ほるすのしっぽ

のんびりいきます
のんびりお付き合い下さい(笑)

妙心寺展

2009年02月22日 | 美術館・博物館他
昨秋の京都旅行で訪れた、妙心寺さんの塔頭(たっちゅう)の一つである退蔵院さんを訪れて、すっかり妙心寺さんに惚れてしまったほるすは、この展覧会が開かれるのを心待ちにしていて、前売り券も早々に購入済みだったのですが、なかなかタイミングが掴めずに今日に・・・
3月1日までなので、今日か来週末しかいけません
昨日からの変な頭痛が気になり、今日は一日お家でウダウダと「お一人様バースデー」をしようと思ったのですが、ブランチを食べ終わった頃からなんだか元気になってきて、「そうだ!展覧会行こう!!」と思い立ち、上野に足を運びました

サントリー美術館の三井寺展の広告がよく新聞に載っているので、妙心寺展は穴場かな?という期待を胸に降り立つ上野
上野って、いつ来ても混んでます

で、妙心寺展さんも程よい混み具合

よくよく思い返してみたら、妙心寺さんは禅宗なんですよね
だから何?と言われても、明確な答はありませんが、禅宗というと修行がとても厳しいという印象です
自分の心に問いかけるイメージを、私は持っています
なんか、水琴窟の音に耳を澄ませてしゃがみ込んでいた自分が浮かんできます
そうそう、庭園で有名な龍安寺も塔頭の一つなんですよね
ちょっと離れているので、独立したお寺さんだと思っていました

展示を見ていると、大層ご立派な「無相」という書が目に入りました
側に行ってみると、なんと昭和天皇の手によるものでした
昭和天皇の字というと、皇室特番などでごくまれに目にする程度ですから、本物・直筆を拝見できるなんて思ってもいませんでした
とても基本に忠実な、そして力強い、素晴らしい書でした
この一幅を拝見できただけでも、得をした気分でした

その他にも「六代祖師像」はとても穏やかな面持ちで来場者を迎えて下さいます

昨年の退蔵院を訪れた際に見忘れた「瓢鮎図」(ひょうねんずと読みます。「あゆ」の文字が使われていますが、実際は鯰(なまず)のことを描いた絵です)
「ただでさえ捕まえにくいヌルヌルした鯰を、どうやったら瓢箪で捕まえることが出来るか」という難問を、時の将軍・足利義持が、京都五山の高僧31人に問いかけ、それに対する回答が書かれた物ですが、いやぁ見られて良かった
退蔵院さんに行ってこれを見てなかったなんて、大きな声で言えませんからね~
(でも書いてるしw)
それくらい迫力がありました

室町時代に狩野元信によって描かれた障壁画のうちの「渓山問奇図」も素晴らしかったです

どちらかと言うと書が多く、内容を知っていたらほるす的には積極的には足を運ばなかった展覧会だと思いますが、それでも見応えのある展示品の数々
3月1日までですので、お時間のある方は是非足を運んでみてくださいネ

そうそう
3月18日までの「京の冬の旅」で、妙心寺さんの三門と塔頭の一つである衡梅院(こうばいいん)さんが特別拝観出来るそうです
衡梅院さんは襖絵や苔のお庭が見事だそうです
こちらもお時間のある方は是非足をお運びくださいませ

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