今回の記事は『カラー・オブ・ハート』(1998年、監督:ゲイリー・ロス)です。
トビー・マグワイア主演のユーモラス・ハートウォーミング・ドラマ。
この映画の映像の見せ方の美しさには1本取られました。技ありです。
ドラマも面白くて良かった。色を取り戻していく人々の喜びの感情に鳥肌が立った。
■内容紹介 ※goo映画より
1950年代のホームドラマ“プレザントヴィル”に夢中の高校生デイビッド。
ある日双子の姉ジェニファーとチャンネル争いしていた彼は、ふとした事から姉と共にTVの世界に入ってしまう。
その白黒の世界は暴力もセックスもないアットホームな世界。
だが本能のままに行動する姉によって、白黒の世界は次第に色づきはじめる...。
色づき変化する世界は美しい
■感想
※この映画は家鑑賞映画です。
初めにひと言、ズバリ言っておくと、この『カラー・オブ・ハート』は面白かった。
とても素敵な映画だと思います。
物語は面白く感動的だし(悲しくて泣けるとかそういう意味ではなく)、センス溢れる映像は見せ方が大変に上手く、後半に進むにつれ世界の美しさに息を飲むほど。
モノクロとカラーが少しずつ融合していくという見せ方で、色彩のある世界はこんなにも美しいんだということを印象深く観ている人の心に刻んでくれる。
この技量の巧さには感嘆しました。
このセンスの高い映像美はぜひ一度は観てもらいたい。
物語の方も肩に力をいれずに楽に観れる。のに、けっこう深いものがある。
変化の無い日々が繰り返されるモノクロのTVの世界に、外部から二人の姉弟が入り込んだことで、世界に少しずつ変化が生じていく。
世界には変化と共に色が生まれてゆき、人々は自由と意思を取り戻してゆく。
初めて雨を体験した人々が、それまで無かった喜びの感情を体全体で表すシーンは鳥肌が立った。
変化していくことは、しんどく感じることもあるし、時に怖いと思ってしまうこともある。
けれど変化するからこそ、人は自分らしさというものを持てるのだし、かけがえのない経験や大切なものができるのだろう。
この映画を観てそんなことを感じた。
かなりこじんまりとした短めな感想しか書けなかったけど、この映画はオススメです。
ぜひ機会があったら観てもらいたい素敵な映画です。
映画データ | |
---|---|
題名 | カラー・オブ・ハート |
製作年/製作国 | 1998年/アメリカ |
ジャンル | ドラマ/ファンタジー |
監督 | ゲイリー・ロス |
出演者 | トビー・マグワイア リース・ウィザースプーン ジョーン・アレン ジェフ・ダニエルズ ウィリアム・H・メイシー ドン・ノッツ J・T・ウォルシュ マーリー・シェルトン マリッサ・リビシ ポール・ウォーカー ジェーン・カツマレク ジェイソン・ベア ナンシー・レネハン ナタリー・ラムシー、他 |
メモ・特記 | ↓受賞 ・LA批評家協会賞(1998年) 助演女優賞(ジョーン・アレン) 美術賞 ・放送映画批評家協会賞(1998年) 助演女優賞(ジョーン・アレン) |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
■Link
+⇒カラー・オブ・ハート(1999) - goo 映画
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