ダメだ、押して歩こう。

チャリ・キャンプ・将棋・ハープ、あらゆる愚行とため息

道場ファイト

2016-11-03 16:35:20 | 将棋とか
激久々に将棋道場のトーナメントでファイトする。

一回戦、伸び盛りの中学生四段相手に相振飛車の叩き合いを辛勝。咄嗟に出した詰めろ逃れの逆王手が偶然ナイスな一着だったようだ。
二回戦、三段ボーイの石田流に対して早い角交換から阪田流で快勝。
準決勝、元県代表氏相手に石田流で戦うも、いろいろとミスが出て敗北。

頭を振り絞り、勝ってガッツポーズ、負けて己の愚かしさを噛み締め、それでいて爽やか。
なにが起こっていようと、やっぱり将棋って素晴らしい。

続・三浦九段問題

2016-10-25 00:01:25 | 将棋とか
面倒くさいから気にしないことにした将棋の三浦九段問題だが、やはり気にはなる。

ひとつ言えるのは、この件をとらえて組織のインシデント対応を語る論調があったけども、それは噴飯。
そもそもが日本将棋連盟はいわゆる普通の組織では全然ない。

こういう不祥事が起きた時、普通の組織なら全構成員に箝口令が敷かれ余計な情報流失や憶測が起こらないようにするもの。
ところが日本将棋連盟の場合、事件が起こるやあちこちで棋士ひとりひとりが、
「私はこう思う!」
「これが最善手だ!」
「奴は一億%クロ!」
と勝手に叫びだすのだ。
格好の燃料投下で事態は悪化するばかりだが、棋士はひとりひとりが個人事業主でその集合体が連盟、という側面があるので、そこまでシビアに言論統制ができる風土がない。

またなにより、あらゆる揉め事が斬り合いで始まり差し違いで終わるという、荒々しい伝統がある。
今回のこれだって、渡辺の告発から三浦の反応までが、将棋で言えば一直線の斬り合いで、最初から絶対にただでは済まない。
世間一般の組織ならばこうなってしまう前に、妥協点、落とし所、玉虫色決着、ソフトランディングといったことを考えるものだが、これが絶対にそうはならない。
過去の様々な事件でも、決定的に誰かか傷つくか、あるいは連盟外の大人が譲歩するか、いずれかの形でしか事は終わらかった。

男らしいといえば男らしいが、
アホらしいといえば実にアホらしい。
それが面白いと言えば面白いのかもしれないが、
やっぱり見てる側はどっと疲れるの。
さっさと終わらせて、将棋だけちゃんと見せてもらえないだろうか。

三浦九段竜王戦出場停止について

2016-10-13 09:46:04 | 将棋とか
将棋界激震、と言っていいだろう。


今回の件で一番わからないのは、
なぜ将棋界最高棋戦である竜王戦の直前に、連盟サイドが三浦を聴取したのか?
ということだ。

こんなデリケートな問題、問いただされるだけで感情的にこじれるに決まってる。
だから普通は、仮にまわりから疑念の声が上がっても、
竜王戦が終わってから聴取するものだろう。

ただし、あくまで仮定の話だが、
聴取のオファーが現竜王の渡辺から連盟になされたものであれば話は違ってくる。
二人は今月初めにA級順位戦を戦っており、ここでは三浦が勝っている。
そこで渡辺が連盟に対して、
「離席も多いしソフトを使用しているのではないか?
連盟として調査してほしい。そうでなければ竜王戦は指せない」
と言ったとしたら。
全て私個人の想像だが、そのくらいしか直前聴取の理由が思い浮かばない。

(仮に渡辺からそんな発言が一切ないにもかかわらず、この時期に聴取を行なったのだとしたら、
大悪手以外のなにものでもない。聴取に関わった連盟理事をまず処分すべきだろう)

結局のところ真相は本人達にしかわからないが、
この問題が起こってしまった一番の原因だけははっきりしている。
ソフトがプロに勝てるようになって久しいというのに、
いつでも不正を行える環境、いつでも疑念を抱ける環境を放置し続けてきた日本将棋連盟だ。

こんな事態を招く前に、組織としてやれることは山ほどあったはずだ。
最近になってようやく導入されたスマホ持ち込み禁止だけでなく、
外部連絡の禁止徹底、監視システムの構築、二日制棋戦の廃止、ルール違反の厳罰化、などなど。
当然のことだ。
その当然のことが出来なかったのは、性善説体質云々ということだけでなく、
日本将棋連盟は「ソフトがプロに勝つ」ということを、
根本の部分で絶対に認めたくなかったからだろう。


ことがここまでこじれてしまった以上、もう穏便には収まらない。
またもこれかい将棋界、という感じだが、最終的には刺し違えのような形にしかならないだろう。
見守るしかない。