マイケル・ハドソン研究会にあるStrategic Culture Foundationの和訳、前記事、次記事
# cf. Strategic Culture FoundationのGoogleサイト翻訳結果
追加/更新箇所1(2024/10/19)、2(2024/10/21)、3(2024/11/11)、4の関連記事(2024/12/02)
5の関連記事(2024/12/03)、4の 表題への追加コメント(2024/12/04)
↓ペペ・エスコバル
『レバントの無政府状態』ーあなたの将来の夢は、カオスな計画だ」 2024/12/20
# 別の訳1∈SCF、2@locom2_diary cf.原文のGoogle「サイト翻訳」
ルーカス・レイロス「トランプ再選が世界の環境ロビーに与える影響」 2024/12/14
「2024年のトランプ氏の当選は、世界的な気候政策に大きな障害をもたらし、米国の
パリ協定や再生可能エネルギーへの融資に関する立場に影響を与える可能性が高い」
「民主党や欧州連合(EU)が提唱するグローバリストおよび(疑似)環境保護主義の
政策を崩壊させ、世界的な「グリーン」ロビーに大きな影響を与える可能性がある」
「地方自治体、市民社会、民間部門からの圧力が強まることで、気候変動に関する
議論や行動は…生き残る可能性がある」
↓ペペ・エスコバル
「『シリアの謎』ーそれはどのように第一次BRICS戦争へ発展するか」2024/12/06
# ↑cf. 別の訳∈SCF⊃要約的抜粋
ペペ・エスコバル「ロシアと中国はギリシャ神話をどう書き直すか?」2024/12/01
# 別の訳@寺島メソッド翻訳NEWS
「神々の王ゼウス…の雷がオレシュニク(=ヘーゼルナッツinロシア語)を介してロシアで再現」
# ↑一つ前の記事の関連記事を参照。
「ロシアがゼウスの役割を刷新する一方で、中国はヘルメスの役割を刷新」
「北京は現在、サウジアラビアで米ドル建て債券を販売している。つまり、中国がこれらの
債券を売れば売るほど、これらの「アラブ」米ドルは一帯一路(BRI)のパートナー諸国に
融資として流用され、覇権国家が支配するIMFと世界銀行への強要的な債務を返済できる」
「最も良い点…BRIパートナーが…生産した商品や天然資源を使って返済できること」
# ↑i.e. 中国は*IMFや世界銀行とは違って*諸国の産業振興を手伝う姿勢を見せている。
「ヘルメスは…旅人、道路、貿易(BRI!コネクティビティ回廊!)、狡猾さ、外交、言語、
書記、占星術の神…ゼウスの使者…神のトリックスターでもある」
# ペトロダラー取引の成否∈MHから上記の詳細解説に相当する箇所を抜粋+編集。
# 1. 中国がサウジアラビアで巨額のドル建て債券を発行した目的
# 「中国がサウジアラビアから借りている資金を何に使おうとしているのか…国際通貨基金
# (IMF)や世界銀行(World Bank)の指導の結果、第三世界の国々が背負った不良債権を
# 救済しようとしている…金融新植民地主義の結果である残滓を拒否し、負債を一掃する」
# 「今後は、「一帯一路」構想のようなもののためにのみ、生産的な債務を負うつもり」
# 「中国が行っているのは、仲介者の役割」「米国債に非常に近い、世界で最も低い金利で
# ドルを借りている」
# 「「一帯一路」構想の一員で…ドル建て債務に苦しんでいる50~100カ国を訪ね…欧米に
# 支払うよりも低い金利で借金を返済できる(ようにする/場合により)完全に免除」
# 「中国が見返りに得るのは、港へのアクセス、鉱物資源へのアクセス、市場へのアクセス」
# 2. 目的実現のための枠組み+背景にある考え方
# 「中国はドルを…1.2%…ほとんど無利子で借りる」
# 「サウジアラビアは、このドルを…米国の口座から引き出し…米国債を売却」
# →「米国がサウジアラビアに対して負っていた負債→中国がサウジアラビアに対して負う
# 負債に置き換わった」←↓サウジアラビアにとっての利点
# 「サウジアラビアは保有するドルを米国から(ドルを簡単に奪い取ったり没収したりしない)
# 友好的な政府に」cf.