今日の知識労働者は、多数派でありながら、いかなる政治勢力とも無縁である。
農民でも労働者でも事業家でもない。
組織の一員である。
しかしプロレタリアートではなく、搾取されているとは思わない。
全体としては、年金基金を通じて随一の資本家である。
部下をもち、同時に上司をもつ。
収入の多寡はあるにせよ、また、企業、病院、大学のいずれで働くにせよ、経済的社会的には同じ一つの階層である。
企業の経理から病院の経理に移っても、位置づけに変化はない。
仕事が替わったにすぎない。
そのような身分は、経済的にも社会的にも特定の生活文化を意味しない。
今日のところ、彼らのための政治的なコンセプトはない。
政治的に結集すべきものもない。
:「新しい現実」
知識労働者は知識労働者と繋がる?
知識労働者はお金よりも社会的ステータスを求める?
社会的ステータスよりも遣り甲斐を求める?
所属する組織にしばられることはない。
何よりも自由を求める。