ゴールデンウィーク後半に、長野県阿智村の「花桃の里」を訪れる人も多いかと思います。花桃の里の帰りにでも園原の里を散策されてみたらいかがでしょう。信濃比叡広拯院・月見堂・駒つなぎの桜・暮白の滝へと続く道沿いに広がる長閑な里山風景は心に安らぎを与えてくれます。渋滞に巻き込まれた時は、こちらに寄り道して渋滞が解消するのを待つのも一つの方法なのかもしれません。
(ここに紹介する写真は、いずれも過去に撮影したものです)
はゝき木館 (ははきぎかん)
園原の里の案内・展示を行うミニ資料館です。
信濃比叡 門前屋
食事処です。門前豆腐の製造と販売もされています。白蛇もいます。
信濃比叡広拯院 (2021年4月20日撮影)
根本中堂
2005年10月23日、信濃比叡本堂(根本中堂)が建てられた際に、比叡山延暦寺から1200年ものあいだ燃え続けている「不滅の法灯」が分灯されました。
信濃比叡広拯院の最澄像と羅漢像
最澄像は、比叡山にある像と同じ型が使われています。
境内のモミジと花桃
広拯院月見堂 (護摩堂)
月が美しく見えることから月見堂と呼ばれています。
月見堂周辺から見た園原の里の風景です。
駒つなぎの桜 (2023年4月11日撮影)
例年の見頃は4月下旬だということですが、
今年の駒つなぎの桜は見頃を終えているのかもしれません。
はゝき木館で調べてから向かわれた方が良さそうです。
この写真を撮影したのが2023年4月11日ですから、
この年の開花がいかに早かったのかがわかります。
ひこばえとは「孫(ひこ)生え」の意で、切り株や木の根元から出る若芽のこと。(デジタル大辞泉)
暮白の滝
「夕暮れどきに、ほの白く見える」ということが名前の由来になっています。
まだ、雪の残った荒川三山や赤石岳、聖岳などが一望できます。
ヘブンスそのはら (2022年5月上旬撮影
ロープウェイは、全長2,549m、高低差610mを結びます。
ロープウェイの中から南アルプスが見えます。
約15分でロープウェイ終点駅に着きます。
ここは、標高1,402mです。建物はマウンテンロッジです。
天空の遊歩道
ロープウェイを降りると、このような風景が広がります。この道が天空の遊歩道と名付けられています。
ベアリフトでさらに上ります。
雪が少しだけ残っています。
リフトを乗り継いで展望台へ
ペアリフトに乗ること約7分で、センターハウスとリフトのある場所に到着です。
左に見える建物がセンターハウス、右に見えるのが展望リフト乗り場です。
ここで展望台リフトに乗り継いで展望台に向かいます。所要時間は約7分です。
リフトの横はスキー場です。
展望台
リフトを降りると眼前に南アルプスの大パノラマが広がります。
もう一段上にある展望台へは歩いて上ります。
標高1,602mの展望台です。
展望台からも南アルプスが一望です。
左から鳳凰山(2,840m)・北岳(3,193m)・間ノ岳(3,189m)・西農鳥岳(3,051)・塩見(3,047m)・三伏峠(2,607m)・烏帽子岳(2,726m)・蝙蝠岳(2,865m)・小河内岳(2,802m)・板屋(2,646m)・悪沢岳(3,141m)・荒川中岳(3,083m)・荒川前岳(3,068m)・赤石岳(31,20m)・大沢岳(2,819m)・中盛丸山(2,807m)・兎岳(2,799m)・聖岳(3,013m)・上河内岳(2,803m)・茶臼岳(2,604m)・仁田岳(2,524m)・易老岳(2,354m)・光岳(2,591m)・池口岳(2,392m)の大パノラマが広がります。
水芭蕉咲く岩魚の森の散策道
いわな橋です。ここから川下に向けて水芭蕉が群生しています。
園原の里とは、長野県阿智村園原は長野県の西端、岐阜県との県境にある小さな集落です。古代中世、この地には東山道(とうさんどう)という官道が通っていました。その東山道の中でも一番の難所といわれた神坂峠(みさかとうげ)のふもとにあるのがここ園原です。峠を下りる途中、尾根から見える園原の里の安堵感、夜烏山や網掛山を遥かに越えて見える伊那谷とその向こうの赤石の山々の印象的な眺め。都人の目に焼き付けられた園原は、都に帰ってから旅の話題となって語られたとの事でしょう。都人に知られ、源氏物語、枕草子、万葉集、今昔物語などにも園原が登場します。随所に残る古道の雰囲気と共に、神坂神社(みさかじんじゃ)・帚木(ははきぎ)・駒つなぎの桜・月見堂(つきみどう)などの史跡や歌碑巡りが楽しめます。(東山道・園原ビジターセンターはゝき木館ホームページより)
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