いいの何気の部屋

毎日何かに引かれて行動するが 海岸に打ち寄せられる波のごとく 静かに引いてゆく

通夜の日(喪主の慌ただしさに思考が混沌とする)

2017-08-02 10:36:56 | 葬儀・葬祭
2017年7月19日(晴れ)
前日に葬儀日程が決まり通夜当日の朝を迎えました。
・通夜のスケジュール
11時 湯灌・納棺
16時 葬儀場へ棺桶搬送
18時30分 通夜式

①湯灌(ゆかん)(安置しているご遺体の身体や髪を洗い清め、化粧を施し身支度を整える儀式)
(葬儀社のオプション価格64,800円なり)
病院側でエンゼルケアを実施しているが、遺族が故人の死を受け入れるための儀式としても有用なものといえるので実施しました。ただ身体を洗い清めるだけでなく、現世での悩みや煩悩なども綺麗に洗い流し、無事に成仏できるようにとの願いが込められています。
・自宅に簡易浴槽を持ち込んでの湯灌です。
(葬儀社より派遣の男女1組のスタッフで実施)
※男性が洗髪や顔剃り(女性の場合は顔の産毛剃り)などを担当し、女性が身体を洗います。
・主な手順
介護用の浴槽を使用し、簡単に設置し水を入れ、そこにお湯を注いで温度調整。
通常のお風呂とは逆の手順で、死者に関することは逆にする「逆さ水」と呼ばれる風習による。
洗うために衣服を脱がせますが、肌を見せないように布やバスタオルなどで覆います。
湯灌の儀の口上を述べてからご遺体を綺麗にしていきます。
まずは遺族が、ご遺体の足元側から胸元側へと洒水(しゃすい)していきます。
左手で柄杓を持ち桶から水を汲み、外向けに傾けながら体の中心に添い足元から胸までかけていきます。
洒水が終わると、ご遺体を丁寧に洗います。
・身支度
新たな着物を着せ髪をセットし化粧をほどこす。(煌びやかな仏衣でした)
※仏衣(ぶつい)は、納棺の際に遺体に着せる衣装のことを言います。
別名「死装束(しにしょうぞく)」とも言われ、全身真っ白な色をしているのが一般的です。
※なぜ白か
葬儀で取り入れられる逆さ事の一つとして、紅白の”赤”は、誕生を象徴する赤子の色として認識されているため、その逆の”白”を身に着けることで、生とは逆の死を表現しているという考え方です。

②納棺
遺体を棺へ納めるのですが、この時に故人の愛用品などをともに納めます(これらを副葬品と呼ぶ)。
火葬で燃え尽きるものだけを納めます。
・旅支度
脚絆(きゃはん)(すねあて)・手甲(てこう)を付ける。
三途の川の渡し賃だという 六文銭(偽札)を 頭陀袋(ずだぶくろ)に入れて、大切に胸の合わせのところへ入れます。
※六文銭(偽札)は現在、金属を入れたまま火葬できなくなっているため、紙に印刷されたものを使用
・旅の支度が整ったら、最後に皆で静かに蓋を閉じます。

③葬儀場へ棺桶搬送
葬家から棺出し、組内の方が数名見送りにお見えになった。

④家族・親戚食事
通夜式前に葬儀場に集合し葬儀場会食室にて夕食をとる。

⑤通夜法要
・遺族・親戚着席、一般参列者着席
・僧侶入堂
・読経始まる
・喪主焼香、遺族・親戚焼香
・喪主係員の指示に従い、焼香台近くで礼
・一般参列者焼香
・読経終わり、僧侶退席
・喪主又は親戚代表あいさつ(通夜は葬儀社司会代行あいさつとした。思考力なしのため)
・一般参列者退席

⑥控え室で夜伽(よとぎ:死者のかたわらで夜どおし過ごすこと)
喪主と妻が宿泊となる。(布団の貸出は2セット)

と、ここまでが通夜の一日でした。

母が入院してから、父の介護も含め10日間禁酒状態でした。
通夜の日は、夜伽で葬儀社へ宿泊となり父の介護は妹に任せたので少しだけビールを飲ませてもらいました。
何と美味しいことか。まさかの350ml缶で翌朝少し二日酔いかも。多分疲れで同じ症状になった模様。

