Il Volo Infinito

映画ブログ『黄金色の日々』別館 イタリアのテノールトリオ IL VOLOの部屋 他にミュージカル部多少

IL VOLO Notte Magica

2017年12月02日 | IL VOLO
Benvenuti, Giappone!!




ようやく来日した三若衆。お待ち申しておりましたよ!!
書庫化した映画ブログのステージ・音楽カテゴリーをゆえあって消してたんですが、この記念に分けてまとめました(作業途中)
近年色々変化もございまして、ぶっちゃけ気が多いタチなもんで、彼らを追ってはおりませなんだ。
でもCDは聞いてましたよ。基本好きになったら飽きるという感覚はない。その時々で追うものは変わっても。


彼らがついに来日公演をすると知ったのは、ぴあ他の会員優先発売がすでに始まってたころ。やったね出遅れた。
私はさほどには席にこだわらないのですが、悠長に構えてたらオーチャードホールはほとんど埋まってた…!
なんだよ人気あるんだな。そこのおば様、イルディーボとちゃうよ?
とかぶつぶつ言いながら、川崎の新しいホールでの公演をとりましたよ。考えたらウチは京浜東北線駅なんで、川崎の方が近いんだわ。

5時半ごろ川崎到着。「カルッツかわさき」まで徒歩15分程。18時開場ですでに一階のロビーも2階入口前もひとが一杯。
年齢層高い(おのれも入れて)

ほぼマダームやおばさま方(自分もな) 妙齢のお嬢さんや男性もいることはいますが、比率にして7対3くらいの割合でオバ。
どうなんですかね。他国でのイルボロ・ファンも割と年齢層は高い気もしますが、若い女性にキャーも言われてるんじゃないんですかね。
歌の種類が今時ではないので、どうしても高くはなる。
それに今回は元祖三大テノールに捧げた、ドミンゴ氏をフューチャーしたコンサートがそのまま来た形で、曲もCDとほぼ同じ(数曲違いあり)
このCDを買いそびれていたので会場で購入しました。ポスターくれたよv しかしこのコンセプトを知らず、事前情報を入れずに行ったので、楽曲に関しては多少思惑とは外れましたね。
でも素晴らしかったです!

席は1階の17列目。しかし1番。左の最端…(^-^; 上半身を横に向けて聞く気満々で行きましたが、そんなこたなかったです。ちゃんと見えました。ジャンルーカ寄りで、オペラグラスであの! 奇跡の! 美貌をとくと見てきましたぜ(眼鏡にあたるオペグラ不便)

しばらく見ないうちに、ジャンは身体つきがしっかりして、ぶれの無い男の身体になったね。3人共に声量が桁外れのトリオだが、声質の違いもありジャンルーカのパートはあと二人の超ど級の声で消されるかと思ったんだけど、よーく聞こえましたよ。テノールだけどバリトン寄りが強まったかな。あの魅惑のワインヴォイスは、さらに熟成されてきた。まだ22歳かよ。
少し渋みも出た赤ワインのような。心地よいヴィブラートはそのままに、声が太くなった気もする。そしてどこをどう見てもやはり、イケ!メン!でした。
でもしたたる色気はコンサートの趣旨か、初お目見えの日本で抑えたか。当社比で30%位しか出してなかった気がする。神が贔屓した男。ジャンルーカ・ジノーブレ。実在しました。

私の推し、イニャッツィオ。緩急自在の表現力でムードメーカー。大きななりをして落ち着きがない君が好きだよ(笑) なんか動いてる。いつも。水をよく飲む。横の二人のことをよく見てる。
意外に彼は日本の女子にすごく人気あるみたいで、やはり日本では愛嬌のある方が勝ちなんだよ(笑) ジャンの美貌とピエロの声量にはある意味近寄りがたいものすらあるけど、イニャッツィオは敷居を低くしてくれるんだよね。ひょうきんで、優しい男。
通訳の人が袖で訳してくれるんだが、「同時通訳って、同時ではないよねー」とか言って、「そりゃ無理だろ」みたいにピエロが突っ込んでた(笑) オペラの声も伸びたなあ。彼はどちらかというとポップス向きだし、私はドラマのある歌を歌わせりゃピカ一だと思ってるんだけど、彼も相当オペラも歌いこなせるようになった。

