
今回の記事は『眺めのいい部屋』(1986年、監督:ジェームズ・アイヴォリー)です。
イギリスの作家E・M・フォースターの同名の小説を、ジェームズ・アイヴォリー監督が手がけたラブロマンスの傑作。
主演はヘレナ・ボナム=カーター、ジュリアン・サンズ。共演にダニエル・デイ=ルイス。
みんな若いぞ。
午前十時の映画祭上映作品。
■内容紹介 ※午前十時の映画祭ウェブサイトより
イギリス貴族の令嬢ルーシー(H.B.カーター)は、年上の従姉妹シャーロット(M.スミス)とともにイタリアのフィレンツェを訪れていた。
だが、ふたりが滞在することになった部屋の眺めはあまりよいものではなかった。
シャーロットの苦情を聞いたエマソンとその息子ジョージ(J.サンズ)は、自身たちが泊まっている眺めのいい部屋との交換を申し出る。
永遠のラブロマンスを
イギリス、イタリア・フィレンツェの美しい風景と共に


■感想
午前十時の映画祭もすっかり後半戦へ突入。
午前十時の映画祭のラインナップは重厚な人間ドラマが多いのですが、ロマンチックなラブロマンスも意外と多く50本の中に入れられています。
今まで観てきた映画祭のラブロマンスはコメディタッチのものやハードボイルドテイストなものまで様々でした。
『眺めのいい部屋』はそんな中でも純粋なラブロマンス映画だったと言えるでしょう。
大人の落ち着いた恋ではなく、若さゆえの不安定な揺らぐ心を描いた物語は映画祭のラインナップの中では新鮮でした。
映画の舞台となっているのはイギリスやイタリア・フィレンツェ。
その美しい風景をさりげなく堪能させてくれる映像は素敵でした。
ストーリーはやや地味ながら良質な映画であることは間違いないです。
ちなみに『眺めのいい部屋』にはR15+指定(15歳未満の鑑賞はできない)がされています。
これ水浴びのシーンのおかげでR15+がついてるみたいですね。
とにかくこのシーンは
奥さまニュースです!
全裸で水遊びするイケメンのあられのない姿が…!!
…ひとりおっさんが混じってますけど。ゴニョゴニョ。
としか言えません。
このシーン、R15+がついた原因ではありますが、猥褻というよりは芸術的でやんちゃで楽しい印象を受けました。
観ていて不快感など別に受けないけどな。
R15+なんてつけなくてもいいんじゃないかと思ってしまう。
映画はルーシーとジョージのラブストーリーが描かれています。
しかしこの二人の関係は、ルーシーが素直になれず、すんなりとは進展していきません。
そんな中でルーシーの婚約者として現れるのがセシルです。
セシルはジョージとは全くタイプの違った知的な男性です。
※下記カッコ内ネタバレ反転。
(「あなたに女性を理解することは不可能。息が詰まるの」
なんて婚約破棄されてしまうセシルが不憫で仕方ない。
だってセシルがルーシーのことを美術品のように所有したいという気持ちで結婚を決めたとは思えないから。
彼は誠実にルーシーを愛していたと思うし。
ルーシーとジョージの燃え上がるような愛の前に、セシルが負けてしまうのは致し方ないことなのだろうか。
僕はけっこうセシル好きですけどね。)
それにしても出演者、豪華だったなー。
ルーシー役のヘレナ・ボナム=カーターはもちろん、セシル役があのダニエル・デイ=ルイス。
現在でも活躍する大俳優の若かりし頃なんですね。
ジョージ役のジュリアン・サンズは壮絶にかっこ良かった。
80年代の映画ですが古臭さはまったくなく現代でも通用するレベルのイケメンです。
(⇒ルーシーとジョージの2ショット)
またジョージの父役のデンホルム・エリオットもいい味出してます。
昔の名画を観るとついつい「古き良き」という言葉を使ってしまうのですが、この映画には古き良きという印象はなかった。
大麦畑のシーンといい、ルーシーとジョージの微妙な距離感のある恋など、今見ても全く遜色劣らないラブロマンスには驚かされてしまいます。
『眺めのいい部屋』はロマンチックな映画が観たいという方にはオススメの映画です。
特に女性にオススメの映画かもしれない。
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)
■Link
+⇒公式HP(Japanese)※午前十時の映画祭特設ページです。
+⇒眺めのいい部屋 - goo 映画
+⇒午前十時の映画祭レビュー記事一覧
←ランキング参加中。よろしかったらクリックお願いします。
イギリスの作家E・M・フォースターの同名の小説を、ジェームズ・アイヴォリー監督が手がけたラブロマンスの傑作。
主演はヘレナ・ボナム=カーター、ジュリアン・サンズ。共演にダニエル・デイ=ルイス。
みんな若いぞ。
午前十時の映画祭上映作品。
■内容紹介 ※午前十時の映画祭ウェブサイトより
イギリス貴族の令嬢ルーシー(H.B.カーター)は、年上の従姉妹シャーロット(M.スミス)とともにイタリアのフィレンツェを訪れていた。
だが、ふたりが滞在することになった部屋の眺めはあまりよいものではなかった。
シャーロットの苦情を聞いたエマソンとその息子ジョージ(J.サンズ)は、自身たちが泊まっている眺めのいい部屋との交換を申し出る。
永遠のラブロマンスを
イギリス、イタリア・フィレンツェの美しい風景と共に


