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いけちゃんスタンダード

日常の中で見聞きしたこと、体験したこと、ピン!っときた事柄を気ままに綴っていきます.

ツェルマットから 8/2

2010年08月03日 | Matterhorn
ツェルマット滞在9日目、朝は天気がよくマッターホルンも見えました。
しかし、次第に雲がかかり雨が降ったりやんだりしています。

先日雪が降った影響で登れるコンディションを待っていましたが
雪が多く明日・明後日(3日、4日)の登頂は困難との連絡がガイドよりありました。

明日・あさっては滞在中に登るラストチャンスだったのですが、
残念ながら本番を迎えられずチャレンジは終了することになりました。

とてもとても残念な気持ち
こちらに来て不安定になった天候に対する恨めしい気持ち
”お前の実力ではまだ無理だ。出直して来い”とマッターに拒絶されたような感覚
とても複雑な思いでいっぱいです。


多くの皆さんにサポートを受け、励まされ、応援していただいたにもかかわらず
このような結果となり、申し訳ありません。



ツェルマットから7/30

2010年07月31日 | Matterhorn
昨日の雨も上がり、お昼過ぎから非常にいい天気となりました。

今日はトレーニングの最終日ということで、
ゴルナー氷河でピッケル、アイゼンのトレーニングでした。

安全な足の置き方や歩き方を学び、
最後はクレバスの中に入って垂直壁を登る訓練をしました。

トレーニングが終わり、マッターに登れるかどうかについて
ガイドから回答がありました。

今の実力ではトップまでは登れない。
途中のソルベイヒュッテ(4000m)まではpossibleだ。
とのことでした。

考えましたが、ソルベイヒュッテまで行こうと決め、
登りますとガイドに伝えました。

昨日の悪天候で山には沢山の雪が降りアタックはいつになるかわかりませんが
それまで体調を整え、万全の体制で望みます。


今日の一枚
一昨日岩トレーニングを行ったリッフェルホルンです。

ツェルマットより7/29

2010年07月29日 | Matterhorn
ツェルマット滞在5日目、今日は朝から雨模様の天気です。
(雨がやんで晴れ間が見えたと思ったら、また崩れて雨が降ったり・・・
ヨーロッパの天気は本当に急に変わります)

ガイドいわく、今日はたくさん雨が降るとのことで
アイスウォーク(たぶん氷河を歩く)はキャンセルし、足並みを見ますとのこと。

近郊にあるマッターホルン登攀向けテストコースに向かいました。
登山口(ツェルマット:約1700m)からゴール(スネガ:約2300m)まで
45分OK、55分普通、60分NGという厳しい基準がありました。

ガイドのよーいドン!の合図で登り始めます。
こんなところ登るんですか?という急坂をガイドは走るように登っていきます。
メンバーの一人はついていきましたが、自分はとても無理。
すぐに離されました。

所々でガイドから”ちょっと急いで、頑張れ”のエールがありましたが、
ペースアップはとても無理。
途中でガイドが後ろに付き、無言のプレッシャーを感じながら登りました。

ゴールタイムは52分で普通という判断でした。

スネガのレストランでコーヒーをご馳走になった後下山です。
帰りはさすがにハイキングコースを行くかと思いきや同じコースを歩きました。
ここでもガイドは走るように降りてゆき、付いていくのがやっとでした。
(そんなスピードでもガイドは全く息が切れておらず、さすがプロです)

今までで一番きついトレーニングでした。


さて、本番のマッターホルンアタックですが
今日の雪でコンディションが悪化したため延期となりました。
天候およびコンディションの回復具合にも左右されますが、
8月に入ってからになります。



ツェルマットから7/28

2010年07月29日 | Matterhorn
ツェルマット滞在4日目、今日はリッフェルホルンという山で岩登りトレーニングでした。

一昨日、昨日のような一面銀世界ではなく、どピーカンでとても暑かったです。
(ザックの雨蓋に入れていたチョコがふにゃふにゃに)

2800メートル弱の地点からEggと呼ばれるコースを登ります。(レベルは4bとのこと)
手をかけるところ、足を乗せるところは結構あり、比較的登りやすいのですが、
所々難しいところがあり、(本当はNGなのですが)膝を着いて登ったり、カラビナをかけるところを掴んで登りました。
5から6ピッチほど登って無事山頂に到着しました。

次に登攀用の太いロープがかけられた壁を昇り降りする訓練をしました。
下りは楽勝なのですが、登りはまったく駄目でガイドの肩を借り
上から引っ張りあげてもらって何とか登りました。

ガイドから”登り方が違う。手はバランスだけで腿で登るんだ”、”ロープを使って登れ”
と注意されましたが、分かってはいてもなかなか出来ず・・・。

ツェルマットに戻った後ガイドからこの3日間のトレーニングを受けて
個々の実力がどうなのか説明がありました。

登攀までもうちょっとのレベルだそうです。

近年まで登山者を近づけてこなかった山だけあって
実力が伴わないと登ることはできないという事実を改めて思い知らされました。


今日の一枚
満月と朝焼けに染まるマッターホルンです。
ようやくすべてを見せてくれました。
(こんなに天気が良かったのに、今は雨が降っています。山の上はたぶん雪です。)

ツェルマットより7/27

2010年07月28日 | Matterhorn
ツェルマット滞在3日目、今日はポリュックスという山にトレーニングに行ってきました。

ロープウェーで3800mまで登った後歩き始めました。
昨日ガイドから、”あの山だよ”と聞いていましたが、
とにかく歩く歩く。
稜線を巻いてはいますが、結構アップダウンがあり、所々クレバスを渡りました。
終盤は岩場です。
アイゼンつけての歩行は苦手なので、時折バランスを崩しながら何とか登りきりました。
山頂にはわずかにいただけですぐに下山です(細い稜線でかつ、風が強く長時間いられない)
同じ道を歩くのですが、登り以上に下りはしんどくここでかなりの体力を消耗しました。

時間を使ってしまったので、雪面に下りてからはほぼノンストップでした。
結構疲れていてしんどかったです。

帰り道ガイドからは、雪道はいいペースで歩けているけれど
岩場はもう少し速く下りなさいとの指示。

これ以上速くですか?なんて思いましたが
これがヨーロッパの登山スタイルなのですね。


ヘロヘロになりながら宿泊先にたどり着きました。
こんな実力で本当にマッターに登れるのか、少々不安になってきました。

夕方、ようやくマッターホルンが全景をあらわしてくれました。