『 白山信仰の歴史や文化を紹介する企画展「白山曼荼羅 -描かれた神々と観音信仰-」が、福井市の県立歴史博物館で開催されている。さまざまな「白山曼荼羅」や県内に残る観音像など80点を展示しているほか、白山信仰と観音信仰の関わりについても解説している。
「白山曼荼羅」は、本来は姿を持たない神々を、神仏習合の影響により絵画で表現するようになった「神道曼荼羅」の一種。室町時代に登場し、現在では全国に14点が伝わっている。
越前系の「白山曼荼羅」は最上段に白山、次いで白山姫神などの「三所神」、白山に関連する神々「六所王子」などを描き、最下段に白山を開いた泰澄と弟子2人を配置している。泰澄は白山姫神を見上げる姿で描かれ、「泰澄和尚伝記」の物語を再現していることも大きな特徴だ。
また同展では、白山信仰が広がった要因として、越前で普及していた観音信仰との関連を紹介している。泰澄に代表される観音信仰の修験僧が、観音を携えて白山で修業をしたことで、十一面観音と白山姫神の信仰が一体化していったと解説する。 』
(2014.11.14 / 福井新聞「文化」面記事より部分抜粋)
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おぉ~^^、もしかして^^?白山の神さまに逢えるのかしらと心躍らせながら、福井県立歴史博物館へ初めて訪れてみた。
白山関連であちこち覗かせてもらってるのですが、県内には大きな施設がこんなにあるのかとビックリするばかりです^^;;;。こうやって、白山神社に興味を持たなかったらたぶん、博物館なんてとこ一生訪れることもなかったかも(笑)。
本日は、ふくい歴博講座「泰澄と越前の観音信仰」についての講義がありましたので、展示品の観賞と共に講師の先生のお話にも耳を傾けて参りました。
白山姫神の正体は十一面観音菩薩であるという観点から、越前の本地仏としての十一面観音信仰がそのまま白山信仰につながっているということのようです。今回の「白山曼荼羅」展は、十一面観音菩薩像と白山曼荼羅図に大きく二つの視点から分かりやすいように展示されていたように思います。
説明パネルの解説によりますと、集落を守る鎮守さまといえば神社の神様だと思うのですが、江戸時代までは神様だけじゃなかったようです。江戸時代の社寺明細長には鎮守として観音や薬師如来の仏が挙げられていたようで、多くの観音像が集落を守る存在とされていたみたいです。
白山に住む神々を描いた白山曼荼羅は14点あるのですが、保存状態がよくないものもあって今回の企画展にはこのうちの9点が展示されています。色彩も艶やかに白山姫神の姿が描かれている白山曼荼羅ですが、そのずっと下座において伏し目がちながら神々しい姫を仰ぎ見ている泰澄の姿が印象的でした。
この先も^^ますますこの白山信仰なるものにのめり込んでしまいそうな私ですが、帰り道もちゃっかりと^^近くに白山姫さまを見つけたもので、嬉しくてジャランジャランと参拝して帰ってきました(笑)。
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