美少女仮面ジュリエットな話。
見る前は同じGONZOの「巌窟王」みたいなトン
がったのをイメージしていたんだけど。いざ見て
みれば実にストレートと言うか地に足の着いた
作品になってるな、と。ベタではあるんだけど
作画にしろ演出にしろ丁寧な仕事をしてるし、
何よりジュリエットが見た目にしろ性格にしろ
非常に可愛らしく描かれているので掴みとしては
かなり巧くいったのではないかと。
つーか、このままオリジナル作品でござい、でも
通用すると思うんだけど。実際原作を大まかにしか
知らないオレでも相当アレンジしてるのはわかるし。
それでもこの作品が「ロミオとジュリエット」を
名乗る意味、つーのは・・・「ロミオとジュリエット」
だからである、つーコトなんだけど・てわかりにくい
ですね。
えー、「ロミオとジュリエット」と言うのは改めて
説明する必要も無いどメジャー作品であり、また
そのラストはタイトルを知っていればまず知っている
類のモノであります。で、要はソレがポイントなワケで。
勿論先を知らない状態で2人がどうなっていくのか
ドキドキするのも楽しくはあるのですが。今回
みたいに「どうなるかわかっている」状態で見る、
と言うのもその結末が結末だけにヘタすると知ら
ない以上のドキドキではないかと。また、本作の
場合設定が大きく変わっているので原作を知って
いてもソコにどう落とすか、は読めないワケで。
つーかサブタイの「ふたり 出会わなければ」て
だけでグッとくるよなあ。
まあ、ラストを改変する、つー可能性も無くは
ないのだけれど。そうすると「ロミオとジュリ
エット」を名乗る意味が無くなるから、なあ。
(「巌窟王」はその辺どーだったのだろうか?)
キャストは・・初ヒロイン?の水沢史絵は仮面
及び男装モードのときは良いとして女の子モード
の時は絵の可愛さに声の可愛さがついてきて無い
かな、と思うトコロはあったものの男装して育て
られた少女が恋を知り・・と言うコンセプトには
合ってると思うし、今後その溝が埋まってくると
かなりハマりそうな予感はする。
広橋は少年役に覚醒した感が。
川澄は脇役だが勿体無い感は無い、良い使い所
かと。松来は至極フツーに巧い。
後、和彦さんのオカマキャラが流石だった。
つーかシェークスピア本人まで出すのかよ。
[検索用]ロミオ×ジュリエット
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