飄評踉踉

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Bon voyage!

2009-12-01 18:13:04 | 映画
ファミマ、世界4万店構想 中国に活路、2万店を目標

この調子であれば、ファミリーマートも2059年にはフロンティア船団に出店できそうだね!(*1)

というわけで、『劇場版マクロスF 虚空歌姫』を観てきました。本作は劇場版2本立ての第1作目ということで、TVシリーズの前半に基づいて構成されるものと思われましたが、実際にはTVシリーズ全体をとりあえず網羅したような形になっていました。しかも、1~5話に該当する部分はTVシリーズのペースでほぼ進んでいたのに、6・7話に該当する部分に21話や25話の部分が移植される形になっていたため、「TVシリーズの視点」から見ると、かなり歪な印象を受けます。
とはいえ、劇場版の前半たる本作がTVシリーズをとりあえず網羅するという手法は、新『エヴァ』が「序」と「破」で旧『エヴァ』を網羅して見せた手法を想起させるものがあります。この点、新旧『エヴァ』について、竹熊健太郎氏が「東京駅から出発した山手線と京浜東北線が、途中の品川駅で渋谷・新宿方向と横浜方向に分かれるみたいなもの」と表現していましたが、本作がTVシリーズの設定を色々とすり替えていたところからすると、『虚空歌姫』は『マクロスF』を横浜方面にシフトさせるものなのでしょう。
本作を見る限りでは、『劇場版マクロスF』はアイドル論を少し弱めるようです(*2)。しかし、私が「マクロス」シリーズで最も興味深く思っているのは、アーサー・C・クラーク的な「人類の起源」論なので、ぜひとも劇場版の後篇では、泉下のクラーク卿をも唸らせる結末をみせてくれることを期待しています。もちろん、あの伝説の12話「ファステスト・デリバリー」要素も忘れずに入れたうえでね。

(*1)本作で実際にファミリーマートが出てくるシーンは衝撃的でした。このとき、ランカが「自分の歌を店の中で聴くのは不思議」であるとの趣旨の発言をしていましたが、これを中島愛嬢の気持ちを代弁したセリフでもあると捉えると、なかなか趣があります。
(*2)TV版『マクロスF』はアイドル栄枯盛衰論としては出色の出来栄えでした。というのも、TVシリーズでは、前半でランカを徹底的に痛めつけたうえで、後半にアイドルとして開花するという構成を採っていたからです。この観点からすれば、『虚空歌姫』程度の痛めつけでランカがシェリルに並ぶのは、少し早過ぎです。


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