↓中国には勝手なドル資産没収への対抗策がある。
# 「中国は、米国が保有するドルを奪うつもりはないと確信…なぜなら、中国は、それなら
# こちらも、交換条件として、あなたがたが保有するドル資産をすべて奪う、それでチャラだ、
# と言うことができる」
## ↓下記のような西側諸国の所業への対抗策
## 「アメリカがロシアの資金を没収…イギリスがベネズエラの金準備を没収…アメリカが
## イランの対外準備金を没収(…彼らがシャーの独裁政権を追い出したとき)」
# 3. 中国が取り得る*第三世界が負わされた不当な債務を減免させる*戦略
# 「ハゲタカファンドや第三世界の債権者と取引を結び、こう言えばいい」
# 「南の国々は、この金融植民地主義の重荷を背負っている限り、発展も投資も生活水準の
# 向上もできない」←道義的根拠+法的根拠→「*憎むべき負債*である」を主張する。
# (「憎むべき負債」の定義は「国内経済に利益をもたらさない政府が行った負債」)
# →不当債務の棒引き/1980年代後半のブレディ合意のように…数分の1まで減額。
↓ペペ・エスコバル
「トランプは中国に行く前に、ウクライナでオレシュニク化されるかもしれない」2024/11/28
# ↑cf. 別の訳1∈SCF、2@locom2_diary、表題訳の決定版は3@寺島メソッド翻訳NEWS
# 元記事表題はロシアの極超音速ミサイル名を動詞(の受動態)化ないし形容詞化。i.e.
# "Trump may be Oreshniked on Ukraine even before he gets to China"
# ∴この表題の和訳は難しい。別訳1は動詞の受動態、2は形容詞化と解釈したようだ。
# 「オレシュニク化」はGoogle翻訳が示す訳だが、筆者は別訳1、2の「苦心の跡」を
# 評価する。∵「オレシュニクミサイルの出現によりウクライナ問題で予想外に難しい
# 状況に追いこまれ、当面は中国問題に取り組む余裕を失うのではないか」あたりが
# 元記事著者の意図した意味であろう。「オレシュニク化」には、「オレシュニクの
# ようになる」かのような語感もあるので、「オレシュニクミサイルに影響される」
# 雰囲気が伝わりにくいのではなかろうか。
# 別訳1:「トランプは中国以前にウクライナ問題でオレシュニクられるかもしれない」
# 別訳2:「トランプは中国に行く前からウクライナ問題でオレシュニクかもしれない」
# 参考までに筆者の試訳(意訳/「超訳(笑)」)も示しておく。
# 「トランプは中国に取り組む前にウクライナでオレシュニク対応に追われるだろう」
# cf. No. 2348 オレシュニク--秒速3キロの転換点@耕助のブログ
# 「クルスクとブリャンスクに対して、ATACMSによる攻撃とストームシャドウによる2つの
# 新たな攻撃が実行された。そして、避けられないロシアの対応がきた」
# 「プーチン大統領:
# 『西側の長距離兵器がロシアに対して使用されたため、ロシアはドニプロペトロフスク州の
# ユジノマシュ工場に対して新型の中距離弾道極超音速ミサイル「オレシュニク」で報復した。
# さらに、敵が長距離兵器を使用しても特別軍事作戦(SMO)の進展には影響を与えない』
# 『我々の施設に対して武器が使用されることを許している国々の軍事施設に対して、我々は
# 武器を使用する権利があると考える。そして、攻撃的行動がエスカレートした場合には、
# 我々も断固とした対応を同様に実施する。ロシアに対して軍事力を行使する計画を持つ
# 諸国の支配エリート層には、この件について真剣に再考することを勧める』」
# 「オレシュニクはミサイルの中で最強の部類に入る。
