ネコのしっぽ

盛岡で開かれた、外国人地方参政権を考える講演会に参加した。

講師は日韓関係や在日コリアンに関する評論で知られる中央大学教授の鄭大均先生。在日コリアンの日本国籍取得を公然と提唱する数少ない論客である。
日韓の国民関係が歴史道徳的に規定される状況は日本人にとっても韓国人にとっても弊害が多いこと、在日コリアンが韓国籍や朝鮮籍を維持したままでい
ることはそのアイデンティティと帰属（国籍）のズレを永続化するものであることを指摘している。

さて過日、「外国人地方参政権付与法案」についての意見書を国へ出すよう求める「請願書」を市議会に提出したＫさんのブログによれば、市議会総務常任委
員会での審査結果は「継続審議」だったらしい。

継続審議としたなら、日本国民としてまた花巻市民として、これからの「日本や地方」、そして「国際関係」をどうするのか、しっかり考え議論していかなければな
らないはずだ。Ｋさんは花巻市議にこの講演会のご案内もしたというのに、なぜ、花巻市議は足を運ぼうとしないのだろうか。請願の趣旨や内容、参政権問題
の本質を理解するための貴重な機会であるにも関わらずだ。そんなことは先刻承知だという自負でもあるのか。市民のために最良の判断を下すためにも識者の
意見には謙虚に耳を傾けるべきではないか。

鄭大均先生の講演要旨は、
　　　●外国人参政権は在日コリアンにとっても日本人にとっても弊害が多い。
　　　●特別永住者には特例国籍取得制度を導入し、日本国のフルメンバーとして受容しよう。
　　　●永住許可要件を緩和し、一般永住者が急増するのは好ましくない。

というものだった。詳細についてはまた後日。



くだらない話しを一つ。

講演会の写真の看板の最後に「！」マークと「？」マークがついているのがお分かりだろうか。
「！」はエクスクラメーションマーク（感嘆符）、「？」はクエスチョンマーク（疑問符）と言うが、インザプールという映画の中で、
この「！」と「？」の語源についてふれていた。その語源とは、「！」 と 「？」 のマークは ネコの後ろ姿（しっぽ）を形にした文
字であるというもの。

「？」って上の「クネッ」とした部分が尻尾で「・」がお尻の穴。
「！」って猫がびっくりしている猫のしっぽと尻の穴。上の「ボウ」が尻尾で「・」は猫のお尻の穴。というものだ。
　
そう言われると思いっきりネコの後ろ姿に見えてしまうから、なぜか妙に説得力がある。


【インザプール】
登場人物の個性は半端ではない。24時間勃起しっぱなしという「持続勃起症」に冒された営業マン、家のガスや電気、
鍵をしめたか気になって、何度も確認のために帰宅してしまう強迫神経症のルポライター、そしてプール依存症の男・・・
いろいろな患者がやってくるが、そんな患者たちも引きまくる神経科の精神科医、伊良部（松尾スズキ）のトンデモ度は
最高。患者を振り回し、いい加減な発言が飛び交う。笑って、笑って、笑える。ゆるさもこれにきわまり、ストレスを抱えた
人は必見の映画。