私が支持するのは自由市場経済である。
さほどうまく機能しているわけではないが、他よりはましである。
資本主義に対しては重大な疑念を抱いている。
経済を最終目的として偶像化している。
あまりに一元的である。
たとえば、私はアメリカの経営者に対し、組織内の所得格差を20倍以上にするなと何度もいってきた。
これを越えると憤りとしらけが蔓延する。
経営陣が大金を懐にいれつつレイオフを行うことは、社会的にも道義的にも許されない。
そのような行為が組織にもたらす憤りとしらけは、必ず高いつけとなって返ってくる。
要するに、人間として生き、人間として遇されるということの意味は、資本主義の金銭的な計算では表せない。
金銭などという近視眼的な基準が、人生と生活の全局面を支配するなどということは許されざることである。
:「ネクスト・ソサエティ」
お金は目的にはなりえない。
お金は目的を達成するための手段の一つ。
目的を達成するためのプロセスで必要なものの一つ。
大切なことは、プロセスで発生する幸福感。
そのためには、チャレンジし続ける習慣を身に着けること。
短期のチャレンジと長期のチャレンジのバランスをとりながら今この瞬間に集中すること。