2020年5月10日(曇り)
右手の痛みでテニスを休んで早2ヶ月半となる。テニスを忘れてしまいそう。
で、その右手の診療経過を綴る。
3月某日手の外科にて診察を受ける
指の開閉具合、握力計測、外反肘と小指の痺れや手の甲のやせ具合から肘部管症候群と診断される。
NCS(神経伝達検査)、MRI(磁気共鳴画像)検査を実施して、尺骨神経の圧迫が原因であるので早期の手術を提案される。
手術の為、他の病院への紹介状を手配してもらう。2週間後の手術予定となる。
入院手続きに必要な書類の準備
入院申込書、病衣確認書、保険証、診療券、限度額適用認定証(入院決定後、区役所にて申請し当日受領)
日常生活用品など準備
下着類、病衣(レンタル1日73円)、洗面用具(歯ブラシ、歯みがき粉など)、入浴用具(洗面器、シャンプー、ボディシャンプー、バスタオル)、食事用具(はし、スプーン、湯飲み、水筒)、メガネ、入れ歯の保管容器、日用品(ティッシュペーパー、タオル、ハンガー)、病棟内での履き物(スリッポンタイプ上履き)、イヤホン(スマホでTVの視聴用)、シェーバ-、ドライヤー、T字帯(手術時使用)
4月某日手術の前の検査
医師による説明書(肘部管症候群・尺骨神経障害の手術)説明を受けて実施予定の肘部管症候群と変形性肘関節症の手術について説明書のとおり説明した事の同意書記入する。検査(レントゲン撮影、CT検査、血液検査、尿検査、心電図、肺機能検査)を実施する。
入院1日目(手術前日:朝10時までに入退院受付にて入院受付)
看護師による手術の準備説明(手術時間)、入院診療計画書(ケアプラン)を受け取る。麻酔科にて手術麻酔の注意点ビデオ(約18分)視聴、麻酔科医師による説明を受ける。医師による説明書(麻酔を受けられる方へ)説明を受けて実施予定の麻酔と関連する処置について説明書のとおり説明した事の同意書記入する。医師による説明書(血漿・組織成分製剤を使用した治療)説明を受けて血漿・組織成分製剤を使用した治療について説明書のとおり説明した事の同意書記入する。医師による説明書(輸血)説明を受けて輸血について説明書のとおり説明した事の同意書記入する。リハビリ科の術前の肘の数値測定実施する。
入院2日目(手術日:手術時間は8時半)
看護師と歩いて手術室に移動、手術開始時に点滴を行う。点滴に麻酔が入るので約10秒で意識がなくなるとの説明を聞いている間もなく眠りにつく。
①神経剥離術(その他):肘の内側に皮膚切開で皮下の脂肪組織を剥離し直下にある肘部管を開放(腱弓の切開)を行う。
②関節鏡下関節滑膜切除術(肘):全身麻酔で、肘の側方および後方に6mm程度の小切開を計3~4ヶ所つくり細い関節鏡をいれ、他の小切開部より関節内に手術器具をいれてテレビモニターに映る関節内の画像を見ながら肘関節部の滑膜(遊離体)の切除を行う。
全身麻酔での手術は術中、尿の管を挿入している。
約4時間後に意識が戻ったので移動用ベットで病室に戻る。この時、尿の管は外されていた。本日はベット上で安静に過ごす。
酸素吸入、心電図と点滴装着のためトイレ不可のため尿瓶にて排尿生活となる。夕方、酸素マスクから鼻吸入に変更する。初回は痛み止め4錠と胃薬1錠を服用する。術後は、血腫形成を防ぐため圧迫包帯をして過ごす。圧迫解除後も局所安静を続けるようにします。術翌日から癒着予防のため、肘の動作を再開します。
入院3日目(シャワー禁止)
朝食後に器具(点滴、心電図、酸素吸入)の取り外しとなる。看護師による身体拭きを実施し下着および手術着から病衣に着替える。リハビリの実施(約40分)
夕方、入院後初めての排便あり。
入院4日目
医師の診察にてガーゼ取替(患部の消毒)。午前中のリハビリで終盤に額に汗と気分が悪くなり意識が弱くなる。血圧が70台となり車椅子で身体を横にしてしばらく安静にする。5分間隔で血圧測定し80台後半で病室に車椅子で戻る。
