の1998年から3年前に起こった1995年の阪神・淡路大震災の話が重要に絡んでいるっていう点でもこういう話をしっかり連ドラで描いていたっていうのも今改めて見るとスゴイことだったんだなぁと思います。(コメンタリーでもこの地震をストーリーに絡ませたことはスゴイことだったと3人の女優さんが話されてました。)

 そして,やっぱり私は『きらきらひかる』っていうとこの音楽が忘れられません
 


 主題歌だったミスチルの『ニシエヒガシエ』よりもこのインストのほうが断然耳に残ってます。ほんとイイところで毎回流れるんですよね


 連ドラで杉先生の話はしっかり完結しましたが,その後2回に渡って放送されたスペシャルでもどちらも杉先生が以前勤務していた大学病院の元同僚や,外科から法医学に移ってきた際に一から指導してくれた教授が事件に絡んでいたりする話だったので,やっぱり原作でも杉先生って主人公の天野以上に重要なキャラなのかも。(原作は未読。)

 オーディオコメンタリーでは残念ながら松雪さんはお仕事の関係で参加出来なかったそうですが,3人の女優さんが映像を見ながら,いろいろ喋っているのを聞くのはほんと豪華でしたどうやらちょうどこのコメンタリーを収録した時点での3人のヘアスタイルが偶然にもこのドラマ撮影時とほぼ同じだったようで,なんか撮影時に戻ったみたいだね~みたいな話もしていたり,あとはやたら小林聡美さんと京香さんが深っちゃんのシーンが登場するたび“小さくてカワイイね~”って云っていて,深っちゃんがちょっとタジタジになってました(笑)

 “またこのメンバーで作品を作りたい”なんて3人が最後に喋っていたりしたので,ほんとまた実現してくれないかなぁ今考えてもほんと豪華ですもんね,この役者陣。しかもここまで全員がキャラにピッタリなのもなかなかないし。

 数ある医療ドラマの中でもやっぱりいちばんな作品です。

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