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ライラの冒険 黄金の羅針盤(映画)

2008-03-10 01:03:46 | 映画
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今回の記事は『ライラの冒険 黄金の羅針盤』(2007年、監督:クリス・ワイツ)です。
「ライラの冒険」三部作の映画化第一弾。すごく豪華に作られたファンタジー超大作です!
ロードオブシリーズに匹敵する一大ファンタジーになっていくこと間違いなしの話題の映画です。


■内容紹介
「黄金の羅針盤」は、全三作から成る物語の最初の部分をなしている。
この第一作の舞台は、われわれの世界と似た世界であるが、多くの点で異なる。


◆ライラの世界を紐解くキーワードピックアップ(公式HPより引用)

ダイモン
人間の心の奥底にある魂が、形あるものとして肉体の外にあらわれたもので、まさに人間の分身のような存在。
さまざまな動物や虫の姿をしており、人と生死を共にする。(主人が死ねばダイモンも消え去ってしまう。その逆も然り)
主人が幼いうちは、ダイモンの姿は不定であらゆる姿へと変身する。主人が年齢を重ねるにつれてその姿は本人の性質・内面を最も反映した不変の形となる。またダイモンは主人と逆の性別を持つ。

真理計
「黄金の羅針盤」としても知られるこの真理計の針は、真実、または未来そのものを指し示し、使う者の心に生じた質問に答えることができる。
しかしながら、真理計を読み取ることは困難な作業であり、現在のところ、実際にその能力を持つものはいないとされている。

ダスト
北極圏で発見された神秘的な未知の粒子。その全ては謎に包まれている。

マジステリアム(教権)
教権は、ライラの世界であるブリテン並びにその枠を遥かに越えて、政治と社会を牛耳る超国家的カルト機関であり教義団体である。政権の中心を形成する教権は世界の国家間の文化と政治に及ぼす強大な支配力を築き上げてきた。自由意志を廃絶せんとし、謎めいたダストに関する発見を脅威として「異端」と糾弾する。

ジプシャン族
運河船の上で生活し、水上を放浪する部族である。東方から広範囲に旅した戦士や行商人の末裔。

ゴブラー(人さらい)族
ロンドン、 そして現在はオックスフォードを徘徊していると噂される邪悪な誘拐犯の一団。国中の子供たちが姿を消している原因と言われている。



幼い頃に両親を亡くし、オックスフォード大学のジョーダン学寮に暮らす12歳の少女ライラ。
ライラは周囲の大人を困らせるほどのおてんばで、今日も彼女のダイモン“パンタライモン”を伴って男の子たちにまじって元気いっぱい。

ライラが住むブリテンでは今、子どもたちが行方不明になる事件が相次いでいた。
この事件はライラたち子供たちの間でもとびきりの話題で、ゴブラーという組織が北極で子ども達を何かの実験に使っているという噂だった。
親友のロジャーがライラに聞いた。
「もし僕がゴブラーにさらわれていなくなってしまったら…」
「その時はわたしがきっと助けにいく」

後日、ライラは絶大な権力を握るコールター夫人に引き取られ学寮を去ることになった。
ライラが学寮を去る時、学寮長がライラにあるものを渡した。
「これは?」
「黄金の羅針盤だよ、ライラ。おまえが持つべきものだ」
「なぜ?」
「命あるもの全てにとってとても重要な意義がある。
 …いいかい、ライラ。これを持っている事はコールター夫人には絶対に知られてはいけないよ」

その針は教えてくれる。

THE GOLDEN COMPASS

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■感想
感想の前にひとつ。
まだ観ていない人のためにアドバイスを書いときます。
『ライラの冒険』に関しては事前にある程度ライラの世界観を勉強していった方がいいです。
じゃないと、映画の世界に入っていくのが結構大変です。
ココあたりを見ておくといいんじゃないかなと思います。
僕は前情報なしで映画観る派なので、何もチェックせずに観たんですが、正直「う~ん」でした。

では感想です。

この映画、ストーリーがけっこう分かりにくい。
ゴブラー、ジプシャン、マジステリアム等、よく分からないキーワードが当たり前のように使われています。
なのに、それに対するフォローはあんまりない。お~い。
また、展開がおそろしく速いのでついていくだけでも大変です。
そういった意味で予習は大事。
この映画、子供も大きなターゲットなのだろうから、もっと分かりやすく作ればよかったのにとは思わずにはいられません。

