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白山ロード^^おとぎ話と長谷寺(奈良)

2024年08月21日 | 白山車窓景

令和6年8月18日(日)参拝

長谷寺(奈良県桜井市初瀬731-1) 境内社 / 白山権現社

 

 

 

近鉄「京都駅」から「大和八木駅」で乗り換えて「長谷寺駅」にて下車。徒歩25分ぐらいで長谷寺に到着。

 








長谷寺駅の駅前です。正面の門の階段を下りたら、更にその先に階段が続く坂道を案内標と共にどんどん歩き進めていきます。行き交う観光客が多いので道に迷うことはないと思うのですが、案内をされる方によって長谷寺まで徒歩15~20分とそれぞれ、初めて訪れる方は10分ぐらい時間に余裕をみておいた方がいいと思いました。

さあ^^出発。いざ、長谷寺までガンバ~!






確か^^? 「さんきゅうばし」と明記されていたような・・案内の目印となる「大和川(初瀬川)」に架かる赤い橋です。この橋を渡ったら突き当りを右折して旧初瀬街道を真っすぐ進みます。

しかし、今年のこの猛暑^^;だらだらと続く長い道がとても遠く感じ案内標を何度も見送り、まだなの?まだなの^^;;と疑心暗鬼。時間に余裕がなかった私は帰り道のことを考えると電車に間に合うのだろうかと不安を感じられずにはいられなかったのでした。

 


だらりと続いた旧初瀬街道ですが、突き当った先を左に曲がると門前通り。そのまま直進、後もう一息で長谷寺に到着します^^;;;

 

 


長谷寺は、弘法大師空海を祖とする真言宗豊山派の総本山。西国三十三所観音霊場の第八番札所にもなっています。四季を彩り咲き誇る花の御寺としても有名ですね^^v

奈良大和路の花の御寺 総本山 長谷寺 (hasedera.or.jp)


ご本尊は、右手に錫杖、左手に水瓶を持って方形の大磐石という台座に立つ、長谷寺式十一面観世音菩薩です。

寺宝(像)|総本山 長谷寺 (hasedera.or.jp)

 


そして、仁王門の向こうに果てしなく見えるのが「登廊(のぼりろう)」です。私は写真で幾度か眺めたことはありましたが、仁王門をくぐるといきなり階段なんですもの^^ちょっと驚きでした。399段と続く長い階段を踏みしめながら登って行きます。

 

 

   

 

登廊途中、もう咲き終わったにもかかわらず蓮に心を奪われつ「二本杉」へも足を運んでみた。

 

   

 

 

 

ようやく、本堂に到着。有難いことに冷風機が迎えて下さり、その前で風を独り占めしながら涼むこと暫し^^; 本堂に踏み入れば、ちょうど読経中、ご本尊の十一面観音菩薩像に向かい亡くなった両親の御霊に手を合わせて祈った。今頃、どうしているんやろか・・。

 

 

   

 

本堂からの眺めは圧巻そのもの^^右手から眺める五重塔は緑に映えて素晴らしく、父親のような杉がすっくと立っており、正面からは抜きん出てそびえる登廊中腹にみえた「天狗杉」が両手を振って呼びかけてきた。その姿は、まるで母親のようで、ヤッホー!と呟いてみる私^^;;;

 

ほやほや、ここへきたら^^鏡のように磨かれた内舞台の床に映し出されるあの写真も撮ってみたいとチャレンジする! ちょこっと加工を施しちゃったけど^^;まぁイイ感じの仕上がりになったんじゃないんかしら~ん^^v ふむふむ(笑)。

 

 

 

さて、今回は長谷寺の「十一面観音菩薩」にお目通りしたかったこともあるのですが、本来の白山神社参拝を忘れてはいけません。

本宮 白山比咩神社によれば、16年前こちらの境内に白山権現社が再興されたようなのです。


白山権現社(長谷寺) 白山社めぐり(104) | 白山比咩神社 | 石川県 (shirayama.or.jp)

