松本衣デザイン専門学校 留学リポート

ヨーロッパ各地に滞在している当校在学生と卒業生の近況報告です。

ロンドンから Fです!

2012-10-30 15:25:08 | ファッション
Dear i-design,

こんにちは。
早いもので、もう10月も終わるのですね!
サマータイムも終わり、気温もぐっと下がり、ロンドンは冬の到来です。

9月中旬からLCF(London College of Fashion)での授業がスタートし、毎日目まぐるしくバタバタ、そしてじたばたしています。
想像はしていましたが、この約1ヵ月は本当に戦いでした。
とにかく一日一日を終わらせるのに必死で、楽しむ余裕は全くありませんでした。
やっとなんとか自分のペースをつかみかけてきたかなといった感じです。

まず何が大変って、やはり英語です。
講師たちは容赦なくものすごい早さでしゃべります!それを100%理解するのは今の私には不可能です、残念ながら、、、
授業中はほぼ雰囲気で乗り切る!といった感じです。(笑)
でも質問すればちゃんと丁寧に答えてくれます。
そしてなんといっても、本当にクラスメートに助けられています。
たまに私の英語力のなさに呆れている人もいますが、みんな優しいです。ありがたいです。

それから、課題がとても多いです!
私の場合、課題内容を理解するのに人の何倍もかかるのでよりそう感じるというのもありますが、、
私のコースは一年間にファッションを多面的に学ぶコースなので、かなりぎゅぎゅっと詰め込まれています!
今は、IT、Photography、English Seminar for Fashion、Drawing&Design、Fashion Industry Seminarといったカリキュラムです。
どの授業もそれぞれおもしろいですが、やはりDrawing&Designの授業が好きかな。

私たち生徒はみんな一人一冊A3サイズのスケッチブックを持っています。これは”自分”を表現するためのものです。
このスケッチブックに自分がリサーチしたものを全て集結させていきます。
学年全体のコンセプトが”Mechanic & Organic"なので、それを基に様々なものをリサーチして、徐々に自分がフォーカスしたいものを決めていきます。
写真、Drawing(落書きみたいなものの方が◎)、コラージュ、テキスタイルサンプルなどなど、とにかくなんでもいいのです。ごちゃごちゃで自由で。
今はこのスケッチブックを発展させていくのがとても楽しいです。
頭の中が迷ったときもとにかく手を動かすようにしています。
自分が何を表現したいのか、何に関心興味があるのか、このスケッチブックを見返すと、自分を客観的に見ることが出来ます。

私は衣デザインにいた時、正直絵を描くのがとても嫌いでした。
自分でも下手だと思っていたし、太田さんや山ケンさんにも下手だと言われ続けていたので(笑)
”絵を描く=苦痛、憂鬱”って自分の中で勝手に思っていました。大した努力もせず、放置していました。そりゃ上手くなる訳ありません。
でも今絵を描くことが少しずつ好きになっています!
それは、努力すれば上手くなるんだって少し希望を見つけられたからです。というか、努力なくして上達はないということを再認識したのです!
それから、私の絵を個性的だと評価してくれる人もいるということを知って、コンプレックスが和らぎました。
これは、私にとってロンドンに来て良かったと心から思える出来事のひとつです。

あとは、Fashion Industry Seminarの課題で、ストリートスナップを撮るというものがありました。
最初の一人に声を掛けるのは、とても緊張しました!
でも撮影を進めていくうちに、どんどん楽しくなっていって、、、
写真を見返すとこれもやはり、自分がどういう世界観に惹かれるのか、客観視できます。
なので、これからも個人的に撮っていきたいなと思っています!

学校以外では、メンズレーベルBREAKSでのインターンシップを継続してやらせてもらっています。
デザイナーの方には本当にお世話になっていて、様々な情報を教えてくれるので、とても勉強になります。
A'N'Dのお二人にもたくさんたくさんお世話になっています。11月からまた週一でお手伝いさせてもらう予定です。

それから、つい先日、barbican theatreにコンテンポラリーダンスを観に行ってきました!
もう、本当に素晴らしかった!!まばたきするのを忘れて見入ってしまいました!
奮発して前から2列目の席にしたので、ダンサーの方達の息づかいまで聞こえてくるような近さで、人間の体の美しさにはっとしました!
音楽、衣裳、照明、たまに現れる映像、、、全てが一体となって、、、
久しぶりに大興奮したひとときでした!
”Michael Clark Company"というダンスパフォーマンス集団です。

長くなりました。今日はこのへんで!
では、また!