ギター弾き諸氏、どうぞ最後までご覧あれ
1997年頃
所有するギターアンプは
FENDER Twin Reverb(銀パネ初期)
FENDER PRO AMP Tweed
AMPEG VT−22
の3台だった
3台ともマスターボリュームの無い、ピュアで素晴らしい音のするアンプ達だった
しかし
当時の俺はまだまだ自分の好きな音を探し求めた
で、ツインリバーブを残して
あとの2台を手放して、手に入れたのが
MARSHALL 1959 SUPER LEAD 1973年製 ヘッドのみ
マスターボリューム無しの100w
俗に言う王道の「マーシャル」
ライブではツインリバーブをキャビネットとして鳴らした
スタジオではJCM900のキャビネットで鳴らした
このアンプは
モンスター
だった
モンスター・エピソード
その1
広めのリハスタでトリオ編成で演奏した時のこと。スタジオのJCM900のキャビネットで鳴らした。ギターはギブソンのファイアバードノンリバース1967年製。もう音がデカすぎて、というか、スタジオ中をマーシャルの音が飛び回ってる感じで、何を弾いてるか分からない。だけど歌やドラム、ベースは聞こえる。
後で天井のマイクで録音した音源を聴いたら、自分が弾いてるとは思えないアメリカンロック的なワイルドなギターサウンドで、いい音で録音されていてビックリ。
その2
同じリハスタの小さな部屋で、ライブに向けての音作りを、個人練習でした時のこと。ツインリバーブも一緒に持ち込みキャビネットとして鳴らして、音を作り込もうと思った。のだが。
狭いスタジオでマーシャル1959はヤバかった。スタジオ中にマーシャルの音が飛び回り、耳というか脳を刺激しまくる。
しばらく弾いて、なんだか神経が参ってしまい、フラフラとロビーに出た。
するとカウンターの中からキッとした目つきで、スタジオの女社長が俺を問い詰めた
「藤田さん、一体何をやってるんですか?!」
「何って。ギター弾いてるんだよ。」
「スタジオの外まで音が丸聞こえです。何とかして下さい!!!」
「えっ???!?!」
もちろん扉はきちんと閉めてあったし、スタジオは狭いがドラムもある、バンド練習が何とかやれる部屋だった。
マーシャル1959の音の飛び方に恐れおののいた。
その3
当時、鉄筋の建物に住んでいて、玄関を開けた所に、ツインリバーブの上にマーシャルのヘッドを載せて置いていた。
ある日ボリューム0でツインリバーブをキャビネットとして鳴らして、練習していた時のこと(古いアンプはボリューム0で音が出る)。近所迷惑にはならない音量だった。テレビ、ラジオ並みの音量のはずだった。
帰って来た家人が
「何やってるの?」
「何って。ギター弾いてるんだよ」
「外まで丸聞こえだよ」
「………」
飛んでいくんだ
扉を通り抜けて
壁を通り抜けて
音が飛んでいくんだ
このアンプを使って学んだこと
・マーシャルは録音に強いね(フェンダーもだが)
・アンプはキャビネットで音が決まる。マーシャルにはマーシャルのキャビネットがイイね。
・マーシャルのキャビネットを使えば、指向性が強いからバンドで演奏する時、置く向きに気をつければ、でかい音が出せるね。
・マーシャルアンプを使うと、自分の声・他の楽器と、ギターの音がかぶりにくいね。
・マーシャルアンプはマスターボリュームがあった方が使いやすいね。
以上の教訓から、マーシャル1959ヘッドは手放し、
次のマーシャルへ
続く
フェルナンデス石ロゴレスポール
ブリッジ=オリジナル(重い)&テールピース=ゴトーアルミ製(軽い)
から
ブリッジ=オリジナル(重い)&テールピース=オリジナル(重い)
に戻し
スタジオでマーシャルJVMにプラグイン
配線材の効果か
ピーキーな高音は落ち着いた
しかし
めちゃくちゃロウが出ていて
全ての音が低音に隠されている
アンプのbassをゼロにしてもまだ出過ぎ
スタジオの壁か照明かどこかが、ギターの音で共振するほどの低音
そっか
以前はこれにピーキーなハイが加わり、何がなんだかわからなかったんだ
これが分かった時点で一歩前進!
家に帰りブリッジを再びESPの軽い物に
これで
軽いブリッジ&重いテールピースになった
この組み合わせは初だが
生音はキレイで、そして、かつて無いレベルでボディが鳴りビックリ
しかしプラグインするとまだまだ低音が出過ぎ、且つ高音がペラペラ
ここで
重いオリジナルのブリッジ&軽いゴトーのアルミ製テールピースに
生鳴りは少し落ち着き
プラグインも全体のバランスが取れた気がする
このブリッジとテールピースの組み合わせは以前にもあったが、その時はまだ配線を変えていなかった
スタジオチェック
バランスのとれた音になりました!
アンプのセッティングも、前回のベースゼロみたいに極端にする必要も無い
気になるのは、ちょっとガリっとしてるし、クリーン時のシャリーン感がもうちょいあるといいな
だがとりあえず合格
変更点を整理
☆テールピースはゴトーのアルミ製の軽いモノ
☆2ボリューム1トーンに変更、その際、トーンのポットからジャックまでの配線を追加。追加した配線材はヒューマンギアの「音が太くなる配線材、フェンダー向け」、WEの76年製単線です。
☆ブリッジはオリジナルに戻した
結論
ブリッジ、テールピース、配線材で、ビックリするくらい音が変わる
余談
ピックアップは80年代前半から載せているもので、ディマジオのPAFタイプだったと思われます。
主観だが気づいたこと
軽いブリッジ&重いテールピースの組み合わせにした時、かつてなかった生音の響き・音量になり驚いた。一言で言えばアコギ感。楽器の音。
それ以前は、このギターの生音、正直ペラペラして好きになれない生音だった。ブリッジ、テールピース変えてもだめなら、ナットしか残ってない。ナット変えるかあ??と悩んでいたもんだ。
アンプに入れた音が今ひとつで、ブリッジを重いオリジナルに、テールピースを軽いゴトー製にしたわけだけど、生音の響きは良くなったまま。明らかに、前回の同じ組み合わせの時と違う。
ギターだね!って音になっている。ナット変えなくても良さげだよ。
コイツ、目覚めたのかな?