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あとらんた滞在記

アトランタに期間限定でご遊学しにきている日々
世に星の数ほどある、単なる滞在記である

大学院生

2009-03-17 06:20:40 | 勉強
大学院生、学年でいえばたぶん修士1年に相当する人と実験している。
1 mm以下の厚みのある、板の厚みを測る必要があった。
曰く、「ノギスの読み方がわからない」
驚きました。
同じようなシーンを前にも見たような...
そう、日本の大学の卒研生の相手をしているときだ。
卒業研究がはじまると、まずはノギスとマイクロメーターのおさらいから始まります。
大学1年生で習っているはずなのですが。

続いて、y=ax^nのデータの解析をしていた。
係数を求める必要があった。
自分としては、数学的に正しいフィッティングしてくれるものと思っていた。
後ろから見ると、エクセル上でリニアの軸のグラフで、データ点の上に係数をいろいろ変えてカーブを合せようとしていた。
み、見た目?
両対数にして処理するとか習わなかった?
「日本語」で、なにやってんの!と言ってしまいました。

修士1年は卒研生とキャリアもたいして変わらないかもしれないが、この話は「卒業が難しい」とされるアメリカの大学なんですからね。
信じられない。

技術工作

2009-02-09 08:13:05 | 勉強
今日は朝からよい天気。
20℃は越しているんじゃないの?
お出かけ日和の日曜日。
そんな日ですが、昼から研究室に赴いております。

昼から取り組んでいたのは、「旋盤」という工作機械での作業。
ものづくり日本にはなくてはならない、機械、そしてその運用技術。

残念なことに、自己流。
表面なんぞ、ぐっちゃぐちゃ。

その昔は、まさに職人さんがおられて、その方に頼んでおりました。
そうするとまさに「芸術品」が納期0日くらいでできてしまうのでした。
本来そうした技術を身につけるまではかなりの修行が必要。
観て盗んで少しでも身につければよかったのに、さぼってしまった。
今になって一人で作業すると、その難しさは並大抵ではありません。
後悔しています...

信号が出ない

2009-01-05 07:34:00 | 勉強
しょうもない実験をしていた。
しょうもないが、我ながら面白そうなデータになりそうだった。

が、

とつぜん信号の強度が落ちた。
トリガーをひいてデータ取得、という作業の前段階で突如強度が落ちた。
それなりに調べてみたが、改善されない。
いったいどういうことでしょう? と聞いてみるしかない。
ガラスカッターもカウベルも5thも通じない人間がですよ?

さて
昨日は何をしていたんだい?
と、聞かれたら、
ふつーに実験していたんだ
鼻血が出そうなほど頑張っていたのに急にシグナルがでなくなって涙がでそうなほど狼狽した、
と言いたいのだが、なんといえばよいのでしょう?

大人げない

2008-12-17 06:45:42 | 勉強
はりきって準備していた測定、初歩の初歩で間違っていることを指摘される。
改修しても測定できそうだが、それよりは大がかりな配置替えをすることに。
初歩の初歩で間違っていることは、聞けばわかったことなのに、見よう見まねで実行しての失敗。
パートナー学生と会話しながら作業していたが、失敗したー!ということでイラッとしている上に、会話が相変わらずよく通じないので、さらにイライラしてきた。
(あなたの言っていることはよくわからない、と連発される。
同調できない、ということでなく、そもそも通じていない)
それでいてDr.なんとかと呼ばれているのだから、情けないやらなんやらで、さらにイライラが募る。

我ながら大人げない。

会食

2008-12-02 11:28:27 | 勉強
先にジョージア工科大にいる研究者のことを話題にした。
その先生と、他の二人の先生、およびアトランタにいるポスドクの方を交えてピザ屋で会食した。
その時の内容はアメリカプロフェッサー生活を読めばわかると思う。

結局のところ、意見は変わらない。
3人のプロフェッサーが言うには、将来が見込まれるから現在の位置を確保できているので、同様に採用されるGTのプロフェッサーは大概テニュアも問題がないという。
やっぱり、アグレッシブで、強い人たちだったのだ。
厳しい環境を勝ち抜く苦労話の端々から、力強く道を切り開いているところを見せ付けられた気がした。
この方々は、はるかに高いところを歩き続けている。
極限環境にはいるが、そこにしかないすごいものを見ることも触ることもできる。
翻ってみて、「ご遊学」の自分は....。
高い所にいる人とは、結局のところ同じ空気は吸っていない。
ふもとの登山口にいるだけだから、高みにあるものをただ写真パネルで見せられているだけで、本当にすごいことを分かった気になっているだけ、と感じた。