# 英国には19分、ブリュッセルには14分、ベルリンには11分、ワルシャワには8分で到達する。
# …マッハ10以上の速度で飛行するため西側の兵器では迎撃できない。米国も含めてだ」
# 「モスクワは…攻撃の30分前に米国に警告…(核の誤解を防ぐための標準的な手順)」
# 「オレシュニクはウクライナの戦域においてロシアが核兵器を必要としないことを
# 暗に示している」∵高速性→ミサイルの運動エネルギーに戦術核兵器並の破壊力。
# 「2019年…米国をINF条約(短距離・中距離核戦力全廃条約)から脱退させた…トランプ …
# (INF条約が)残っていればロシアはオレシュニクを開発…使用…できなかった」
# (+必要もなかった。←INF条約からの脱退は、米国の「第一撃戦略/先制核攻撃/核の優位
# (Nuclear Primacy)」志向を示した。∴ロシアは確実に報復(=第二撃戦略を維持)するため、
# 極超音速ミサイルを含む新兵器が必要になった)。
# ↑cf. ロシア新形ミサイルが、いかにゲームを変えつつあるのか
# 「36個の運動エネルギー弾頭を搭載したこのミサイルは、アメリカによる中距離核戦力
# (INF) 条約の廃止に対する予想外の対応だ。欧州に核ミサイルを配備してロシアに対して
# 優位に立てるとアメリカは期待…オレシュニクは、核戦力に頼ることなく、その優位性を
# 否定している」@マスコミに載らない海外記事、別の訳@locom2_diary
ペペ・エスコバル「『BRICS精神』ー南アフリカで健在」 2024/11/21
# 記事の主題である会議の概要
「BRICS加盟国」:「南アフリカに集まり、多極化する世界におけるアフリカの統一、そして
長年の人種差別、ファシズム、露西亜恐怖症、その他の差別形態について話し合う」
「国際親露協会(MIR)が調整」+「BRICS 2024年カザンサミットの延長線上にある」
「カザンでは、BRICSは事実上9カ国から拡大」i.e.「13カ国のパートナーを加え、22カ国
(非常に複雑な事情を抱えるサウジアラビアは、態度を保留している)」
「BRICS+」:「社会問題や貧困・飢餓との戦いに焦点」
## 主要テーマ(1)「真の脱植民地化」
「数字で見る不平等なアフリカ」
「ビッグファイブと呼ばれるアルジェリア、エジプト、ナイジェリア、エチオピア、
南アフリカは、アフリカのGDPの半分以上を占めている。」
cf. 「3カ国はすでにBRICSの正式メンバー」+「残りの2カ国はBRICSのパートナー」
「アフリカは地球の陸地の20%を占め、中国、インド、米国、ヨーロッパが簡単に「収まる」
ほどの広さ」+「リチウムなどの重要な鉱物を含む地球の天然資源の30%を保有」
+「世界人口の17%(13億人)を占めている」↔「世界のGDPの2.8%しか占めていない」
i.e.「IMFと世界銀行は…アフリカを救えなかった」←救わなかった/植民地主義に加担
「2025年には、アフリカには世界の貧困層の8%以上が暮らすことになるだろう」
「ブレトン・ウッズ体制から離脱した新たなアフリカ大陸全体を視野に入れた開発モデルが、
今こそ必要とされている。」
## 「ロシア…主導的役割」
∴「アフリカ諸国…ロシアに対する欧米の制裁を実施した…国はなかった」
∵「プーチン大統領はアフリカ諸国への穀物提供…西アフリカにおける軍事クーデターを
非難せず、アフリカ連合とは異なり、植民地化反対運動を完全に理解」
「ロシアは西アフリカにおいてフランスに代わって戦略的に活動」
i.e.「サヘル諸国連合(マリ、ニジェール、ブルキナファソ)を強力に支援」
「国連加盟国の27%にあたる55カ国のうち、28カ国ものアフリカ諸国がフランスに植民地化
されていた」→「フランスによる植民地支配からの真の脱却が動き出している」
「モスクワは農業産業、安全保障、原子力エネルギー、鉱業における取引で政治的影響力を