葬儀の日は、もっとハードスケジュールが待っている。
無事に終われば良いのだが・・・・・
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親の逝去にどう対応するか(突然の葬儀で喪主の悩み)

2017-08-01 19:50:53 | 葬儀・葬祭
●母の緊急入院

・2017年7月8日
当日の午後から体調不良で、夜になって手足が冷たく血圧もかなり低いため、21時過ぎに救急車を呼ぶ。
緊急入院で心筋梗塞との診断、カテーテル入れて冠動脈形成手術を実施する。
1時過ぎ梗塞部の手術終了。なお、梗塞部位以外にも要処置2ヵ所があるが患者が動いて治療ができず。
退院するまでの間に実施するとのこと。
※記入書類
手術説明書、カテーテル診療時の同意書、入院診療計画書、行動制限の同意書、CSセット使用申込書
・7月9日~7月17日
取付器具
救急用マルチパラメータモニター(主に血圧、心拍数)
フィリップスの人工呼吸器
ドブポン、ソルデム3A輸液、ミリスロール注5mg/10mg
手術後から状態は悪いまま推移している。予断を許さない状況との医師の弁。
担当医より家族に伝えたい旨の依頼があり病院に出向く。
現在の容態についての説明と今後の延命処置についての家族の意思確認(目的はこれ)がなされる。
・7月15日
仏間の清掃(もしものこと)
床の間清掃、仏壇の清掃、仏間の蛍光灯交換

●母の逝去(2017年7月18日)

病院対応
①9時15分頃入院先病院より電話あり「心臓停止」と告げられる。
妹に連絡し病院へ準備し出発する。

②10時10分病院到着
病院内HCU(準集中治療室)へ移動しインターホンで連絡し入室する。

③暫くして、担当医および看護師の3名が到着する。
「担当医より死亡確認させていただきます」との説明
胸部聴診(心音・呼吸音の確認)、心電図モニターで脈拍がゼロで平坦であるのを確認、
睫毛反射(しょうもうはんしゃ)確認
※心停止、瞳孔散大、呼吸停止の3徴候の消失をもって死亡と確認

④担当医より「10時16分死亡を確認しました」と死亡宣告を受けました。

⑤病院による死後処置(エンゼルケア)
看護師よりこれより死後処置を実施しますので、30分程かかりますので退室を促される。
※病院側で体を拭いて身を清めてもらいます。病院側で新しい着物を着せます。
死化粧として女性は軽くおしろいやほほ紅、口紅をつけ、髪を整える。
同時に、遺体を自宅に搬送する方法(寝台車の手配)について問われる。
「自前の車で搬送しますか、葬儀社に手配しますか」と言われる。
自前の車で搬送できないので葬儀社で対応すると回答すると、13時頃に病院に来てくれるようにとの依頼を受ける。
※搬送費は昼間で30,000円、夜間で40,000円(JAの場合)との記事を見つけるが、後の請求書には該当の項目が無かった。

⑥葬儀社への対応
葬儀へ電話にて母死亡による葬儀と本日の自宅への搬送依頼を連絡する。
13時に病院への対応が可能との返事を受ける。
自宅の仏間に受入れる布団等の設置のため、移動する。
敷布団、掛布団、掛布団カバー、枕についてそれなりのものをセッティングする。
父のベッドを仏間より移動させる。後飾り祭壇の設置場所および法要のスペース確保のため。
自宅の準備を済ませて病院に戻る。病院内のローソンでパンを購入し昼食とする。

⑦職員よりの説明
「ご家族の方へ」への用紙にて説明を受ける
・死亡診断書について
死亡診断書を受け取る。(市役所への届け出用紙)
・診療費のお支払いについて
葬儀後7日以内に来院し精算する内容が記載されている。

⑧遺体の搬送
13時に葬儀社の車が到着する。
HCU(準集中治療室)より病院ベッドを病院側担当医および看護師で地下の搬出口まで移動し車に乗せる。
移動時は死亡診断書を持ったものが乗車する必要があるため、死亡診断書を持たせ妹を同乗させる。
※自分で搬送する時も、死亡診断書を持参すること。

