天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

1日1番

2021-06-21 23:15:12 | 日記

 遂にこんな日がやって来るとは悲しく寂しい限りである。陽が一番盛んな夏至の、東京株式が953円の暴落となった日に、美形力士随一の勢の引退が発表された。
 常に渾身の相撲は潔く、押し込まれた際の土壇場の小手投げは強烈で、横綱をも倒す威力があった。勝利インタビューで目標を聞かれると、「1日1番です」が口癖で、当たり障りが無く、他の力士も真似をするようになって、相撲常套句になってしまった。力士に付き物の怪我で現役を退くのは無念だっただろう。
 歌が上手く、オフはテレビの人気者だった。年寄「春日山」を襲名して後進の指導に当たるが、恐らくはNHKが解説者として放って置くはずはないと見られる。

日の入りの
早くなり初め
勢ひの
退くことの
悔し現し身





高橋是清

2021-06-15 15:15:41 | 日記

 菅首相のG7デビューと東京五輪支持が無事通過した安心感から、5月10日以降頭の重かった東京株式が本日は279円高と、少し戻り歩調を見せている。そんなにみんながやれ、やれ!と言うなら、別にリスクを背負ってまで無理をする必要もないと思う五輪だけれど、笹生優花と大坂なおみが活躍する場面を見せてくれるなら、特別に辛抱もできそうである。アルマゲドンが起きなくて開催し、思いっ切りプレーして皆さんが帰国したあと、潮が引いてからハルマゲドンが襲ってきても、宴のあとのこととして諦めるしかない。
 小林亜星さんが亡くなったと聞いても、『寺内貫太郎一家』を見なかったし、『北の宿から』を追悼に歌うほど、嘆きが深くなかった。しかし、新聞の訃報を読み、レナウンの「ワンサカ娘」とか、日立の『この木なんの木』等のコマーシャルソングの作曲家と知って、俄然身近に感じ、薄かった認識を改めた。あんなに人口に膾炙したCM曲と、綿々たる「北の宿から」が同じ作者とは、その一筋縄で行かない芸術精神に今更ながら敬意が沸き起こってきた。
 一身にして二生を経るが如し、とは福沢諭吉の言葉であるけれど、江戸から明治に時代の大激変を経なくても、一身の中で二つの人生を創造する方が能動的で、興味の湧くことだと思える。一身の中でダイナミックな革命を起こしたような人物としてすぐ思い浮かぶのが、アメリカ奴隷から日本の総理大臣になった高橋是清である。1、2時間のドラマでは語り尽くせない人生なので、ここはぜひ歴史上の人物発掘に手詰まり感のあるNHKの大河ドラマに登場させてほしいと願う次第である。『いだてん』等ごく僅かな例外を除いて、明治時代までに活躍した人物を採り上げる決まりのようであるけれど、露清の圧迫と対峙、不況対策としてのケインズ財政に先行した高橋財政の実践など、現今の世情に照らしてぴったりのテーマだと思う。知名度が織田信長や坂本龍馬ほど高くなく、時代が今に近く盛るための創作の余地が乏しいため、視聴率に不安があるかもしれない。しかし、大河でなく朝ドラでは、『おしん』『おはなはん』のようにタイトルの語尾に「ん」の付くのがヒットしやすいと言われ、是清も「ダルマさん」とあだ名で呼ばれるので、心配しなくて大丈夫である。むしろ鎌倉殿の方が、困ったときのイザ感が丸見えで不安である。

七転び
八起きの達磨
挫けざり
いざ鎌倉の
難きを救ふ





手首

2021-06-12 11:54:54 | 日記

 ジョコビッチが全仏オープンの準決勝でナダルを倒した、とニュースで大騒ぎしている。腓腹筋を切ったり、体力的に付いていけなくなり、30年ほど前にテニスを止めてから疎遠になり、錦織圭がどうしたくらいしか興味が湧かなくなっていたので、鉄壁のジョコが勝って当たり前程度に思ったけれど、そこは騒ぐだけの訳があった。ナダルがクレーの王者という知識はあったけれど、全仏では2005年から16年間で13度も優勝していて、このところ4連覇中。全仏クレーコートの通算成績が100勝2敗と、全盛期の白鵬も顔負けの数字を残していて、きのう3敗目を喫したというのだから、事件扱いも当然と言える。盤石の王者フェデラーからジョコビッチ最強時代に世代交代したと思っていたけれど、全英、全米、全仏、全豪の4大テニス大会の優勝回数はフェデラーと並んでナダルが20回で、歴代1位だったとは!。ジョコビッチが次の決勝戦でチチパスを破って全仏優勝しても、グランドスラムタイトルは19回目で、まだ歴代3位でしかない。ボディービルダーのような体格で格闘技のように錦織を叩きのめすシーンを何度も見て、憎たらしいイメージしかなかったけれど、やっぱりナダルは憎ったらしいほど強かったのである。
 憎いのは手首である。手を反らすと手首から甲にかけて痛く、肘まで前腕に電気が走ることがある。布団を上げるのが辛く、尻を拭くのに力が入らない。仕方なくシニアピンポン同好会に無断欠席を続けている。素直なラリーが一つもなく、みんな回転の利いたひねくれ球ばっかり打ってくるので、無理に合わせようとして壊れてしまった。野球をすれば肩、テニスをすれば肘、アルバイトをすれば背筋と、ありきたりに傷め、我ながら体も心も脆いとつくづく思う。ステイホームの鬱の脱却策をいろいろ試しても、すぐに壁にぶち当たる。政府が思いっ切り五輪を楽しもうというのだから、こちらもぼちぼち旅を解禁しようかな。ワクチン接種が行き渡りでもしようものなら、雲霞のように人が繰り出し始めて煩わしかろう。相場の世界でも、人の行く裏に道あり花の山、と言う。風俗愛好家も、いろんなものが持ち込まれそうな東京五輪の前に、済ませられるだけは済ましておきたいと考えるであろう。でも、第1候補が北海道露天風呂巡り、第2が沖縄長期滞在を温めていただけに、感染動向から見て、つい躊躇してしまう。正解を見付けるのは相場より、詰め将棋より難しい。悩んでいるうちに1瓶、1瓶と買い増して、梅酒が5瓶に、リンゴ酒1、パイナップル酒1と、4リットル瓶が7本に増えた。もう梅酒づくりのピークが過ぎたのか、6月初旬までは1キロ1000円前後していた梅実の値段が、580円まで下がってきているのに気付いた。いつも難平買いの癖があるので、もう1本仕込んでみようかと迷い始めた。

