愛していたものを失った時は、こんな気持ちになるもんさ。
なにも愛さなけりゃ、こんな思いをせずにすむ。
じゃがな、それじゃいつもいつも心はカラッポで、余計つらい気持ちになる。
この小説を読み始めたのは、YUKIさんがこの本にとても感銘を受け、歌の歌詞にまで影響を受けた本だ、というのを聞いたからでした。
(「JOY」の「カシの木がゆれる日は~♪」の所とか。ネット探したら、その事が出てくるインタビュー記事見つけたのでどうぞ)
読む前は、なんだか読んでて、のんびり・ほんわか日向ぼっこみたいな暖かくなる本かな~と思ってた。
だけど、ちょっと違ったかな。いや良い意味で。
読み終えた後、なんとも言えない不思議な気持ちになった。
なんだか、とっても大きな手に心をそっと触れられて何かに気づかされた様な…ウ~ンなんだか表現しずらぃ。
中身は各21話で、それぞれにとっても愉快な事や、インディアンの歴史や、ずっしりおもい話が散りばめられてます。
私がとても好きなというか、印象に残ったのは「夢と土をくれ」という話。
荒れに荒れた土地を、毎日、来る日も来る日も苦労して耕した。
そして生き返った土地に出来たりんごの木。
でも理不尽な政治家達の政策によって、取り上げられていく土地。
その家族と一人の軍曹。
なんか私が表現すると陳腐なもんになるんで、申し訳ないんだけど…
これ読んだ時、頭がしびれて呆然とした。
何でこんな事が起こるのだろう。やりきれない。
この他にも「理解と愛」「ドッグ・スター」「遠い旅路の歌」とか良い話がいっぱいでした。
私の勝手な評価『★★★★★』
こんなインチキ本(笑。
最も有名なインチキ本にはフォレスト・カーターの『リトル・トリー』ISBN:4839701091がある。
著者はリトル・トリーというインディアン名を持つチェロキー・インディアンで、
祖父からの教えと思い出を書いた本ということになっているが、
書いた男カーターは、インディアンとは縁もゆかりもない白人。
しかもKKKのメンバーで、右翼政治ゴロだった。
アラバマ州知事ジョージ・ウォーレスのために彼が書いた演説は
「今日こそ人種差別を! 明日も人種差別を! 永遠に人種差別を!」
というものだった。
チェロキー・インディアンによると『リトル・トリー』に書かれた内容はまったくの
出まかせで、カーターはチェロキー族についてもろくに知らなかったらしい。
本物のインディアンの人々は「人種差別主義者がインディアンを騙って金儲けしやがって!」とカンカンに怒っている。
(町山智浩氏のBlogより抜粋)