バスの最終停止位置におけるバスのフロントバンパーの位置を±0mとする。
衝突時のバスのフロントバンパーの位置は-2.9mとなる。
衝突時のバスの前輪の接地面の位置は-4.7mとなる。
衝突時にバスのスリップ痕が発生するとすれば-4.7mからでないと可笑しい。何故ならバスは人間ではないからスリップ痕を発生させるまでの空走距離をもたないからだ。
すると-2.8mから-1.8mまでのスリップ痕は急ブレーキが効いた瞬間から止まるまでに発生したものとなる。(注:-1.8mはバスのフロントが最終停止位置0mに来たときの前輪の位置)
しかしこのスリップ痕いろいろと妙なところがある。
①右にカーブしている
②左右の長さが違う。更に見取り図と写真でも長さが違う。(警察の現場見取り図左1.2m右1.0m)(警察の写真左96cm右68cm)
③左と右でカーブの角度が違う。
④時速10kmでは1mもの長いスリップ痕を生じない。
⑤翌日には消えていた
⑥片岡さんがその存在を教えられたのは8ヵ月後だった。
⑦後輪のスリップ痕は存在しない。
可笑しなところには目を瞑って、
スリップ痕から逆算すると衝突時のバスは最終停止位置より1mは右にいたことになる。
衝突されたときに進行方向は10度左へ傾いたはず。
それを不思議なことに最終停止位置では傾きを0に戻している。