考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

祝・石見銀山世界遺産登録

2007-06-28 23:18:25 | 徒然なるままに

我が故郷の嬉しいニュース。
石見銀山(「いわみぎんざん」と読みます。)が世界遺産に登録されることが決まったようですね。故郷からはなかなか嬉しいニュースが届かないので、これはホント嬉しい。

「石見銀山」世界遺産に登録、「延期」の諮問勧告“逆転”(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070628-00000005-yom-soci

国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は28日、クライストチャーチ・コンベンションセンターで新規登録の審議を行い、日本が推薦した島根県大田市の「石見銀山遺跡とその文化的景観」の世界遺産登録を決めた。
同遺跡はユネスコ諮問機関から「登録延期」を勧告されたが、日本政府などの働きかけもあり、“逆転登録”となった。日本の世界遺産登録はこれで14件目で産業遺跡では初めて。

ちょうど5月の中旬に帰省した際に地元では「世界遺産登録延期」なんてニュースがトップ記事になったりしていましたので、
http://blog.goo.ne.jp/hoddy/e/381687b62208424f5e4d28b3c3d98f12
すっかりダメなものと忘れてしまっていました。
日本初の「産業遺産」。
知床や白神、あるいは姫路城や原爆ドームなどとはまた違う味があると思いますので、是非、みなさんにも注目して欲しいですね。
ご案内しますよ(笑)。

でも、石見銀山と言ってもどこにあるか?ほとんどの人が知らないでしょうね。
島根銀山とか、出雲銀山という名前だったら想像しやすいかもしれないですけど・・・
この機会に勉強しておいてください。(↓下記URLから確認してください↓)
http://maps.google.com/maps?ie=UTF8&q=%E7%9F%B3%E8%A6%8B%E9%8A%80%E5%B1%B1%E9%81%BA%E8%B7%A1&oe=UTF-8&ll=35.114696,132.445335&spn=1.797315,3.059692&z=8&om=1
島根県は出雲国と隠岐国、そして石見国、3つの国がひとつになった県なんです。
その石見国にある銀山なので石見銀山です。ちなみに江戸時代は銀が取れる要所だったので、石見銀山周辺は天領(幕府の直轄地)でした。

とりあえず地元にとっては大きな一歩。
でも、この世界遺産と言う看板を活かせるかどうかは、これから腕の見せ所ですね。
東京でニュースを見ている限りは、忘れられそうな危険な空気を感じています。意外と小さな取り扱いなんですよね。宮沢さんと強行採決と本村氏に隠れています。
地元ではきっと大きく盛り上がっているでしょうけど・・・
どれだけ長く話題を提供し続けられるか?
そして、わざわざ訪れていただいた観光客に満足してもらえるか?
そういう意味では、出雲空港からの通り道の出雲地区(特に出雲大社)などと上手く連携して、神話的、神秘的なイメージの観光地として特徴を出してみてはどうでしょうね。
千載一遇のチャンスです。
我が故郷の関係者のみなさん、がんばってください。

みなさん、ハローです。ホディです。

今日は株主総会の集中日だったようですね。
東京の中心では、株主総会の参加土産を持った人たちが見られたことでしょう。
以前にも少し書いたことがあるんですけど、株主優待とか、株主総会参加者へのお土産とか、最近すごく行き過ぎている気がするんですよね。
株主還元の基本はやはり保有株式数に応じた配当金です。
そして、株主が必要以上に潤うことはボクは反対です。優待にしろ、配当にしろ、源泉は顧客の代金への上乗せ、あるいは従業員からの搾取によって得られたものです。言い方が少し(かなり?)悪いので、誤解を招きそうですけど。
今度、ゆっくり書きます。

さて、せっかくですので、「ふるさと納税」についても思い出したかのように触れておきます。

ふるさと納税 松沢氏「原則違反」 東国原氏「総論賛成」(朝日新聞)
http://www.asahi.com/politics/update/0628/TKY200706270403.html