生み出し、中国の投資のわずか5%でかなりのソフトパワーを蓄積することに成功」
# 主要テーマ(2)「アフリカの文明化」
「復旦大学中国研究所の張維為(Zhang Weiwei)教授」:(自国とアジアでの経験から)
「中国が戦っている「4つの悪」:人種差別、イスラム恐怖症、ロシア恐怖症、中国恐怖症」
「東南アジアの合意形成の方法であるASEANモデルを応用することが有益」
「アジアでは、中国はASEANの中心性を支持」↔「分割統治を基本とするNATO」
→「アフリカにとっての教訓」=「制度化された協力に投資すること」
+「「団結と繁栄」という中国モデル」←「国民の生活を第一に考える」
cf. プーチン大統領:「真の革命家」↔「鄧小平以来の中国」:「改革主義者」
→「その後、中国は「本質的な革命」を実施し、社会指標が上昇」
「新しい青写真」は、例えばBRIを活用して優位性を獲得し、BRICSを主要なツールとして
使用するなど、アフリカが作成すべき」
## 「Efficient GroupのチーフエコノミストであるDawie Roodt氏」:
「アフリカ全体に通用する通貨が必要…その通貨は大きな資本市場を背景とする
ものであるべき」cf. かってカダフィは、自国の金準備を裏付けに共通通貨を構想したが、
NATO のリビア侵略+カダフィ殺害で構想は立ち消え。NATOは、どさくさ紛れに金を強奪。
# ↕再植民地化の脅威に対する十分な警戒が必要
「物語を支配する者が未来を、そして過去をも支配する」
∴「アフリカにとっての大きな課題」=「心の脱植民地化」
「Nkosazana博士」:
「我々の最も貴重な資源は人々であり、彼らは若く、教育を受け、スキルを持っている」
「制度を修正しなければならない。文化の(再)植民地化と戦うプロセスと並行して」
「カダフィに起こったことは、アフリカの自立を阻止するために、いつもの容疑者が
どこまでやる気なのかを示すサンプル」
「新しい政治的リーダーシップは、深く入り込んでいくほど「殺される危険性がある」」
米国の新情報長官トゥルシー・ギャバード氏 2024/11/17
「ウクライナにおけるNATOの戦争プロパガンダを暴く」
∴「アトランティック紙は、ギャバード氏を「米国の安全保障に対する脅威」と非難」
# ↑アトランティック紙∈ウクライナ侵略積極派の広報
「中東とウクライナにおける米国の軍国主義に対する率直で独立した批判」
「米国とNATOによるキエフ政権への武器供与とロシアに対する代理戦争に反対」
「イスラエルを過度に支持している…懸念」
「イラク戦争の退役軍人で、戦争による人的被害に深く心を痛めている」
# ↑パレスチナ人の被害は「人的被害」に含めない主義のようだ(嗤)。
ペペ・エスコバル「『主権的で調和のとれた多極的な世界』が直面する障害」 2024/11/02
# ↑cf. 別の訳1∈SCF、2@耕助のブログから抽出した↓鍵概念[1]-[6]の関連リンク
[1]「BRICSを未来の実験室(ラボ)として最も適切に定義したもの cf. 和訳∈CRDL 」
[2]「主権的で調和のとれた多極的世界の創造」[3]「カザン宣言」と[4]「カザン宣言への批判」
[5]「国連未来協定(UN Pact for the Future)cf. 和訳∈CRDL」[6]「新しいドル・ウォール街体制」
ペペ・エスコバル「『上海協力機構=BRICS相乗効果』の地経学的推進要因」 2024/10/19
# ↑ cf. 別の訳1 (locom2 diary)、2∈SCF
1. SCO サミット
「BRICS首脳会議の1週間前、上海協力機構(SCO)はイスラマバードで首脳会議を開催」
「中国は、2024年から2025年のSCO議長職を正式に引き継いだ。」
「北京は…ロシアが主導権を握るユーラシア経済連合(EAEU)と一帯一路構想(BRI)
との相乗効果を…推進」i.e. 2.-4.
