ハニカム薔薇ノ神殿

西南戦争の現地記者の歴史漫画を描いてます。歴史、美術史、ゲーム、特撮、同人誌の話他

福地桜痴「無駄とする所の者は実は開明の麗華なり」

2021年08月13日 | 雑記
ちょっと炎上している某メンタリスト発言。

「人間は社会にそぐわない人間を処刑して生きてきてる」という彼ですが
ヴィクトル・ユーゴーによれば
「人間は皆、不定期の猶予つきで死刑に処せられている」だそうよ。


その処刑台までの猶予を、今日ホントに感じてしまいました。
精密検査の結果、ガンにはまだなって無いけど異形細胞が見つかりまして
経過観察&定期的に検査です。
良かった〜早期発見でと思う一方で
いきなりの「メメント・モリ」です。色々考えてしまいました。

自分に自慢できることってなんだろう?
家では結構、役立たず扱いだったかもしれない。
だから、福地源一郎のお父さんが「役に立つ人間になれ」と言ってた圧力
あれ、なんとなくわかります。(芸者に逃げる理由もw)

SNSでは日々、どれだけ凄いかの自慢大会になっていて
そんなに自慢するものが無い自分は、戸惑いながらやっています。


昨日、緊張であんまり眠れなくて
メールの整理をしたら、ここ10年間で関わったいろんな企業の方
担当者とのやり取りがあって…100社くらいになりますか
あんなことあったなあ、ここは苦労したなあ、
でも楽しかったな!とか思い出が行き過ぎる(舟唄状態)…。

しばらくコミケには出れなかったけれど、それはそれでいい感じで生きてたかも
ひたすら地道に仕事をしてきた、出世なんかはしてないけども
「地味だけど生きてた」を誇ろうと思いました。


さて、メンタリストさん発言でふと思い出したのが2つあるのですが。
まず1つは
昔、こんな漫画を描いたのでちょっと貼ります。
(本当に下手くそですいません;)
全編は「いりゅみなしおん」の方のPixivに置いています。







これがですね…
続編を描こうと思って2作描いて、描けなくなったです。
理由はなんとなく?かもですけど。


あともう1つは
アール・ブリュット関係の仕事やってたときのこちら。
こちらは協会からご依頼いただいたものですので、シナリオは手掛けていませんが
(これもちょっと前ですいませんけど)







私の家はガチ右翼だったので
実は「優生思想」は全くわからなくも無いです。
学生の頃はずっとそうだったかも。
どこかで、「それでも無条件で愛される」障がい者に嫉妬みたいな感情持ったこともある。努力したってどうせ愛されない感はあったから。

「偽善では無いのか」と
左翼的であることを良いと思わない自分がいるのも否定できない。


けれども、思うんですわ。

有益であろうがなかろうが
とりあえず生きようよと。
未来で何かに化けるかもしれないじゃないですか。

何もなくても良いし
地味でも。


「無駄とする所の者は実は開明の麗華なり」は
福地桜痴の言葉。

「人文」が失われる世界はどんなに便利でも人を幸せにはしないのではないですかね?
個人の感想ですけど。



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