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変わりゆくユーザーのIT投資行動

日経コンピュータによれば、ユーザーがITベンダーとの付き合い方を見直しはじめたという。御用聞きのような提案しかしないベンダーをコンペからはずすケースが出てきた。

ユーザーは、ITにイノベーションを求めている。そのような提案ができないベンダーは今後厳しくなる。結局、ユーザーもIT武装しなければ、競合に勝てないということがわかってきたのだろう。ただし、ユーザー企業が主導してRFPをつくっているかというとそうではない。ベンダーがもってきたRFPを比較検討するという受身のスタイルだ。RFPの評価基準が変化してきているということだろう。

今回のリセッションがユーザーを変えたともいえる。不況下では、いままでのようなぬるいやり方では立ち行かないからだ。

90年代、アメリカ企業が業績不振にあえいでいた。彼らはITをオンプレミス型(自社保有型)からアウトソーシングに切り替えた。そこまでいかなくても、ユーザーがIT投資行動の変更を迫られていることだけは、確実である。

不況には、非効率なオペレーションを可視化するという効用がある。意図しなくても、自然と顕在化してしまうのだ。不況をなんども乗り越えれば乗り越えるほど、企業体質は筋肉質になる。
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