二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

雪駄

2013年04月22日 | コスメ・ファッション

二鶴工芸です。
先月のことですが、和装時に履く雪駄の鼻緒のすげ替えをしてきました。
実はオークションで本畳表の雪駄を運良くかなりの格安で落札できました
男物の雪駄や草履もピンからキリまでありますが、本畳表は¥ウン万円もする高級品で年数回程度の着物を着る当方にとっては別にそんな高級品を履く必要はないんですけど。
当方もビニール表で革底のモノは所有してますが、仕事柄ちゃんとしたモノを履いたほうがいいと指摘されるのではという勝手な思いもあり、購入のチャンスをうかがってた訳です
購入したはのはいいのですが、やはり中古ですからそれなりの使用感はありますし、元の印伝製の鼻緒もボロボロでしたので、鼻緒はすげ替えが必要でした。
畳表は案外大丈夫で見てくれはまぁまぁ良しかなでした。
それを履物屋さんに持って行き、本天という黒の鼻緒にすげ替えていただきました。
ところがです履物屋さん曰く、底の革が酷く劣化していて鼻緒の交換時に革がちぎれてしまうくらい古いものだったそうです。
画像のように後でめくれないようにピンのような金具で補強していただきましたが、履いているうちにとれるかもと言われました
「世間には底のパーツも外れてボロボロで履いているひともいますよ!」と言われましたが、そんなに古いものかとショックでした
そしてまだショックな事が重なりました
そのお店に「当店のオリジナルやねん!これがアカンようになったら次お願い!」と、新品の本畳表の雪駄で今回購入した金額に少しだけ頑張って上乗せしたら購入できる品物がありました
えェ~そんな~先にここに来れば良かった
もう~とりあえずこれを履きつぶしますわ

まぁ~それはそれで。
画像の地下足袋はsousouさんの地下足袋ブーツです。
長時間の街歩きの出かける場合は、このブーツが快適ですね。
雪駄とか草履の場合、地面が滑るところもありますし、それと結構歩いてて疲れてきますし(踵が少しはみ出るため)。
このブーツであれば和装にも合うのが一番の理由です。
ただし、TPOをわきまえないといけませんが。
正装ではダメ×です。
それと着物も男物であれば羽二重とかお召がいいとか言われますが、拘りだしたらきりがないですし、お金もかかりますしね。
まぁ今のところ高尚な場所に行く予定は無いので、今持ってる着物で十分かなと思ってる次第です。
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