今明かされる
ゲッコーステイト、そしてエウレカのスパルタンな過去。
そして
「戦争だから仕方が無かったんだろ?」
と言うレントンの言葉に
「今も戦争で、キミも加担している」
と言い放つエウレカ。
それを踏まえてのレントンの「決断」。
・・・うーんん。
レントンの行動はカッコ良いといえば良いんだけど、
彼らの過去に対して「昔は昔、今は今」的な
妙な割り切りみたいなのが感じられて、その上で
人が乗っているであろう軍の爆撃機を落として
正式メンバーに認められて喜ぶ、つーのは
何か違和感を感じますね。
「噂には聞いていた」とは言え衝撃的な事実であるワケ
ですから、もう少し彼らの過去の過ち、そして自分が
ココにいる限り「戦争」しなければならないコトに対しての
葛藤があって良かったのではないかと。
・・つーか、確実にダメっぽくなってるよなあ。
エンジンがかかる前に墜落もありえる?
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[検索用]交響詩篇エウレカセブン
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レントンの感覚は、多分、現代日本人よりかは、軍とか戦争を身近に感じてると思うんですよ。
レントンの父親が軍の英雄として教科書に掲載されている(第一話)くらいだし。多分、学校の軍事教育では「国の正義のために人を殺す事は悪ではない」程度のことは習っていたんじゃないかなと。
だからこそ、エウレカの告白に、最初は「戦争だからしかたなかったんだろ?」という、教科書的な事を言ってしまったと。
このシーンでのエウレカとレントンのお互いの認識として、「戦闘中に敵兵を殺すことは問題ない」というのはあると思いますよ。
第二話からニルヴァーシュは軍のLFOを撃墜しまくっているわけだから、敵パイロットは何人も死んだか、死ぬより残酷な重度障害に苦しむ事になったかもしれないです。
悩むならその時点で悩んでなければおかしいです。
エウレカとレントンが悩んでいたのは、あくまで銃も保たない市民を虐殺するという戦争犯罪についてであり、勢い余って子供まで殺すところだったというところでしょう。
エウレカは、随分と優しくなったとはいえ、まだ、心の大部分を凍りつかせたままで、それが自分自身でわかっているから悩み苦しんでいるんでしょう。
そんな風に思うので、わたしはこのエピソード、気に入りましたよ。
ただ、あの状況で拾ってきたメーテルたちが、エウレカに懐くものかなと。それだけは思いました。
レントンがそう言う感覚を持っている、と言う
事に対しての説得力が弱いかな、と。
「戦争観」と言う本作に於いてキャラクターの
言動の根幹に関わってくる事ですから、
もう少ししっかりとした土台作りを行っても
良かったんじゃないかと。
子供たちが現在エウレカを「ママ」として
慕うコトやホランドたちも含めて、こう
心理描写が「中抜け」している印象があります。
もうワンステップあるとスッキリすると思うのですが。
>ニルヴァーシュは軍のLFOを撃墜しまくっている
多分少年的御都合、つーか
人が乗っているコトは頭で理解していても
見えないからOK、みたいな感じかな、と。
Vガンで水着ねーちゃんにガンダムを襲わせる
作戦がありましたが、ああいうコトをやられたら
レントンは絶対攻撃できないと思います。
・・・結局、「戦争だから仕方ない」発言にしても
現実を未だ見きれてない(スレッガー中尉みたいな
歴戦の兵士が言うなら説得力はありますが、戦争を
知らない子供では、ねえ)、と考えれば葛藤が
感じられなかったのも納得できるかな、とか
今思ったんですけど。
それじゃあレントンが単に「おバカな子」
みたいだよな・・・。
おバカなんですよ。実際。
で、2話だったか3話だったかのおしまいで、「この時は深く考えていなかったんだ」とかいうのがあったじゃないですか。
でも、エウレカとかホランドは、レントンの軍隊ずれしてない、青くてまっすぐな感覚を愛しく感じてるんじゃないかなぁ。
存外ドライなトコもあるのかな、と。
・・どっちにしても評価のし難い子だなぁ。