話の内容は、特に研究に役立ちそうなことは、上記ブログにあるとおり。
本来はこのブログ筆者の立ち位置からの発信内容、当ブログが対象とする内容ではないが、上記ブログには書いていなかったので追加で放出してしまうと、
・Tomorrow's professorという本が役に立つ
・現所属の若手のプロフェッサーに相談、アドバイスをもらうとよい
・小さくともつながりを持つと、何かと役に立つ
・応募してきた中でこれぞと思う人に対しては、学会発表などでもマークされている。
・圧迫面接をされることもあるが、その後面接者が強力な擁護者となることもある
・研究大学なので、まずは研究が第一。教育は二の次。教育にあまり時間をかけない、と上層部に言われたそうだ。
・アトランタ近郊には30名近くの日本人ポスドクの方が居られる

ジョージア州、予算不足によりジョージア大学で大幅人員削減。facultyも削減対象。

2008-07-26 07:16:17 | 勉強
Fox5のニュースでの報道。
ジョージア州にある州立ジョージア大学は、他の州の機関とともに、2009年予算を3.5 %するよう州知事から求められ、大学ではその削減策を発表した。
297の人員削減があり、71のfaculty、46のgraduate assistantも削減されるという。
特にCollege of Arts & Science では15のfaculty、7のgrad assistantが削減されるという。
この削減により授業数も削減され、適切に授業が受けられないなどとして、卒業が遅れる学生がでる恐れがあるという。
大学院生にとっては貴重な職を失いかねない、という。

大学での作業、掃除、芝刈り、食堂、バス運転などは外部業者ではなくユニフォームを着た人々がしているところを見ると、州政府が行う一種の公共事業のような扱いだと感じていました。
アトランタ市など他の自治体でも消防や警察での人員削減、自然減でない削減が行われています。
大学内の公共事業も同様に削減する、ということです。
facultyというのは教員のことだと思いますが、現職かあるいは自然減かもしれませんが、教員をもクビにするのだからアメリカはかなりシビアだと感じました。

卒業シーズン

2008-07-24 22:54:25 | 勉強
卒業式が8月の初旬にあるということで、書店の一角に、卒業式で着るガウンなどのグッズが揃えられています。
学期が3つにわかれていますが、それぞれで修了式があるようです。
さて、研究室でもこの8月で大学を終了する人がいます(学部卒)。
その人には3か月くらいしか卒業研究期間が無かったのですが、こつこつ作業を続け、無事に成果を発表しました。
もちろん、大学院生と教授の多大な指導があってこそではありますが、自分自身で動いているように見えました。
ただ、卒業を前にまだ試験もあるようです。

博士課程進学審査

2008-07-15 07:31:38 | 勉強
研究室には数人大学院生がいるが、修士課程を経て博士課程に進んでいる、ないしは進もうとしている。
修士論文は書かないで(書くために必要な要件を満たさず)博士課程に進むこともあるようだ。
さて、今日、院生の一人が博士課程に進むための審査を受けた。
修士論文は書いていない。
書けるほどのデータがないのか、ここまでで纏められるストーリーがないのか、書くつもりがないのかは知らない。

40分間のプレゼンで、自分の博士課程での研究課題について、背景、経緯、課題、今後の予定など説明した。
指導教授をはじめとした5人の審査委員、その他聴衆を前にして行うものだ。
会場は、ジュースやドーナツ、ベーグル、果物が用意してある。
40分のプレゼンの後、聴衆からの質疑応答があって、その後、委員たちだけとの非公開の質疑応答(ディフェンス)が1時間にわたり行われた。

日本では、大学にもよるのだろうけれど、修士の学生が博士課程に進む場合、修士卒より長めできつめのプレゼンだったり、簡単な試問はあったりする。
しかし、今日のは、おおよそ博士をとるときの公聴会のような感じだった。
もちろん自分のデータはまだまだだから、自分のやってきたことを否定されることはないが、今後に向けた指導という意味では厳しくやっていたようだ。

セミナー

2008-07-01 23:26:37 | 勉強
滞在して2か月たつが、今日はじめて、過去の研究内容のプレゼンをした。
時間が区切られているから、過去の学会での内容に手を加えたものになった。
参加者は教授と学生9人
英語は散々であるが、内容はというと、

あくびされる。
質問で手が上がらず。

散々だ。
興味からずれていたのか。
プレゼンが悪いのか(話し方)。
内容は他の学会で話していることだから、的外れではないはずなのに。
若き数学者のアメリカ、では、セミナーが一つの足がかりになっているのに。
よくない印象だ。

プロポーザル

2008-06-11 21:41:41 | 勉強
自分は、滞在先では居候だし、長くいるわけではないので、グラントなどのプロポーザルは書かないだろう。
しかし、学生(大学院生)はいろいろ書いているようだ。
書いたものは、きちんと、教授が添削している。
アメリカでも日本でも当然のように競争的資金制度になっているが、アメリカでは学生のうちから積極的に参加しているようだ。
実際、獲得するのは大変だと聞いている。