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ハニカム薔薇ノ神殿

西南戦争の現地記者の歴史漫画を描いてます。歴史、美術史、ゲーム、特撮、同人誌の話他

古書市で入手した「明治新聞奇談」

2022年10月11日 | 文学・歴史・美術および書評
しばらく新型コロナで中止になっていた四天王寺古書市
ようやく開催されたので行ってきました。

ここは超掘り出し物が多くて…

戦時中に出された本であまり状態はよくないですが
300円。即買いです。

ネットで即座に調べると(これができるのが21世紀)
なんと3000〜4000円!!

他にもビゴーやワーグマンの本とか
「自由民権」関係本を入手。

今描いてるシリーズ、終盤に向けて調べる事が多いです。

まず、日本の最初の自由民権運動は士族中心だった
(あと東北の方で三島通庸にいじめられた人々等)
事は確かなのですが

面白いのは「儒学」を学んできた人らが
ほぼ正反対だよねという、キリスト教由来の
ルソーの啓蒙思想にどうやって転がっていったのか
全員なのか、そうでもないのか
どの辺にハマったのか、それはどうしてなのか
謎多いです。

明治14年の政変あたりから日本は
国会開設しろブームになるわけですが
一方で、愚民に政権渡すとかとんでもないと
井上毅さんが福沢の英国式よりドイツ式の方が合ってると言い出し
以下帝国憲法制定に至る…

今まさに、ゼレンスキー大統領が自由民権の代表として
専制のロシアと戦う、みたいな
本当の所は知りませんが、一応そんな構図なわけで
ここらへんは興味深い所です。


で、崩壊しそうな本にカバーつけましてじっくり読んでいます。
すごいもう。この本どっかで復刻版出してほしい。
めちゃくちゃ面白い…。
西南戦争と記者についても随分記述がある。

福地桜痴さんは引き揚げた後、御前講演を依頼されまでは知ってたけど。
あの時の賞与は全部、配達員に至るまで社員に配ってたのですね!
ブラボー社長だ。おおお。
この辺の銭への執着心の無さ(経済観念乏しい)がな…
井上や大隈に金を出してとせがんでた福沢と違うんだが
銭に小汚い人には幻滅しちゃうもので…

でも福地さんはそれゆえに晩年は大変だったようです。


さすがに戦前本は、容赦なく旧字体。
全部の旧漢字を覚えてるわけでないので
これどうしてるかというと、スマホのアプリ駆使です。
現代は便利…昔だったら挫折していました。

しばらくはじっくり取材して
新刊の準備。
ウチのサークルは明治10年を中心に
幕末〜明治23年頃まで取り扱いです。

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