つれづれに
仕込む梅酒に
情がわき
酒屋のほども
樽が増えけり




竹の花

2021-06-08 17:15:13 | 日記

 今は亡き愛猫が脱走したときの話で、猫の行動半径は100メートル程度なので、近場を丹念に探せば見付かることがある、と人に聞いたことがある。5月分のグーグルマップ・タイムラインがきょう送られてきた。かつては大阪や秋田、ニューヨーク、ロサンゼルスなど地球的規模だったことがあるのに、同一町内の数カ所にとどまっていて、猫並みの行動半径に狭まっていた。ステイホームのお達しにも嫌気が差し、北海道の露天風呂巡りや、沖縄のマンスリー旅館で長期滞在の机上プランを立てるけれど、ともにコロナ危険地帯に当たり、実現するのはだいぶ先になりそうである。
 仕方なく家で録画ビデオかアマゾンプライムビデオを見ることになる。最近は、シャーロックホームズの『エレメンタリー』シリーズが1話1時間程度とテンポが良く、気に入っている。最初は事務所がロンドンのベーカー街でなく、相棒のワトソンも女なので、同名の別人の話かと思った。ニューヨークに出張して、市警のコンサルタントとなって活躍するホームズ探偵そのものと理解できるまで数話掛かった。探偵物に感化されて、きょうは古畑任三郎シリーズ傑作編で、昨日放送された『VSクイズ王』の録画を再生した。田村正和の追悼番組である。ゲストは唐沢寿明で、今の姿から想像もできないほど若かった。伊集院光が被害者役で出演していて、キャスト的にも面白かった。リアルタイムではあんなキザッたらしい主人公ドラマを見られるかい、と1度も観たことが無かった。しかし、正味でなく演技だと分かると楽しめた。
 リアルタイム作品にほどんど興味が湧かず、ドラマは菅田将暉の『コントが始まる』しか見ていない者にとって、定評のドラマの再放送は有り難い。放送局にとっても、製作の手間がかからす、宣伝の努力も要らずに、視聴者の関心を集められれば、効率が良いのではないか。志村けんさんが亡くなった時にも、『8時だヨ!全員集合』などの再放送を、懐かしんで楽しませてもらった。ひょっとして、テレビ局は大物芸人のコロナ死を密かに願っているのではないかと邪推してみたりしたくなる。
 でも、人の死は心の痛みとなる。ここ1、2年は部屋に閉じこもることが多いので、目の風景に100円ショップでサボテンを買って、心の痛みに耐えることにした。こんなに安く手に入るなら、もっと早く気付くべきだったと思ったりする。
 この前、NHKのEテレで、日本の竹林があちこちで100年ぶりの開花を迎えている話題を流していた。普段は地下茎を伸ばして世代を繋ぐけれど、守旧ばかりでなく、百年に一度は種族の繁栄を願って、種子を勢力圏外にまで飛ばし、花を咲かせた本体は枯れ尽きるそうである。
 花の咲かない人生は有っても、花の咲かない木は無いと言われる。パイナップル科の植物で「アンデスの女王」と呼ばれる植物も100年に1度咲くそうである。この前ニュースで、「アガベ」という100年に1度しか咲かない多肉植物が東京・渋谷区の自宅で開花したという話題もあった。リュウゼツランというのも100年に1度と言われたりするけれど、実際には50年くらい周期で開花するとも言われる。去年図書館で、世界一奇妙な植物のベスト3くらいに挙げていたショクダイオオコンニャクというインドネシアに自生する巨大植物を紹介する本に出合った。これも10年かそれ以上ぶりに巨大な花を咲かせるそうで、とにかく臭くて堪らないというので記憶に残っている。100円だからあまり期待していないけれど、我が家のサボテンも、家主が生きているうちに花を咲かしてほしいものである。

竹の花
百歳掛けて
咲かすらし
咲けば即ち
枯るを厭はず




酒持ち込み可

2021-06-02 17:36:26 | 日記

サラリーマンの聖地、新橋にも活気が戻りそうである。昨晩、店の張り紙を見て、慌てて自販機に飛んで行った。ウイスキーと日本酒は、近くの酒屋からケータリングを頼んだ。久々に酒を浴びせられ、五臓六腑がぐでんぐでん。今日は会社を休んでリモートワークや。