2. タリン・ザム(モンゴル語で「草原の道」)
「草原の道」「モンゴルが発案」「経済回廊として整備が進められている」
「ロシアと中国を結ぶ全長997キロの国際高速道路、1,100キロの電化鉄道インフラ、
モンゴル横断鉄道を北部の首都スフバートルから南部のザミン・ウドまで拡張…
石油とガスの新しいパイプライン網である「パイプラインスタン」」
「ロシアのユーラシア横断回廊と…一致…ユーラシア横断回廊は、シベリア横断鉄道、
満州横断鉄道(中国東省鉄路)、モンゴル横断鉄道、バイカル・アムール・メインライン
(BAM)を含む複雑な交通網」
3. 中国パキスタン経済回廊(CPEC)
「草原の道の推進を補完する形で、中国の李強首相…パキスタンを訪問…650億ドルの
中国パキスタン経済回廊(CPEC)の次の段階を進めるため」
「CIAが資金提供する…バルーチ・ゲリラによる度重なる襲撃にもかかわらず…戦略上
極めて重要な中国資本によるグワダル国際空港の開港式」
「CPECは、中国とパキスタンの国境…フンジャラブ峠から…カラコルム・ハイウェイを
通り、バルチスタン州を南下してアラビア海に至る…多層インフラ開発プロジェクト」
「将来的には、CPECはグワダル港から新疆ウイグル自治区まで北上するガスパイプラインも含む
可能性…覇権国が瞬時に封鎖できるマラッカ海峡を経由するエネルギーへの中国の依存は
さらに緩和されるだろう」
4. 「グローバル・セキュリティ・イニシアティブ」(「不可分の安全保障」原則の推進)
「2000年代初頭以来、SCOはテロ対策から地経学的協力へと発展」
「SCOが反NATO型の軍事同盟に変貌することはない」
「すべての加盟国にとって最も重要なのは、地経学的協力関係を除けば、欧米のテロ戦争に
対抗すること」
「SCOをさらに強固なものとし…BRICSとの合併への道筋をつける可能性がある仕組みは、
グローバル・セキュリティ・イニシアティブという中国の構想…「2021年12月に米国に
提示され、拒否されたロシアの構想と…一致」i.e. ↓ (1)-(3)
(1)「不可分の安全保障の原則を支持する」こと
(2)「バランスのとれた、効果的で持続可能な安全保障体制を構築する」こと
(3)「他国の不安定を基盤とした国家安全保障の構築」に断固として反対すること
↑(1)-(3)「SCOのすべての加盟国(BRICSは言うまでもなく)が支持」
「ロシアと中国が想定する安全保障の不可分性は、「事実上の(*)」国連憲章の適用」
# (*) de facto の標準的な訳語だが、この文脈では「実効的な」などの方が良さそう。
「その結果、世界レベルで平和がもたらされ、暗にNATOの終焉を意味する」
「安全保障の不可分性は、覇権国が多拠点世界の出現を阻止するために複数の戦線で
テロ戦争を展開する中、ユーラシア全域ではまだ採用できないが、「草原の道」から
新シルクロード回廊に至るまで…広がり続けている。」
SCOサミットはBRICS+の新秩序を救えるだろうか 2024/10/17
「リムランドの安定は戦略的な問題であるだけでなく、経済的、政治的な問題でもある。
今回のSCO首脳会議は、多くの人々から「今年のイベント」と称される、待ちに待った
BRISC+サミットの開催を数日後に控えて行われる。」
「BRICS諸国はすでに米ドルを放棄し、貿易の85%…外国為替取引の85%を国内通貨で決済」
「現在の多極主義の2大国家であるロシアと中国が国際的な出来事によって危機に陥ることを
想像してみよう。この変化に賭けているすべての国々にとって…あまりにも大きなリスク」
∴「イスラマバードでのSCOサミットはBRICSに大きな支援を与えている」
i,e.「パキスタンの首都で合意に達することができれば、BRICS諸国に対して安全保障を保証」