■感想
午前十時の映画祭もすっかり後半戦へ突入。
午前十時の映画祭のラインナップは重厚な人間ドラマが多いのですが、ロマンチックなラブロマンスも意外と多く50本の中に入れられています。
今まで観てきた映画祭のラブロマンスはコメディタッチのものやハードボイルドテイストなものまで様々でした。
『眺めのいい部屋』はそんな中でも純粋なラブロマンス映画だったと言えるでしょう。
大人の落ち着いた恋ではなく、若さゆえの不安定な揺らぐ心を描いた物語は映画祭のラインナップの中では新鮮でした。
映画の舞台となっているのはイギリスやイタリア・フィレンツェ。
その美しい風景をさりげなく堪能させてくれる映像は素敵でした。
ストーリーはやや地味ながら良質な映画であることは間違いないです。
ちなみに『眺めのいい部屋』にはR15+指定(15歳未満の鑑賞はできない)がされています。
これ水浴びのシーンのおかげでR15+がついてるみたいですね。
とにかくこのシーンは
奥さまニュースです!
全裸で水遊びするイケメンのあられのない姿が…!!
…ひとりおっさんが混じってますけど。ゴニョゴニョ。
としか言えません。
このシーン、R15+がついた原因ではありますが、猥褻というよりは芸術的でやんちゃで楽しい印象を受けました。
観ていて不快感など別に受けないけどな。
R15+なんてつけなくてもいいんじゃないかと思ってしまう。
映画はルーシーとジョージのラブストーリーが描かれています。
しかしこの二人の関係は、ルーシーが素直になれず、すんなりとは進展していきません。
そんな中でルーシーの婚約者として現れるのがセシルです。
セシルはジョージとは全くタイプの違った知的な男性です。
※下記カッコ内ネタバレ反転。
(「あなたに女性を理解することは不可能。息が詰まるの」
なんて婚約破棄されてしまうセシルが不憫で仕方ない。
だってセシルがルーシーのことを美術品のように所有したいという気持ちで結婚を決めたとは思えないから。
彼は誠実にルーシーを愛していたと思うし。
ルーシーとジョージの燃え上がるような愛の前に、セシルが負けてしまうのは致し方ないことなのだろうか。
僕はけっこうセシル好きですけどね。)
それにしても出演者、豪華だったなー。
ルーシー役のヘレナ・ボナム=カーターはもちろん、セシル役があのダニエル・デイ=ルイス。
現在でも活躍する大俳優の若かりし頃なんですね。
ジョージ役のジュリアン・サンズは壮絶にかっこ良かった。
80年代の映画ですが古臭さはまったくなく現代でも通用するレベルのイケメンです。
(⇒ルーシーとジョージの2ショット)
またジョージの父役のデンホルム・エリオットもいい味出してます。
昔の名画を観るとついつい「古き良き」という言葉を使ってしまうのですが、この映画には古き良きという印象はなかった。
大麦畑のシーンといい、ルーシーとジョージの微妙な距離感のある恋など、今見ても全く遜色劣らないラブロマンスには驚かされてしまいます。
『眺めのいい部屋』はロマンチックな映画が観たいという方にはオススメの映画です。
特に女性にオススメの映画かもしれない。
![]() | |
---|---|
題名 | 眺めのいい部屋 |
製作年/製作国 | 1986年/イギリス |
ジャンル | ドラマ/ロマンス |
監督 | ジェームズ・アイヴォリー |
出演者 | ヘレナ・ボナム=カーター デンホルム・エリオット マギー・スミス ジュリアン・サンズ ジュディ・デンチ ダニエル・デイ=ルイス サイモン・キャロウ ローズマリー・リーチ、他 |
メモ・特記 | 午前十時の映画祭上映作品![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
おすすめ度 | ★★★☆ |
■Link
+⇒公式HP(Japanese)※午前十時の映画祭特設ページです。
+⇒眺めのいい部屋 - goo 映画
+⇒午前十時の映画祭レビュー記事一覧


『眺めのいい部屋』タイトルは知っていましたが、出演者までは知りませんでした。
H・B・カーターが出ていた(しかも主演?)なんて、驚きでした。
えー、問題のシーンは僕が女だったら間違いなく目を輝かせますから。
僕はタイトルは聞いたことなく、出演者も知らないままこの映画を観ました。
なもんで後で出演者の豪華さを知って驚きました。
特にダニエル・デイ=ルイスには驚いた。
もう全然分かんなかった。
出演者ぐらいは事前チェックしておいた方がいいなとこれほど思ったことはない。