哲学の会 ”火” 13年09月 Vol.4 からの続き
場が落ち着いたところで誰かが言った。
「4元素というが、その中でも火というものは一番上なんですかね。」
するとnozomiさんが
「密教のお坊さんから聞いたことなんですけれども、
仏壇には4つの要素があると。
火、土、水、風。
その中でも火が一番上位らしいです。」と答える。
火が一番上か、人類が火を使うことで調理したり、外敵から身を守ることが出来るようになった。
それだから一番上の位になっているのだろうか。
すると西川さんが、
「火はね、もつことが出来ない。自分のものには出来ない。
近づくことも出来ない。離れてみなければいけないんですね。
人は怖いものであり、人と人をつなぐものでもある。
ギリシャ神話の中にプロメテウスという神がいる。知恵の象徴。
ゼウスの反対を押し切って、人類に火を与えた神。
人類の幸せを願ってのことである。
しかし、ゼウスの予言どおり人類は火を使って武器をつくり、戦争をおこした。
今ではプロメテウスの火とは原子力など人間の力では制御できない科学技術などのことをさす場合がある。
このように火は両面あり、非常に扱いの難しいものである。
だから、一番怖れ、一番大切にしてきたのかも知れない。」

油彩 20分×4×2日 F10
まだ発言していない人が火のイメージを聞かれ、
昔は村で火葬をしていたことを思い出すと言った。
西川さんがそれを受けて話をする。
「そうですね。昔は村々で火葬をしていましたね。
村八分といって葬式と火事だけは協力しあっていた。
火葬場の山に登っていくとき、ちょうちん行列になりますよね。
そのときに道中悲しみも背負って一緒に歩いていくもんなんです。
一緒に住むと不幸はある。その不幸とどう向き合うか。
火はそういうものを思い起こさせるものかもしれない。
そういう火もあれば武器に使う火もある。
太平洋戦争で沖縄の人が洞窟に逃げたのを
アメリカ軍が火炎放射器で焼き殺す。
だれが考えたんだろう。あんなえげつないものを。」
一同沈痛な面持ちになる。
哲学の会 ”火” 13年09月 Vol.6 へ続く
場が落ち着いたところで誰かが言った。
「4元素というが、その中でも火というものは一番上なんですかね。」
するとnozomiさんが
「密教のお坊さんから聞いたことなんですけれども、
仏壇には4つの要素があると。
火、土、水、風。
その中でも火が一番上位らしいです。」と答える。
火が一番上か、人類が火を使うことで調理したり、外敵から身を守ることが出来るようになった。
それだから一番上の位になっているのだろうか。
すると西川さんが、
「火はね、もつことが出来ない。自分のものには出来ない。
近づくことも出来ない。離れてみなければいけないんですね。
人は怖いものであり、人と人をつなぐものでもある。
ギリシャ神話の中にプロメテウスという神がいる。知恵の象徴。
ゼウスの反対を押し切って、人類に火を与えた神。
人類の幸せを願ってのことである。
しかし、ゼウスの予言どおり人類は火を使って武器をつくり、戦争をおこした。
今ではプロメテウスの火とは原子力など人間の力では制御できない科学技術などのことをさす場合がある。
このように火は両面あり、非常に扱いの難しいものである。
だから、一番怖れ、一番大切にしてきたのかも知れない。」

油彩 20分×4×2日 F10
まだ発言していない人が火のイメージを聞かれ、
昔は村で火葬をしていたことを思い出すと言った。
西川さんがそれを受けて話をする。
「そうですね。昔は村々で火葬をしていましたね。
村八分といって葬式と火事だけは協力しあっていた。
火葬場の山に登っていくとき、ちょうちん行列になりますよね。
そのときに道中悲しみも背負って一緒に歩いていくもんなんです。
一緒に住むと不幸はある。その不幸とどう向き合うか。
火はそういうものを思い起こさせるものかもしれない。
そういう火もあれば武器に使う火もある。
太平洋戦争で沖縄の人が洞窟に逃げたのを
アメリカ軍が火炎放射器で焼き殺す。
だれが考えたんだろう。あんなえげつないものを。」
一同沈痛な面持ちになる。
哲学の会 ”火” 13年09月 Vol.6 へ続く