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ハニカム薔薇ノ神殿

西南戦争の現地記者の歴史漫画を描いてます。歴史、美術史、ゲーム、特撮、同人誌の話他

今BC500年代のギリシアにいます…

2007年11月09日 | 文学・歴史・美術および書評
ども。引っ越ししまして、ブログタイトル他も変わりました。

コミケも落ちたことだし、このさいちょっとお休みして読書。
世界一周はお金が無くてできなくても、書物によって、時間旅行はできるかもと思いました。

ダンナの実家の隣で独り亡くなった謎の老人が残した上下セット3万円の美術史資料、
美学者フレデリック・ハート著の「美術」を少しずつ読んでいってます。現代まで遠いな~。

実は、9月にネオアンジェリークで漫画を出す予定でしたが、小説「銀の救世主」を書きつつ
暫く「遙か3」の舞台、平泉にいたせいもあってか、なかなか…カンが戻らんというか、
調べないと描けないな…という部分も出てきてしまいました。
なんせ、ネオアンはメモリアルブックや設定資料が乏しいのです。
しかし、その分、今の所自由に、自分で調べたり考えたりしてやれるかも?
ま、どうせマイナーなジャンルだから、赤字になるのはわかってるので無理せずやりますわ…。

現在同人誌で規制対象になっているようなものに対して、自分は正直どう思うのか。

別に、私は高尚な芸術作品の形式に従え、といってるわけではないです。
スノビズムは私もキライだし。エロい同人誌も持っている。
ただ、自分はどうすべきか、(誰かにそうしろと言うものではないです)いつも自信が無い。
なんでもアリの価値観の中、無法地帯で溢れる情報から、自分でコレだと思うものを拾わないと次に行けないから。
ちと、ヴィーナスを探しに行ってくるてかんじ。

ちょっとずつ読んでたんですが、(もー…エジプト長かった…面白かったけど)

ギリシア美術のアッティカ陶器でちょっと止まってしまいました。楽しすぎて。
ギリシア文化といって私が思い出すのは「海のトリトン」とか「聖闘士聖矢」です。
パルテノン神殿見ると未だにあのイントロが流れ ♪だぁーきしめたぁー心の小宇宙~ と歌ってしまいますが。
車田先生やトリトンの(ガンダムの?)富野さんがどれほど調べていたのか…!! 今頃あらためて感動してます。しゅげー!!

アッティカ陶器というのは、酒宴の席に使われたりした日用品。ツボとかお皿に、いろんな絵が描かれてるのですが。
美術史上はじめて「○○作」と作者の名が入り出す。ナントカ式、といって似た形でジャンル分けしてた美術史に
「巨匠」が現れるわけですよ。いわゆるブランドですね。


ギリシアというと、ホメロスの書いた叙事詩を思い出すけど、実は言葉の芸術の方が、
絵画(視覚的芸術)より先に発展したんですね。
現代は、言葉より視覚芸術優先になってるような…。

何にひっかかったって…やっぱりひっかかるよどうしても~。
それは、アッティカ陶器に描かれる美青年、美少年。
これってカップリングだわな…。胸毛が攻の絵とか…。
む、胸毛か~!! 胸毛!! (うわぁ)

エラステースは攻の意味で エローメノスは受の意味 で残ってるのね。
「やらないか」「今はダメ」みたいな絵柄見て楽しんでますが…
お酒の席で出すものだから、いいんだよな…これ。
丸出しなんですがコレは規制になるわけない。しかし、言葉で説明するのはなんて難しい!!

きっと今みたいに遠くのニュースが瞬時で届く事はなく、
それでも人はいつか死に、花はいつか枯れるのはわかってるから
くだらん事考えずに人生を楽しんでた気がする。
その楽しみというのも、お金使った贅沢ではない。それをしなくちゃならないために、あくせく働いてるのでもなく
やはりホメロスやプラトンを生んだこの土壌は素晴らしいや。

人々を縛る支配的な宗教は無い。なにせ、信仰する神々ですらああだし。
皆がそうしているから自分もそうしなきゃ変に思われる、というような焦りはいっさい無さそう。

メソポタミア文化が天災と人災(戦争や略奪など)でストレスだらけになり、無感動・悲劇・残酷だったのに比べたら
ここの人らは、「世の中腐ってる…なんて思って鬱々するより
1人の人間を心から愛してごらん」と言ってるような気がします。

なんとなく鬱やなんとなく皆で叩く空気とは皆無。
しかしもうそろそろ、先に行かねば。

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