天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

芝桜

2020-04-04 17:33:01 | 日記

 コロナ自粛生活にも飽きてきた。運動不足とストレス解消に散歩には出る。ピンクの芝桜のほかに、赤、黄のチューリップが桜の後は私の出番とばかりに花開いている。パチンコを連想する。三密の最悪例としてやっぱりコロナに帰ってくる。
 ピンポンの壁打ちも、相手なしのラリーでは飽きてくる。球が背に当たって目についた百人一首の『阿倍仲麻呂』(森公章著、吉川弘文館)をパラパラめくる。遣唐使として中国に渡ったけれど、帰国船が難破して帰れなくなり、楊貴妃の夫の玄宗皇帝の庇護のもと、かの地でかなり栄達し、異国の土に眠った生涯が詳しく書いてある。それで飯を食うわけでないので、他人の一生を細部まで知りたい気がなく、望郷の念が沸き出でて、「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」の和歌を詠んだ人、くらいしか仕込める脳内キャパシティーがない。なのに、その一番肝心な和歌が、遣唐使一行の帰国便が蘇州から出発したのに明州で詠んだ歌としているのはおかしいとか、紀貫之による偽作ではないかとか、元になった漢詩を和歌に訳しただけではないのかとか、疑問を呈する下りになって止めた。聖徳太子は実在しなかったとか、『天の原…』の歌は阿倍仲麻呂作ではないとか、勝手に学界のホームルームで気の済むまで議論して頂戴。『百人一首一夕話』を著した江戸期の碩学尾崎雅嘉翁が、「近年の弊として、先達の説を弁駁することを主として、ただ自らの学識を世に示さんとして漫りに新説を表すこと、またいかんぞや」と嘆いたのに倣うことにする。
 コロナ生活苦への現金給付が旧説の20万円から30万円に増額されて、サプライズ受けを狙った殊勲打かと思ったら、「最終調整することで合意した」(読売新聞)と書いてある。まったく、本番にいくまでに前戯が長すぎるな。どれだけ弄んだらいいのか。最終的に喜ばしてもらうところまでには、自己申告制とか煩瑣な手続きがまだまだ必要と報じられている。コンマ1ミリとかもっとスマートにすればいいのに、むかし経理事務のおじさんが使っていた指サックのように分厚く頑丈なのを使って漏れがないよう守り、全く透明性が感じられない。これではフィニッシュ時には、へとへとになっていそうである。
 そもそも官邸に強い読売が前日20万円と報じていたのが、翌日に30万円に増額されているのも、何か異変が感じられる。今日の一面記事に、「プロ野球 開幕当面延期」と並べて、「大相撲夏場所は2週間」と記されているのも、よく分からない。大相撲は江戸時代ではあるまいし、ここ数十年来、「2週間」に決まっている。興行期間でなく、予定が変更になったなら、「2週先」とやってほしかった。
 外に出るなといわれると、テレビくらいでしか時間が潰せない。某番組案内アプリによると、録画予約人気ランキングは今晩7時の『天才!志村どうぶつ園』が断トツで1位である。しかし、ほぼ同時間帯に別局で、『炎の体育会TV』も面白そうである。この番組最高の人気キャラであるマスクマンは、時が時だけに安倍首相が特別出演するかもしれない。実現すれば、1、2年前に吉本新喜劇のなんばグランド花月に登場して以来のサプライズ出演となる。阿倍仲麻呂は『百人一首一夕話』では、安倍仲麿と表記されている。安倍氏は第8代孝元天皇の長男大彦命を祖とする名門。

見つめれど
ころなの姿
現はれず
正体あばき
懲らしめたくも





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