Il Volo Infinito

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蒼穹の昴 宝塚雪組

2023年01月01日 | ステージ

 

あけましておめでとうございます! 

クリスマス・イブイブの23日。
3年ぶりに東京宝塚劇場に行ってまいりました。

※感想になかなか行かんのですっ飛ばして下さい

 

2か月前くらいに、旅行会社プランで予約。
今年はほんとっっっっとうに、大変でした(進行形)
自分にご褒美ならぬ、ねぎらいをあげてもいいだろう。
何か華やかなものを見て、憂さ晴らししてえ!!

と、爆発し。血眼になって検索。
あんまないな…(まだコロあるし)
四季は除外(私と劇団〇季の間には、長くて暗い川がある。あとディ〇ニーは興味ない)
やはり宝塚か!!
年末には時間取れるだろう(NOT会社員)
東京では何やるんだ?

蒼穹の昴…?
また浅田次郎…?
てか、また雪組じゃないかい!?

3年前に「壬生義士伝」を見た雪組さんですわ。
またもご縁… 

正直、ショーが見たかったんですよ。宝塚のショーは華やかで、高揚感あるし綺麗ですからね。
気分的にアガること間違いない。
蒼穹の昴は1本物でショーがない。ていうか、雪組さん「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」も見たっけ(忘れてた) これも一本物だった。
しかし11月にはまだド級の状態なのがわかってたので、12月にしか見れない。
ご縁だね…😄

宝塚劇場では上演中の頃で、舞台も衣装も豪華だという評判も聞く。壬生義士伝と違い(笑)
壬生義士伝だって、ミニシアター地味映画好きの基準では華やかでしたよ。ヅカ義士伝。

原作は未読。中国の名前が覚えずらいし、長編を2時間半にまとめているので予習は必要と言ってる人も多かったですが、読まずに行きました。
未読の原作の映像化、舞台化を見に行く場合は、先に読まない派です。先入観が邪魔になるから。
ちなみに本を読むのはかなり早いので、「蒼穹の昴」全4巻なら、半日あれば十分です。


ようやく感想 さらりと。

良くまとまってた! 読んでないのに言う(笑)
あの分量の原作を2時間半にまとめるのは大変だよね。かなりの駆け足感は未読でも感じられましたが、テンポよく進むのとキャストの力演で気にならなかったな。

セット、衣装共に評判通りの豪華さ。科挙の制服は同じなので、沢山いてゴージャスなものの、近くで見ないと凝った部分はわからず。
娘役たちの色とりどりのチャイナの方が、遠目には(二階席 見やすかった)楽しかったですね。
しかしそれも、西太后様が現れるだけで霞む…。

登場人物が多くて関連図がややこしく、政治がらみ。シンプルな恋愛ものなどを求めて宝塚を見る層には、一度ではわかりにくいのかもしれない。
どの舞台でも同じでしょうが、宝塚は「ご贔屓」を中心に見る傾向が特に強い。
でも、とりあえずこういう長編は主役視点で見ることですね。他の人のファンでも、主役を追いかける。その方が呑み込みが早くなります。

主役の梁文秀、トップスター彩風咲奈。
私はこの人を2番手の時から見たわけですが、トップスターらしいオーラが出ましたね。
異次元と言われるスタイルの良さは、ド近眼が2階席で見てもハッキリわかる。脚の長さは見えない衣装でも、腰の位置が明らかに高いし顔が小さい。

文秀は「受け入れる」人なんですね。「受け止めてやる!」的な包容力とはまた別に。
大きなことが降りかかってきた際、まず丸ごと受け止めてから、決める。
闇雲に打破していくより、まず全部受け入れる。そこから進む。そういう感じ。
そこをしっかり演じているので、中国の歴史とかわからんでも感動できる。

彩風さん、「壬生義士伝」では主人公の親友で、他の役とあまり絡みがなかった。どうしても新選組の役の方が美味しいので、ある意味損な役回り。
でもこの役のときも、ちょっと「おっ」思った。
藩からのお達しを告げるときの朗々とした声と、竹馬の友に切腹を言い渡す時の苦い叫び。
友の息子に思いを伝えるときの覚悟を決めたセリフ回し。
良いと思った。

悩んだり迷ったりする場面よりも、『受容』を見せるときのシーンの方が、より自然な力の入り方を感じた。
そういう演技が上手い人なのかな。3作見ただけなのでわかりませんが、好きなタイプの演技です。
文秀は、そういう役目を負っているので、適役だと思う。
ついでに私は三白眼にたいへん弱いので、二階席ではわからんが、お写真見てときめいた←

「壬生義士伝」ふたたび。私はトップ娘役が、ボロ服着て苦労を背負う作品をまず見ることになっとるのか。ヒロイン玲玲、朝月希和。
後半は可愛い服になり、最後は文秀と結ばれる(んだよね?)ので、良かったわ。健気で可愛らしく、いじらしいヒロイン。
残念ながら今回でご卒業とのこと。えらいこと身体柔らかいですね! フィナーレのデュエットダンスで彩風氏に支えられて反ったとき、完全に二つ折りになっててたまげた。
彩風さんも、脚が階段3段分またいでて、目をむいた。長え。
お二人のダンスは美しかったですねえ。

原作では文秀ではなく、二番手の朝美絢が演じた春児が主役だそうで。極貧の中から、自ら宦官になることを選び上り詰めていく。玲玲の兄。
遠目でもわかる美形で、人気高い人らしい。声も良く響くし、京劇も魅せるし、良かったですねえ。妹に輪をかけていじらしいキャラで、文秀を兄とも慕ってる。萌えます←
ただ春児の目線で見てると、2幕は置いて行かれます(笑)

今作は専科(5組以外の主に上級生のスペシャリスト)から何人も出演。
西太后と伊藤博文役の専科の人がすごかった。伊藤さんは旧千円札まんまだった(笑)

他にも印象に残る役も何人もいました。しかしブログの時間もなかなか取れないうちに、文春砲が出てびっくり。

まあねえ。演劇界は花園だろうがスターシステム無しとうたう劇団だろうが(丸わかり)、小劇団、歌舞伎、すべて体育会系で演出家の天下なのは周知の事実ですよ。
今の世にこんなのありえない! というのもわかるし、夢の世界である宝塚なので衝撃度は強いでしょうね。

でも毒出しとして、明らかになった方がいい時に来てるんですよね。
もうこれからは、人に我慢を強いてる人はしっぺ返しが確実だし、自分に我慢を強いてる人は早々にダウンします。因果応報とかいうけど、あっという間に来る。どんどんスピードが速まってるよ。
かく言う私も、何十年も自分に強いてた口で(仕事ではない)、昨年大病しました。
完治はしてないので、今年はめちゃくちゃ適当に生きることを決めております(笑)

 

 



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