症状が軽減したが、シャワーは不可となるが看護師による洗髪を受けて頭をスッキリさせてもらいました。ボディシートで身体拭きを行い下着交換する。夕方、血圧(101 68)となる。
入院5日目(シャワー可能)
初めてのシャワーで、創部を濡らさないように右手肘の部分に袋をかぶせて固定して洗髪と身体を洗い流す。
変わりなく病室で過ごす。
入院6日目(シャワー可能)
医師の回診にて、明日の退院許可となる。退院後は、転院前の病院に通院(リハビリ)で医師と確認する。
変わりなく病室で過ごす。
入院7日目(退院日)
朝、医師の回診で包帯を取替(患部の消毒)。退院療養計画書を受け取る。退院時リハビリテーション指導書を受け取る。
退院手続きで「入院費用連絡せん」を入退院受付に提出する。手術後の期間が短いので入院費用が未確定のために支払は延期となる。2週間以降に郵送で請求書を送付するので、振込を依頼されて病棟に戻り、病棟クラークに「入院費用連絡せん」を渡す。病室に戻り、退院の為に荷物をまとめる。看護師による点検を受けて無事に退院となる。
退院後の生活
医師の許可がでるまで右手肘の部分に袋をかぶせて固定しての入浴(創部を濡らさない)。右腕の曲げ伸ばし手首の内外への曲げや指の開閉等のリハビリを日々繰り返す。
退院後4日目の通院
創部の状態を判断して全抜糸(全15針)となる。創部をガーゼとフィルムで保護する。3日後の夕方に取り外して、創部を濡らしても可能とのこと。
診察後にリハビリを40分受ける。1週間後に通院予約となる。
1週間後の通院
創部の状態確認、指の開閉具合、握力計測。リハビリを40分を受ける。以降1週間周期でリハビリを予約して終了。
手術を終えて
全身麻酔の手術において術中家族に院内に待機していただく必要があるとの事(万が一の対応)ですが、都合が付かない場合は、術中に連絡をとれる者の連絡先を提供しての実施となりました。
点滴からの麻酔注入で、ほんの数秒で眠りにつきました。手術が終わって意識が戻ったのが約4時間後でした。病室に戻る間の器具の装着状態がどうだったか麻酔のせいで記憶にない。病室のベットに移された後、2時間後位に、器具(点滴、心電図、酸素吸入)の装着状態を認識できた。右手の肘部分を圧迫包帯が巻かれ網目の伸縮性の布で金具に掛けられて吊り上げられていました。心臓より上にを注意しての睡眠なので術後の2日間は熟睡できなかった。手術翌朝に器具が取り外されて自由に行動が出来るようになりました。術後から痛み止めの薬の効果もあり、普通にしていると腕の痛みは特に感じてないので安心出来ている。
食事は、手術が右手(利き手)のため固形食(おにぎりとおかずはつまようじが刺されている)で左手で食べられるものが出されました。3日目からは右手が少し使えたので自前の箸でつまんで食べました。術後の経過も良くて無事に退院出来た事は、喜ぶべきことですね。
新型コロナウィルスで愛知県が特定警戒都道府県に位置付けされている時期での入院手術となり、入院当日までどうなるか不安で過ごしていました。早い時期での手術が症状の進捗を軽減できるとの思いで準備を進めていて、今日を無事に迎えることが出来て良かったです。
右手の外反角度は眼に見えて改善してはいないが、神経の痛みや小指の痺れが軽減出来ていることは日々感じています。
現在、テニスコートが使用禁止となっていますが、解除されるのと右手の回復によりテニスが出来るようになる日とどちらが早いかの競争ですね。
右手以外にも全身の筋肉を鍛えておかないといけない。手術前に医師からは、テニスは術後2ヶ月程度との話を聞いているのでまだ先になりそう。
テニスの復活の日はいつぞや・・・・・・