自宅対応
①遺体の搬入
葬儀社の車にて遺体が自宅に到着する。
仏間の中央に配置、ドライアイス利用とエアコンを最低の温度にて部屋を冷やす。
枕飾り(小机を置いて三具足(みつぐそく)(右から燭台・香炉・華瓶(けびん:花瓶))と鈴を供える。)
・ローソク、線香、樒(しきみ)を1本ずつ供える。
・水を入れた湯呑み-故人の使っていたものを使う。
・枕飯(一膳飯)-箸を真ん中に立てる。(故人の椀を)

②葬儀社による仏具搬入
棺桶、白木の位牌等、納骨時使用具等、仏具関連用品、
忌中札および通夜告別式日程(玄関に「忌中」と書いた紙を貼るのだが、防犯の為最近は貼らない)

③通夜葬儀スケジュール打ち合わせ(通夜前日)
・葬儀の形式
家族葬
・葬儀の規模等
喪主の決定、葬儀場の規模、祭壇の決定、湯灌、枕花、遺影写真、通夜菓子、礼服レンタル、返礼品(受付)
通夜菓子(受付)、食事(通夜:夕食、葬儀:昼食、精進落とし:夕食)、供物(後飾り、蓮華、回転提灯)
通夜布団(喪主他葬儀場に宿泊)、葬儀時の僧侶の数指定(導師、脇導師、役僧)
・菩提寺住職への連絡(枕経(枕念仏)の依頼と通夜・葬儀の日取り)
本日の枕経の依頼
枕経後に今後の日程調整
通夜、出棺回向、葬儀の日程とお寺参りの時間を菩提寺の住職と調整
お寺参りの準備品:しずくのもちの要否と数量、箱菓子(1種類)(3種類)の要否と数量を住職に確認
※箱菓子(3種類):初七日、三十五日、満中陰の法要をまとめて葬儀の後お寺で実施する時に配布する。
※箱菓子(1種類):五重念仏を法要の後お寺で実施する時に配布する。
・死亡届の提出(葬儀社による代理届け出)(死亡届の提出は、法律では7日以内)
死亡届を記述し葬儀社に依頼する。(死亡届用紙は右に死亡診断書のA3版の左右1枚)
※なお、死亡届けは複数コピーを取っておくこと(相続等の手続きに必要なため)。
今回は葬儀社より5枚コピーを頂いた。

④親族連絡
葬儀日程連絡、供物・生花受付

⑤町内自治会
町内の葬儀対応としては、家族葬とのして組長さんと相談する。
町内放送は、死亡したことの情報のみとし葬儀場所時間等は必要な方は個別に聞き取ることとし自治会長へ依頼した。
同じ組については、今年の組長と次年度の組長が葬儀に代表として参列のこととした。

⑥通夜葬儀における僧侶対応
葬儀における僧侶を4名(脇導師、役僧×3)と導師の構成とする。
難関の回向料(えこうりょう)(御布施)(地域の風習がさっぱり分からない)
※回向とは「回り差し向ける」という意味で、僧侶や自分が修得した善根の功徳を他に回し向けることを言います。回向を僧侶にお願いする際に、「御布施」または無地の封筒で渡すようです。
僧侶より組長さんに聞いてくださいとのことで、組長さんに前例を紹介してもらう。
・枕念仏:1万円
・祠堂金:最低15万円
・導師御布施:最低15万円
・御布施(脇導師、役僧):5万×人数
・非持料(お車代等):5千円×人数
・念誦料:5千円
・初七日~満中陰、五重(お寺と自宅):各1万円
全額で約65万円の出費です。
各工程毎に僧侶に渡す。

⑦枕念仏
逝去当日の夜、遺体を配置し僧侶による枕念仏を受ける。

まずは、通夜の日の前日までの道のりでした。

通夜の日、葬儀の日と想像以上の手配と作業があり喪主は、体力と気力が必要であることを痛感しました。
何度も経験することが無いので、不慣れは当たり前ですね。
最低限、前々から学習しておくことは必要だと思います。特に地域独自の習慣とかは必須です。

次回、通夜の日はこうなった。
葬儀の日はこうなった。
市役所の届け出はこうなった。
相続手続きはこうなった。
わんさかのメニューです。
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