二鶴工芸です。
明日開催の展示会でのメインの出品作品、着物「月影」です。
モノクロを基調に金彩で表現しております。
展示会詳細:https://www.usagi-yado.com/blog/info/000204.php
所属する京もの認定工芸士会「響」の出展者の詳細はこちら:https://www.facebook.com/kyomonohibiki/
会場へのアクセスはマップでご確認ください。
「京宿うさぎ」(※「京宿うさぎ別邸」ではありません)へお越しくださいませ。
二鶴工芸です。
あれから20年。
阪神淡路大震災からです。
この時期になると思いだしますし新聞、テレビ等特集してます。
当時、京都は兵庫ほどの震災はありませんでしたが、かなり揺れて慌てて起きて何もできませんでした。
箪笥や冷蔵庫は動いててましたし、棚から物も落ち散乱。
家の外壁もひびがいっていました。
テレビを見ると、これは特撮ではないかと思うような惨状。
これが日本か?
あれから部屋にはヘルメット、着替えを入れたリュックを置いています。
しかし実際に起こった時に冷静にいられるかです。
黙祷。
二鶴工芸です。
子供達が夏休みに入ります
子供の頃は夏休みが楽しみでした
皆何をしようかワクワクでしょうネ
反対にお母さんは大変ですネ
さぁそれではお勉強しましょうか
といっても先週のうんちくの続きのようなものです
着物に金箔を装飾加工します金彩加工というのは桃山、江戸時代に確立されたものだといわれています。
その時代の能装束などには摺箔とよばれています金彩加工で模様が表現され、小袖には振金砂子加工が施されています。
このように歴史的には手描き友禅よりも古いということになります。
この技術が今日、技法、素材、道具の改良など経て継承されているわけです。
当方も若輩ながら継承の一端を担っているわけで~
頑張りますとしか言いようがないです。
この業界ではアラフォーの当方でも若手と呼ばれている位、後継者がいなくなりました
仕事が減少してきたのと同時に自分の息子さんに継がせないのが多いです。
正直賢明な判断だと思います。
親の立場からすれば。
当方がこの業界に入った頃はまだバブル期で修業に行ってた頃は毎日夜遅くまで残業、休日出勤は当たり前でパート含めて従業員もたくさんおられました。
でもこの経験があってこそ今の私があります。
京都で伝統工芸と呼ばれています業界は後継者不足が深刻な問題になっております。
それに加えて使う道具や材料がなくなり、それに関わられています職人さんも廃業されるという悪循環になってきています。
京都には伝統工芸学校があり、工芸に興味のある若い方が入学され勉強されています。
こういう方法もあります。
昔ながらの徒弟制度あるお店も僅かながらにもあるようです。
この先どうなるのでしょうか
当方にもわかりません
先程も申しましたように頑張りますとしか言いようがないです
愚痴になってしまいました
二鶴工芸です。
画像は懐中時計になります。
時計自体ははっきり言って高価なものではありません
実は雑誌の付録のものです
この懐中時計を使う時は大体、着物を着用した時ですね。
普段は余り使わないので、付録程度のもので当方は十分です。
当方は着物を着た時にやはり腕時計というのは不自然かな~と勝手に思っていますが、これは個人の自由ですので、別にどっちでもいいですし、決まりはありません。
ただ金属ブレスのものはどうかな~て感じです。個人的な考えです
でこの懐中時計の装着方法なんですが、これも決まりはないので、ご自由に装着していただければいいのです。
当方はですが、チェーンのような鎖を付けずに画像の組紐製のものを使います
組紐製のものは市販で販売してますよ
この組紐に当方は画像でわかりにくいと思いますが、カタカナのコの字の形になった金具を付けます。
この金具はホームセンターとか100円ショップに売ってますキーチェーン等に付属してるモノです。
この金具を締めました帯の内側(別に表側でも結構です、お好みで)の方(中巻側)にはさみます(画像上段右)
そして紐と時計をその中にくぐらせます(生地と生地の間)
その後、時計を表から再び上に戻して、もう一度帯(生地の間)に忍ばせる手順です(画像下段左)
画像でご確認できますでしょうか
実際着用してお見せすればよっかたのですが
まぁ面倒であれば腕時計でいいですよ
本来は別画像(画像下段右)のように根付というものを装着して帯に提げるのが通です
根付という工芸品もすごい世界ですよ
よろしければ調べて下さい
当方は落ちるのが心配で金具にしてる訳です(帯に巻きつけているため落ちることは無いと思います)。
これもお好みです。
まぁまぁ着物自体着用するのも面倒なのに、時計までええやん
てことですけど
まぁ着物に限らず伝統という世界は本来面倒くさいものです。
現在の何でも便利になったこのご時世では。
ただ着物に限らず、他の伝統諸芸、道で行われます、そういった所作、動作が雑念なくスムーズに行われ、一切無駄の無い、見た目にも綺麗で感動さえ覚える
皆そんな域に達したいからこそ、現在まで御稽古事や伝統技術等が伝承されていると思っています。
これも個人的な思いですけど
まぁ些細な事からでもいいですので、伝統というものに体感されてみるのもいいもんでっせ