そしてピエロ大先生。あの鬼の声量は鬼神レベルになってました 私の後ろが4,5人のおば様グループで、曲中もひそひそ話すんですよ。イライラしたけど、ピエロのソロの後、「そんなに大きくないのにねぇ。どこから出てくるのかしらー」とかおっしゃってたんで吹いた。そうなんだよ。オペラ知らないし、世にはさらにすごい声量の歌手もいるでしょうが。ピエロは大柄じゃないのに出す声がケタ違い。体内にブラックホールがあるような。今回の楽曲はピエロ向きということもあり、彼がソロを取ると会場がブチ破れそうでした。じゃっかん引く山吹(私) すごすぎんだよ! シシ神様がダイダラボッチになったみたいで、ピエロの声に飲み込まれて無になるんじゃないかという怖さ。
でもイルボロの年長さん(1歳ずつだけど)、イニャッツィオがなんかやらかさないか見張ってる感(笑) 三人の兄弟的な絡みが好きなので推奨。

オペラのラインナップで彼らの声量がこれでもかと聞けましたが、イタリアやスペイン民謡、ミュージカル・ポップスからも多少。こちらの方がやはり私は好み。
「帰れソレントへ」は聞きたかったので良かった。お馴染み「グラナダ」も嬉しい。「カタリ・カタリ」は大好きで、三人の歌で聞けるとは思わず内心ガッツポーズ。
ソロの他、二人組で歌うのも新鮮でした。イニャッツィオとジャンルーカの『ウエストサイド物語』の「マリア」 ムードと言えばジャンだよありがとうございます。
今宵、私の名はマリア…と思ったお嬢さん方がどんだけ。
「マイ・ウェイ」 シナトラとジャンルーカの親和性よ。ありがとうございます(繰り返し)
「トゥナイト」 イニャッツィオのソロ。これもいいんだけど、むしろ前にソロで歌った「メモリー」の方がいいな。でも最後えらい声量でピエロ方式で〆る技を覚えやがったな(笑) 今は3人で歌ってる「カルーソ」、始めの頃はイニャッツィオのソロだった。これ彼にすごく合ってて、ソロで聞きたかった気もする。
「アランフェス」 ジャンルーカのソロ。このムードと曲はピッタリだね。ありがとうございます(三たび) アドニスがそのまま美青年になったみたいな彼。私の好みはイニャッツィオですが、ジャンを見てその声を聴いて女性ホルモンが活性化しなかったら、すでに解脱してるよ。後ろおば様方、「いい曲ねえ。イイ男ねえ」 まんまミーア。
「ありえない」 ピエロのソロ。ありえない声量 この曲は彼の十八番だね。生でこれを聞く日が来るとは実は信じてなかった。映像で見てもぶっ飛ばされそうだったから(笑)

オー・ソレ・ミオも歌ってくれたけど、美しくまとめた感じで、これは昔のまだ少年じみてた彼らのまさに太陽な歌い方の方が懐かしかった。譜面を見ながら歌う真面目なコンサートなのでしょうがない。その中でもなんか小まめに動いているイニャッツィオvv

トークで寿司が美味くてびっくりしたと言ってたイニャッツィオ。三人とも寿司好きなんだよね。そうさ。たとえドミンゴおじいちゃんやバーバラおばあちゃんが最上級の寿司屋に連れて行ってくれてたとしても、君らの食べてたのはしょせんsushi(ス⤴シ⤵)。東京にくると必ずおヒュー・ジャックマンが行くじろうさんレベルか、そこまでいかなくても日本で喰うのは寿司(す→し) 別もんなんだぜ? ラガッツィ!(若もん) そういう自分は回ってるか、よくて美登利寿司。
あと「カワサキ、バイク」と言ってたのが男の子だなあと(笑) そして唯一覚えたという日本語「ハイ」と「ジャンルーカさん」「ピエロさん」を多用するイニャッツィオ。

とにかく圧倒される時間でした。私は彼らはオリンピックの頃には来るかなあという予想だったんで、外れておめでとう(笑)
後ろおば様軍団、一曲終わるごとに「すごいわねえ!」 文句言う気なくなった(笑)
テレビで歌ったのを見て、「グランデ・アモーレ」がラインナップにないことにショックを受けてたようですが、アンコールで歌ってくれたよ。圧巻。できればGRNDE AMOREツアーで来てほしかった。このアルバムは完成度高いよ。若い彼らによく合った曲も多い。
懐かしの彼らを知らしめた「Ii mondo」ほか、聞きたい曲は沢山ある。また来てくれい!