# イスラエル財務大臣の問題発言の思想的背景
# https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202410180000/
# 「キリスト教はユダヤ教から派生したのだが、ヨーロッパでキリスト教が支配システムに
# 組み込まれると、自分たちを神と結びつけるために聖書を都合よく解釈するようになる。
# もっとも、その前に新旧聖書は改竄されているようだ(例えば、マイケル・ハドソンの
# 古代経済史の研究から、最初期のキリスト教で主張された「赦し」とは、後の神学者が
# 言う「「罪」への赦し」ではなく「借金の帳消し(ジュビリー制度の復活)」と判明)」
# ↑cf.「ローマはいかにしてキリスト教を逆転させたか:慈愛から支配へ」∈MH
# 「シオニストは…大多数のユダヤ人からは拒否されていた…(イスラエル史(前史含む)
# を通して)…ユダヤ人の中にもシオニストが増えていく」
# 「ベンヤミン・ネタニヤフ政権の閣僚…スモトリッヒ財務大臣*だけではない」
## (*):「極右…国防省の大臣でもあり、ヨルダン川西岸に広範な権限」
↓ペペ・エスコバル
「パレスチナはイスラム・ルネッサンスのきっかけになるのだろうか」 2024/10/12
# ↑cf. 別の訳∈SCF
「イスタンブールで開催された一連の会議」∋「パレスチナ:文明復興の要」
「トルコは基本的に西側…パレスチナ人に対する100%の支援はありません。」
# ↑イランが大使館攻撃に対して報復した際、イスラエルの迎撃に協力したアラブ諸国も同様。
# e.g. ソコトラ島を整備管理しイスラエルに尽くすUAE(日々の感想)
「エジプト、スーダン、パキスタン、マレーシア、モーリタニア、ボスニアの学者や研究者」:
(1)「イスラエルが他国を「アマレク」または劣っていると見なす…境界線は存在しない」
(2)「イスラエルが崩壊すれば、それは西アジアのすべての人にとって良いことだ。」
∵「(イスラエル)財務大臣のベザレル・スモトリチ氏は、仏独ネットワークのARTEで
「私はヨルダン、レバノン、エジプト、シリア、イラク、サウジアラビアの一部を含む
ユダヤ人国家を望んでいる。我々の偉大な賢者によれば、エルサレムはダマスカスまで
広がる運命にある」と述べた。」
# ↑「Manifest Destiny」、「Lebensraum」、「八紘一宇」並の侵略言説「Greater Israel」
「ガザでの大量虐殺を阻止するため…アラブ諸国を当てにするのは不可能」
「世界の多数派の世論の高まりが、残虐行為会社(イスラエル)に厳しい実際的制約(例えば
経済的締め付け)を課すことを推進し、最終的にはイスラム文明復興の実現可能な要となる
パレスチナの出現に貢献することは可能かもしれない。」
# ↑「世界の多数派」=「Global Majority」≒(「Global South」+BRICS)
↓ペペ・エスコバル
「彼らは嘘をつく。騙す。盗む。爆弾を投下する。そして大げさに宣伝する」 2024/10/06
# ↑ cf. 別の訳1 locom2 diary) 、 2∈SCF、3∈SCF
# psychopathologicals は「精神病理学者」ではなく「精神病者/精神異常者」(別訳1は正しい)。
# (cf. 後半の言い換え箇所 (Talmudic) psychos の訳)
# Gaza-on-the-Litani は「リタニのガザ」より別訳1、2の「ガザ・オン・ザ・リタニ」が無難。
# 訳すなら「リタニ河畔のガザ」。
# ∵文脈上は「リタニ河畔でのガザ侵攻の再現」といった意味で「(イスラエルが行うかも
# 知れない)レバノン南部への侵攻作戦」に対して著者ペペ・エスコバルが付けた仮称。
ペペ・エスコバル「中国という河の流れを眺める」 2024/09/30 cf. 別の訳1∈SCF、2∈SCF
# 世界の経済的重心は東/アジア/中国へと移動中
「1980年から2020年の間に、世界のGDPに占めるヨーロッパの割合は26%から15%に低下」
「米国の下落幅は小さかったが、1980年代の21%から2020年には16%以下に」
「アジアと東アジアは常に上昇している。1980年のシェアは11.5%だったが、2020年には
25%にまで上昇…中国の貢献が最も大きく、世界の18%」
「中国とASEANの10カ国を合わせて考えると、経済の中心は2030年までにすでに東側にあり、