予想以上に殺伐とした映画だなとも思った。
ビジュアル面は全く殺伐とはしていません。とてもキレイに表現されています。
けれど考えてみると、あまりにも簡単に人が死ぬ。
確かに重要ではない役柄だろうけど、
確かに敵側だろうけども、
人(ダイモン含めて)が塵のように死んでいくのはどうなのだろうか。

と、ここまではかなり否定意見を書いてしまっています。
僕自身、正直『~黄金の羅針盤』に対しての満足度はそれほど高くない。
ですが、この映画は観るべき映画ではあると思います。
だって三部作の第一部ですよ!
ラストを見れば分かりますが、この映画は完全続編ものです!
一部と二部のストーリー紹介をみるとどう考えても二部以降のほうが面白そうです!
(二部は我々の世界が舞台。しかも我々の世界の少年がキー人物)
二部以降を楽しむためにも絶対に観ておくべき序章です!

主役のライラを演じたダコタ・ブルー・リチャーズ
少々性格きついんじゃと思える役柄ですけど、かわいくも見えるから不思議。
第一部ではいろんな人に対してとにかくきつい。まあ、そこが魅力なのかもしれない。
第二部以降でどんな風に成長していくのかが楽しみ。

コールター夫人役のニコール・キッドマン
インベージョンの時も思いましたが、この美しさは尋常じゃない!
ライラとの間には、今後ドラマ的展開が絶対ありそうですよね。
これは期待せずにはいられない。

ライラに雇われるくまさん。(イオレク)
何だこの可愛さ! 反則ですよ。
最初飲んだくれてるし!
よろいを奪われてるから何もできないって嘘だろ! おまえ。
王とのタイマンとか、性格熱すぎなところも外見に反しアンバランス!
ライラに対して、今にも崩れそうな氷の橋を先に渡れと無茶なお願いしたりとか、意表をつく行動がそうとうツボです。ほら、言わんこっちゃない。
↓ネタバレ反転
もっとも大事な役どころを魔女に奪われたりとか、肝心な時に役に立たない気がちらほらするのは内緒です。
どうでもいい話、ライラの世界には動物は熊しかいないんでしょうかね?

あれ? ストーリー面についての感想をまったく書いてない気が……。
ま、物語が深くなるのは絶対に二部以降。
とにかく次回作がとっても楽しみです。


映画データ
題名ライラの冒険 黄金の羅針盤
製作年/製作国2007年/アメリカ
ジャンルファンタジー/アドベンチャー/ドラマ
監督クリス・ワイツ
出演者ダコタ・ブルー・リチャーズ
ニコール・キッドマン
ダニエル・クレイグ
エヴァ・グリーン
サム・エリオット
サイモン・マクバーニー
ジム・カーター
ベン・ウォーカー
トム・コートネイ
クリストファー・リー
ジャック・シェパード
マグダ・ズバンスキー
クレア・ヒギンズ
チャーリー・ロウ
イアン・マッケラン
フレディ・ハイモア、他
メモ・特記原作:フィリップ・プルマン著『黄金の羅針盤』(新潮社刊)
3部作の第1作目
おすすめ度★★★☆
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式HP(Japanese)
+⇒ライラの冒険 黄金の羅針盤 - goo 映画

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そうなんです (Matthew)
2008-03-10 02:09:08
私も、ライラシリーズの原作を読んでいなくて、ストーリーに追いついていくのは大変でした。子供は、ジプシャンだ、マジステリアムだって、そのまま受け止めて観てしまうから、良いのかもしれませんね。

「ライラの冒険 黄金の羅針盤」は、私もあまり期待していなかったので、「こんなものか・・・」と思ったのですが、次回作、自分たちの世界って知ったら、観たくなりました。三部作だから、途中で止めるのもなぁって、思いますしね
返信する
Matthewさんへ (ichi-ka)
2008-03-15 15:48:53
まんまとシリーズものの思惑にのせられている気もしますけども、次回作とても気になりますしね。
ええ、観に行きますとも。
返信する
トラ・コメどうもです (ひらりん)
2008-03-16 02:58:09
最近多い3部作・・・
全部見ないと評価できない??っていうのも困りもんですね。
本作はニコちゃんも出てる作品なので、
次も観なくては・・・と、思わせる内容でした。
謎がたくさん残ってるし・・・
パラレルだし・・・
という事で、原作は読まずに次回作を待つひらりんなのでした。
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