スピーディーにパスを回したことにより、端にポジションを定めた左FL中野広平の道を残した。21分、中野広が左隅へトライ。17×0(ゴールは不成功蔡加讚(Karson Choi))となった。
このリスタートの蹴り返しで関大は引っかけたキックを蹴り、関学にようやく敵陣でラインアウト、腰を据えて攻める機会がめぐってきた。右、左とボールを大きく動かしながら攻め、ノットロールアウェイのPKをHO須田悠介がクイックタップ。直後、9-10-8と左の狭いほうへ回した所で、関大は辨天がラック成立のハンドを犯した。24分、関学は残り5メートルのラインアウト。岡部がスローをキャッチしてモールを組んだ。、前進を許さない好守備を見せたが、ラックへ移行後、ハンドを犯す。再び残り5メートルでラインアウトの関学はピールオフで右オープン側へズラし、スイッチ攻撃を2度入れるなど、1~2パスに若干に変化を加えた。
8次の右チャンネル1、岡部がクラッシュしたポイントで関大は中野広がノットロールアウェイ。28分、残り5メートルのラインアウトから追撃のトライを狙う関学はモールから左PR野宇倖輔が右サイドを突き、右へボールを浮かせて小林、さらに手渡しの左サイドで右PR豊崎洸太とつなぐ。そして右チャンネル1を2フェーズののち、9-10-14-11と右オープンへ振った。SO山田一平の外でパス間に1人ずつデコイランナーを入れたのは、シャローで前へ出てくる関大のディフェンスを罠に嵌めたうえで外のスペースでトライを狙うという、理に適ったパスムーヴ。左WTB川原健太郎がノックオンしたのが惜しい。
しかし、ハーフウェイのキックキャッチから左へ2パス、川原のゲインを皮切りに再び敵陣を賑わせた関学は31分、残り5メートルのラインアウトを起点に仕留めてきた。レシーバーのSH徳田健太-右FL平澤幸興の右チャンネル1を経て、右オープンへ展開する楊海成 。
9-10-14-15、山田と市橋のあいだは飛ばしパスで相手防御を切る形。FB中野涼が右コーナーへトライ。17×5(川原のコンバージョンは不成功)としたが、以降、ハーフウェイやや左のスクラムを起点とする8-9-13-9、デコイランナーを13と9のあいだに入れた右ループでノックオンするなど、ミスが出た関学は、決定機を作ることができなかった。40分、ハーフウェイのラインアウトに始まる5次、左チャンネル1で野宇が杉岡に下げられ、倉屋に絡まれてノットリリースザボール。敵陣10メートル右の位置でショットを選択した関大は、右WTB竹中太一が距離のあるPGを決めた。20×5となったところで前半が終了Toshiba冷氣。