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京都・小倉山二尊院

2019年01月17日 | 関西の旅・社寺・庭園・城
常寂光寺を後にして、百人一首にも詠われた小倉山の麓に広がる二尊院に向かいます。二尊院の歴史は、嵯峨天皇の勅願により第三代天台座主 (円仁) が承和年間 (834〜848) に建立したことに始まります。鎌倉時代には、法然上人 (1133〜1212) が二尊院に住んで法を説かれ、関白九条兼実公 (1149〜1207) を筆頭に多くの信望を集めて栄華を迎えました。
本尊に釈迦・阿弥陀の二如来(重文)をまつり、正しくは二尊教院華台寺。応仁・文明の乱のあと法然の弟子湛空が再興。総門は伏見城の遺構と伝える薬医門。広い参道は「紅葉の馬場」と呼ばれる。建立:834-847年(平安時代)




境内の甘味処です。


二尊院は西行法師ゆかりの地でもあります。総門を入ってすぐのところにある西行法師の庵の跡です。
「わがものと 秋の梢を思ふかな 小倉の里に家居せしより」
「を鹿なく 小倉の山のすそ近み ただひとり住む わが心かな」


「紅葉の馬場」と呼ばれる広い参道






黒門








本堂




境内から望む京都市街


四条流包丁塚




角倉了以像




法然上人廟


俳優・阪東妻三郎と田村高廣の田村家のお墓もここにあります。











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10 コメント

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小倉山の麓 (ヒトリシズカ)
2019-01-17 06:51:31
イケリンさん

今回、訪問した小倉山の麓は、デープ京都郊外です。小倉山の古刹はそれぞれがいわれを持ち、歴史を語っています。

二尊院はまさに古刹です。広い境内が素晴らしいです。法然上人が仏教を説いた寺なのですね。

北面の武士だった西行法師が住んだ庵の跡があるのですか。歴史に彩られています。

江戸時代の豪商の角倉了以が河川改修をした話もいい話です。

素晴らしい京都郊外の旅をなさいました。
二尊院 (イケリン)
2019-01-17 07:08:56
ヒトリシズカさん おはようございます。
この二尊院も閑散としていました。静けさを感じる冬の旅の良いところなのかもしれません。
以前保津川下りをした時に、船頭さんがこの川も角倉了以が私財を投じて開削したものだと
聞かされたことがあります。当時としては大事業だったことでしょうね。
二尊院で歴史の一端に触れることができました。
やはり (fukurou)
2019-01-17 09:20:12
イケリン様
おはようございます。
やはり二尊院にも行かれていたんですね。
このお寺も素敵ですね。
大昔1度だけ訪ねたことがあります。もう記憶にはありません。
また一度訪れたいお寺のひとつです。
二尊院 (イケリン)
2019-01-17 10:24:37
fukurouさん おはようございます。
私も何年か振りに二尊院を訪れて、記憶に残っていないことがわかりました。
目に入るもの全てが、初めて見るようなものばかりのような思いでした。
忘却の彼方に去っていたようです。(笑)
こんにちは (trip)
2019-01-17 11:45:20
二尊院へ行った事がなく、
はじめて、ブログで見学し、楽しみました。
二尊院の参道の広さ、石段の美しさ、
ここが紅葉の時期にはそれはそれは美しいのでしょう。
境内に甘未処まであるなんて。
二尊院の名前の由来になった如来像は
写すことが出来ないようになっているのでしょうか
二尊院 (イケリン)
2019-01-17 12:00:50
tripさん こんにちは。
ここもやはり紅葉の季節がいいですね。その代わり人出も半端ではありません。
境内に甘味処があるお寺は、京都には結構ありますよ。
雰囲気が良いら利用される人も多いみたいですね。
仏さんを写すことには抵抗があり、撮影の可否はよく見ませんでした。
撮影禁止と可。お寺さんによって違いますから、案外写せるのかもしれませんね。
こんにちわ、イケリンさん (たか)
2019-01-17 15:58:24
慈覚大師~法然上人に始まり歴史を刻み続けてきたその重さが寺の、そこかしこに感じられました。
其の流れの中に登場する西行法師が各地を行脚する途中、拠り所とし庵を結んだ場所が、ここ二尊院だったのでしょうか??
「我がものと 秋の梢を思うかな・・・」
「を鹿なく 小倉の山のすそ近み・・・」 
この和歌に西行のしみじみとした心情を読み取る事が出来る様な、そんな気がしてきます。

坂東妻三郎氏(田村家)の墓がこうした古刹に有ると言う事を知ると
何処か緊張がほどけて行く様な気がするのは私だけでしょうか。
いえいえ、其れなりの人物だったと考えた方が良さそうですね。

長い長い参道の両脇に植えられたモミジ
秋にはイケリンさんが写された静けさが一変する事でしょう。
此処は静寂が似合いますね。

二尊院 (イケリン)
2019-01-17 17:21:55
たかさん こんばんは。
西行法師の庵跡というのは各地にあるようです。
23歳で出家して修行の旅で全国各地を回ったといいますから、
ここも数ある庵の一つだったのかもしれませんね。

時代劇全盛時代の坂妻といえば、かなりの人気ぶりだつたようです、
ここに眠るということは、それなりの格もあったことでしょうね。
大河内伝次郎もこの近くに大河内山荘という、壮大で立派な山荘を構えていますから、
当時の映画俳優の人気のすごさが偲ばれますね。
ここも紅葉の秋は、冬場の静けさが嘘のように一変しますよ。
二尊院 (kagurakko)
2019-01-17 18:12:03
こんばんは、イケリンさん。
二尊院は釈迦如来、阿弥陀如来と安置されているのですか?
お釈迦さんは仏教の元祖ですので分かりますが、阿弥陀如来は法然上人が開祖の浄土宗ですよねぇ。
わけが分かりません。😢⤵️⤵️
ずいぶんと立派なお寺ですね❗️
我が浄土真宗(親鸞聖人)も阿弥陀如来です!
西行法師の径は宮島にも有りますよ‼️
なんまんだぶ なんまんだぶ~。
二尊院 (イケリン)
2019-01-17 18:55:50
kagurakkoさん こんばんは。
仏教については、kagurakkoさんのように詳しくないので、よくわからないのですが、
調べて見ると阿弥陀如来は歴史上の人物ではなく、お釈迦様の教えの中に出てくる法性法身の如来で、
お釈迦様の師匠のような存在であると考えられているようです。
二尊院は歴史のある立派なお寺さんですよ。
西行法師は、修行の旅で全国を回られたようですから、宮島にも立ち寄られたのでしょうね。

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