人とブルースは1日にして成らず

2023-11-28 22:41:02 | 日々のリズム
仏事があり温泉町にリターン中

信号トラブルで列車が遅れたり
雨上がりの田園で虹に向かって列車が走ったり

なんとか帰りついた

母が終活モードで片付けをする中
捨てる書物の中から数冊レスキュー
小さな頃読んでいた『世界の名作』シリーズ
その中の1冊
『アンクル・トムの小屋』
読んで驚いた


俺の自作曲『綿摘み』
そのタイトルが
この本からの引用だった

『綿摘み』は元々『わたつみ』と表記していたが
意味が伝わり易いように漢字にした

わたつみ とは
自分としては
曲を作った20代中盤の当時
よく聴いていたレッド・ベリー師の
『Pick a Bale of Cotton』という曲の和訳的フレーズで

歌の世界観は
綿畑で働かされるためにアフリカから連れ去られてきた人達の暮らし(想像)
そしてその世界観の下敷きになったのが
子供の頃読んだこの『アンクル・トムの小屋』
だった
というかそのつもりだった

もちろん
綿摘み という言葉は既存の言葉で俺が考えた訳じゃない
ただ ひらがなで『わたつみ』と書くと
何だかオリジナルな気分になってた
ところが
わたつみ という歌を作ってから30数年
今でも時々ではあるがライブで歌い続けてる
そんなある日に
50数年ぶりに読んだ『アンクル・トムの小屋』
そのページをめくっていたら
はっきりと

わたつみ

という言葉が目に飛びこんできて
衝撃を受けた
小さな頃読んだフレーズが
俺の心に焼きついていたんだなって

小さな子供の自分と還暦近い今の自分が
バッタリ出会った
そんな気がしたんだ

今の自分という人間が
長い年月をかけて出来ていると
はっきりと実感した瞬間だった

ていうか小さな頃の事を忘れてるってだけなんだけど


そのページの写真を


少年少女 世界の名作20
アンクル・トムの小屋
原作H・Bストウ
文 ニ反長 半
絵 武部本一郎
昭和46年 世界文化社


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