納税者が住民税の一部を生まれ故郷の自治体などに振り向けられる制度を検討する総務相の諮問機関「ふるさと納税研究会」(島田晴雄座長)が27日、首長の代表として神奈川県の松沢成文知事と、宮崎県の東国原英夫(そのまんま東)知事から意見を聴いた。松沢氏は「地方税の原則に反する」と反対し、寄付金税制の拡充を主張。東国原氏は「ふるさとに貢献したいという気持ちを実現する仕組みには賛成」。それぞれ「理と情」の主張を述べた。ただ、制度設計上の問題点について両氏の意見は一致し、改めて構想実現の難しさが浮かび上がった。

神奈川県の松沢知事は、「公平、簡素」という租税の基本原則や、行政サービスを受ける人がその費用を負担する「受益者負担」の原則など、伝統的な税理論に基づいて反対。
一方、宮崎県の東国原知事は、環境や食糧・人材の供給などで「都市部に公益をもたらしているのは地方」との持論を述べ、総論で賛成。
でも、この問題は二択ではないんですよね。お二人とも制度設計上の問題点や実現の困難さという点の認識は同じで、また「ふるさとに貢献しようという気持ち」への理解と言う点でも同じなのだとか。

そういう意味ではボクも同じです。

今日触れておきたいのは、基本的な問題です。
住民税(所得税でも同じです。)の税率は何を基に決めているのか?
という基本に返ってみましょう。

「これだけの行政サービスを提供するには、これだけのお金が必要だから、これだけの税金をもらう」、それが税ですよね。
※今も地方交付税や地方債などで、この基本が成り立っていないのがそもそもの問題なんですけどね。今日は棚に挙げておきます。
にも関わらず、そこから一割を上限にあなたの故郷に収めても良いよ、となるとどうなるんでしょう???

減るほうは大変ですよね。自力でがんばっている自治体ほどそのインパクトは大きくなります。だったら少し税率を高くしておこうか、なんてことにもなりかねないですよね。(国民保険税(国民保険料)や介護保険料で取り戻すなんてことにもなりかねません。)

一方でもらうほうもどうなんでしょう?
(必要な分はもらっているという前提ですけど)必要な投資以上の過大な投資は箱物行政への逆戻りをイメージさせますよね。
もらう側の意識にしても、ボーナスなんて感覚ではまずいですし、ましてや大資産家なんて引き込んだときには宝くじ状態になりかねません。そうなると行政サービスの方向も変わってくると思うんですよね。税収を増やす努力は地元の発展(人口増や経済活性化)であるべきで、資産家の引き込みではないと思うんです。

いかがでしょう?

故郷万歳。


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4 コメント

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御無沙汰しております (ぜん)
2007-06-28 23:37:21
石見銀山が世界遺産に登録されました。
イコモスの登録延期勧告で、今年は無理かなというムードが流れていました。
今年は、一段階あがって「登録照会」になればという考えの人が多かったのだろうと思います。
そこへ、「登録」の吉報でした。
喜びと驚きで、とまどいすら感じられました。

何はともあれ、喜びのニュースです。
これから、にぎやかになってくることでしょう。
返信する
re:御無沙汰しております (hoddy)
2007-06-29 20:37:30
ぜんさん、コメントありがとうございます。

ご無沙汰しております。
石見銀山・・・ホント、嬉しいニュースですね。
地元の盛り上がりはいかほどのものかと、遠く東京から想像しています。

にぎやかになるといいですね。
地域活性化の活力つなげてほしい、と願っています。

返信する
記事の引用 (luckymentai)
2007-07-04 04:48:35
hoddyさん、石見銀山のニュースを載せたこの記事、僕のブログに引用させていただきました。ありがとうございます。
返信する
re:記事の引用 (hoddy)
2007-07-04 19:00:30
luckymentaiさん、紹介&コメントありがとうございます。

あれから地元の名前が何度となくテレビや新聞で流れ、ボクは何もしていないのに周囲からはなぜか「おめでとう!」と祝福される(笑)、そんな日が続いています。
嬉しいです。

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