堺筋通界隈 130728 Vol.2

堺筋通界隈　130728　Vol.1　からの続き



電気から代わって中国人の話。
最近の中国人ってお金持ち。
釜ヶ崎のマンションもそこそこいい値で買っている。
お金があるのでいろんな事業に出資を募る。
カラオケ屋しませんか？
人のいい釜ヶ崎のおっちゃん、おばちゃんが
１千万円ずつ出資する。
そろそろ始めようかという段になって
６００万円しか預かっていないという態度に切り替える。
借用書や覚え書きがないので主張が弱い。
４００万円ずつだまされる。
人がいいのかどうなのか、借用書もない。
あっても関係ないのだが、祖国にとんずらかますからだ。
そのおっちゃん曰く、
「俺が中国人やっても同じことするな。
知らん土地来て生きていこうとしたら、
生半可なことじゃ生きていかれへん。」
生きることに美学を求めていないので、強くしぶとく残っていく。
最後の別れ際に、
「兄ちゃん。仕事あぶれたら、そこのさてんにきな。
仕事まわすさかい。」
そう言って元気に自転車を漕ぎ出した。




油彩　F10



釜ヶ崎のおっちゃん、おばちゃんをだますの
よっぽど喋りがうまいんやろな。




堺筋通界隈　130804　へ続く