長谷寺と白山権現との関係は、古縁起によれば天禄2年(971)7月1日、行円大法師という僧侶が白山に登拝した折にご神託を受け、同年8月3日、長谷寺の西北の地に白山神を勧請したことが始まりとされている。しかし、時代の流れと共に社殿は朽ち果てて場所すら分からなくなっていたのですが、長谷寺の古文献により白山権現社跡と思われる礎石が見つかり、平成22年8月3日、長谷寺の高台に白山権現社が再興されました。

 

入山受付で貰ったしおりの地図によれば、本堂裏手の坂を上り御供所の裏山の高台にあるもよう。なるほど「白山権現」としっかり明記されてあります。

しかし、わたわたと方向音痴の自分ゆえん・・。なかなか辿り着けず、係りの方に何度も聞き直しながらやっと見つけたものの、今度は登り口がわからずまたアタフタ^^;;;

ったく、、、高台から白山の神様もきっと笑っていらっしゃったのではないかと思われます。

 

   

 

この本堂裏の坂を上ると「御供所」があります。そこからもう山の上に白山権現の棚引く旗が見えるんですが、登り口は更に坂を進み御供所横手に廻り込んでください。フェンス越しをそのまま進むと山肌へ続く階段が見えてきます。

 

    

 

   

 

お待たせいたしました m(__)m やっと辿り着くことが叶いました。有難うございます。

御社のクモの巣を枝で取り払い、六文銭ではありませんが^^; 今日は奮発して 550円と並べて5円(ご縁)も添えて参拝させていただきました(笑)。

 

 

長谷寺の境内は、まだまだ見どころ満載でゆっくり散策を続けたいところではありますが、本日はこれにてお時間切れとなりました。電車に乗り遅れないようにもすぐさま戻ることにします。

予定ではここで昼の休憩もとっておにぎりを食べたかったのですが、駅までの灼熱の道程を考えたらのんびりしている間などありません。登廊を足早に駆け下りるやいなや長谷寺駅に向かいます。

 

 

そうそう^^長谷寺は、おとぎ話「わらしべ長者」の舞台 にもなっているんですって^^。


旧初瀬街道沿いには「わらしべ長者」の物語りを画いた麻の暖簾が、店先や民家の軒先に紙芝居を語るがごとく場面ごとにユラユラと揺れていました。

最初、長谷寺へ向かう道すがらには「わらしべ長者」図柄の暖簾をかけているとしてか認識してなかったのですが、よくよく帰り道に眺めてみれば、暖簾に描かれた絵はおとぎ話を読み進めながら歩けるように配慮されていたんだと分かった次第。

ようよう帰りしなになってから気が付くなんて・・もぉー^^私ってって感じですが^^;;;

しかも足元には、ちゃんと物語を語ってくれる小さな文字板も付け加えられてあったのです。写真を撮る間が無かったもので思い出に残せなかったのが残念なんですが、物語が始まる時の短い言葉に衝撃を受けた。

 

『 最初につかんだものを大切に持っていなさい ・・』

 

ああ、そうなんだよなぁ・・と、暫し後ろ髪を引かれるような気持ちになりながらも振り切って駅に向かった。ダメだ時間が無い。汗だくで小走りするバアちゃん図^^;;;

今になり思い出しながら、あの暖簾が気になって検索をかけてみたら、有難いことに写真に残していて下さった方がいらっしゃった。その方によれば、暖簾は観光用に常時かけられている物ではなく、毎月18日の観音様のご縁日に掛けられるのだそうです。


何も知らずに偶然訪れたのですが、そうだったのかと愚かだった自分を抱きしめた・・。

やっぱ、目に見えなくてもいらっしゃるんだ^^ 十一面観音菩薩さま、有難う御座います。

 

でも、この日を選んで誘って下さった貴女がいてくれたからの御利益なのかもしれないと思い直すと、また喜びもひとしおやぁー^^v 

噴き出す汗をぬぐいながら赤い橋まで戻ってきました。川面を覗き込みながら、さあ、今から電車に乗ってこの大和川を下って三郷町へ向かうんだけど、大丈夫かしら~~~(^笑^)))))

 

前途多難! つづく~^^;;;

 


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