松本衣デザイン専門学校 留学リポート

ヨーロッパ各地に滞在している当校在学生と卒業生の近況報告です。

'08 5.2 アントワープのJintsuさんより①

2008-05-02 12:58:50 | ファッション
ご無沙汰してます。
4月はKotのインターネットが使えず、長いこと音沙汰なしになってしまいました。
3月にメールしましたがそれは無事に届いたのでしょうか?

今回はAntwerpen王立アカデミーのオープンキャンバスに
行ってきた時の写真を送ります。


様々な画材道具・紙。時には紙以外のモノ。縫い。コラージュ。
本当に色んなモノが表現手段として使われています。
そして作品を見ていて伝わってくる何かがあります。
”まとめ”が中途半端じゃないんですよね。
ちゃんと自分自身が気持ちが整理された上での”作品”だと感じます。
みていて不安定感を感じさせません。
デザイン画1つとってもそうです。

私は日本で学んでいる時、自分から生み出すモノに責任を持っていませんでした。
すべて”課題”としてとらえていたんです。
でもモノを創るってそういうことじゃないと思います。
自分がモノときちんと向き合わないといけない。
それは自分と向き合っていることになりますが、そうでなければ意味がないですよね。

私はどんな風に今みんなが学んでいるかは分りませんが・・・
私が海外に来て実感したことがあります。
方法なんて決まっていません。
道具なんて決まっていません。
自分が好きな表現方法がきっとある。
”探す”ことに目を向けること。そしてやってみる。
デザイン画1つにも自分の満足がおける場なんです。
基本ソーイングのファイルだって、自分自身を映しています。
実習のまとめだけが、装苑賞のポートフォリオだけが自分表現ではないです。

でもこれは日々の中で講師のみなさんに言われていることかな?
でも私は気がつかず、実感出来ずに日本で学んでいました。
それはとても狭い世界でした。
今のこの日々の中で気が付き、学ぶことが沢山あります。
学校だけが学ぶ場でなく、自分が”何から学を得るか得られるか”
に気がつくともっと人生の幅が広がると思います。

アカデミーの講師のインタビューより・
このアカデミーは修道院だと思うこと。
寝る時も映画を見てる時もどんな時もデザインにつなげていて欲しい。
デザインに対する人生の覚悟を決めて入ってきてほしい。
そして卒業した時に”世界のマーケット”に出ていけるようになるそうです。

これが”自分との戦い”の入り口であるのだと思いました。
でも、日々の中にも自分と戦うところは山ほどあります。
まずは目の前のことから。自分と会話しながらいきたいですね。

5月の終わりに私たちの学校もModeshowがあります。
今年は王立アカデミーのFashionshowと同じ会場で行うので
場の空気を味わいながら楽しみたいと思います。


神通川