曲のラインナップはシートをくれましたが、一応載せとく。


1  「トゥーランドット」より 誰も寝てはならぬ
2  グラナダ
3  朝の歌
4  「愛の妙薬」より 人知れぬ涙     イニャッツィオ・ソロ
5  「音楽の夜会」より 踊り         ジャンルーカ・ソロ
6  「トスカ」より 星は光りぬ        ピエロ・ソロ
7  帰れソレントへ
8  「カルメン」より 第一幕前奏曲     オーケストラ
9  カタリ・カタリ
10  星降る夜
11  アヴェ・マリア、哀れみの聖母
12  太陽の国                 ピエロ、イニャッツィオ
13  「ウエストサイド物語」より マリア    イニャッツィオ、ジャンルーカ
14  マイ・ウェイ                  ピエロ、ジャンルーカ
15  「ウエストサイド物語」より トゥナイト  イニャッツィオ・ソロ 
16  恋する兵士
17  「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲 オーケストラ
18  カルーソー
19  シエリト・リンド
20  アランフェス               ジャンルーカ・ソロ
21  ありえない                ピエロ・ソロ
22  オー・ソレ・ミオ
23  「椿姫」より 乾杯の歌

アンコール グランデ・アモーレ

法王の御前で歌ったというアヴェ・マリアが素晴らしく荘厳で哀愁を帯び、少し前に見た『ローマ法王になる日まで』を思い出したわ。
本家ブログ感想 春頃短期復活してた 
三人とも、とくにピエロはカソリックの敬虔な信者で、法王に会うことは本当に特別なことだと言ってた。確か以前、野外で少し話してるフォトが出た気がするけど、きちんとした形で会って、前にして歌ったのは初めてだったらしい。
この映画を見て、今のフランチェスコ法王の人生のすさまじさを知ったので、私も法王様のファン(笑) この曲はあの映画を彷彿させる。

ラスト、右手には降りてきて握手とかしててウラヤマ。左側には花道ないからな。でもピエロが一瞬少し出てきてくれたので、
ピーエーロー!!」と絶叫して手を振りまくりました。鬼声量扱いしても結局好きです。
来てはくれなかったけど、結構見えましたよ。最近はトレードマークだった赤の眼鏡はしないのかな。スーツに合わせただけかな。彼もイケメンだよね。つうかジャンは特注品だけど、三人ともイケメン。


まだ全員20代前半ということを確実に忘れる2時間半でしたが、素の彼らは年相応のイタリアっ子。とても可愛い奴らです。
こちらがとても素敵なフォトと記事を載せてくれているので、是非ご覧あれ。萩庭桂太 写真事務所

ジャンルーカが女性を熱心に見つめるのが得意とか、イニャッツィオが寿司を20貫食っても前菜だとか、ピエロが石頭で意志が固いとか、期待を裏切らないエピソードをほんとにありがとうございます
ソロのフォトも素敵だけど、三人で写ってるこの写真ほんとにいいね。中学生男子。彼ら14,5でデビューしてるから、押しも押されぬプロであり、少年のピュアさもどこかに残してる。今回はグランデアモーレの時からのイニャッツィオセンター配置で、またおばさま方が、「大きい子が真ん中なのねえ」と言ってたけど、私はイニャッツィオが長い腕で二人の肩を抱いてるのが大好きです!! 萌えます!(ぶっちゃけた)

もう明日には日本を離れ、次のコンサートの地に向かう彼ら。日本の印象は良かったようなので、早い再来日を期待してるよ。


突貫で書きました。何時だよ夜なべした…。



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