2040年までには中印国境に達する」
「米国の下落幅は小さかったが、1980年代の21%から2020年には16%以下に」
# 人民元の国際取引における地位の劇的な向上と香港の役割
「最優先課題は人民元の国際化である。そこで重要な役割を果たすのが香港」
「中国はすでに猛烈なスピードでドル離れ」
「二国間貿易に占める米ドルの割合は、すでに80%から50%以下に低下」
「中国は現在、世界との貿易のほとんどを人民元で行っている」
「2022年2月にロシアがウクライナでSMOを開始して以来、人民元はロシアにとって事実上の
アジア基軸通貨」
「並行して、北京は通貨スワップを加速…世界中の決済銀行をより多く指定」
「今後、香港はあらゆる人民元建て取引の聖地となる」
# BRICSにおけるリーダーシップ発揮への期待
「歴史上初めて、大国の台頭が帝国主義、戦争、奴隷制、略奪…ではなく、1970年代末の
鄧小平の、「平和的発展 」として成文化された」
「ウィンウィン、相互繁栄、平等、「人類の未来を共有する共同体」といったコンセプトや、
地理経済プロジェクトのマスターとして、「一帯一路構想(BRI)」の連結回廊に反映」
「カザンで開催されるサミットで、BRICSの実質的なリーダーであるロシアと中国が、
人民元/ルーブル/金の同盟を支持すると発表すべきだという大胆な提案が浮上」
# 結論 「岩だらけの荒野を流れる川のように、中国は静かに平和的優位への道を歩んでいる。」
「ロシアと中国の偽情報」という神話と米国の情報心理作戦 2024/09/28
「米国の「偽情報との戦い」は、不都合な物語、すなわちワシントンで作られた偽情報と
矛盾する論文の発行者の信用を落とすために偽情報を作り出すことを含んでいる。結局、
「偽情報」は 「敵の言うことはすべて」という意味に再定義され、アメリカ側は「科学」を
生み出し、「事実確認」を行う」
「他国を非難する内容から、米国の偽情報や心理作戦の戦略を明確に分析することができる」
「検閲は、西側諸国が自分たちの選んだ物語を自由に宣伝できるように、不都合な対抗物語の
存在を排除」
「「悪意ある影響力」という言葉は、「偽情報」に関するすべての米国文書で頻繁に使われ…
「ルールに基づく国際秩序」という一極集中の現状に挑戦する…行動を表現」
「アメリカはソーシャルネットワーク上で、軍が管理する偽のプロフィールを作成したり、
ボットを作成したりする…「古典的」な情報操作やサイコプスの手法も使っている」
e.g.「2020年…ワクチンに関する偽情報で中比関係を妨害」
「国際情勢は、特に「紛争国」の市民社会に向けられた米国の情報活動の激化と先鋭化を約束」
ビッグデータ分析の時代に、なぜ反民主主義・反大衆主義なのか? 2024/09/28
「10年以上も前からビッグテックのようなリソースを持つ者が全人口から個人のデータを
非常に正確に集約・分析できる技術が存在」
「エリート層(WEF、IMF、ウォール街、ダウニング街、ロンドン市、ハリウッドなど)は
こうした情報すべてにアクセスでき、人々が何を望んでいるのか、何を信じているのかを
非常に詳細に把握しているにもかかわらず…魅力がなく…共感されない政策、政治家、
製品、文化(芸術、映画、音楽など)を推進」
「ビッグデータ解析は、責任を持って行使すれば、これまで想像もできなかった方法で統治を
民意に沿わせることができるツール」
「膨大な量の個人データが集約・分析され、個々の欲望をピンポイントで把握できる
WEF、IMF、シリコンバレー、そして彼らの政治的傀儡であるエリートたちは…データを
奉仕するためではなく、破壊するために使っている」
「テクノロジーが私たちを解放してくれるかもしれない時代に、テクノロジーはかえって
私たちを永遠の不満と無力感の奴隷にするために利用されてきた」
「この現実に正面から向き合うまでは、私たちはますます空洞化する権威主義的な世界で、
市民ではなく臣民のまま」
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