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中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信します

葛飾 閘門橋 都内最古のレンガのアーチ橋

2019-10-05 | 東京を歩く
葛飾区水元公園の一角にある閘門橋に行ってみました。

明治後期(1909年)に竣工した都内最古のレンガ造りのアーチ橋です。





正式には弐郷半領猿又閘門と呼ぶそうです。



見たところ、たしかに古そうです。

長さは30メートルほど、幅は3メートルほどでしょうか。

葛飾区登録文化財、土木学会選奨土木遺産の指定を受けています。



この辺りは江戸川と中川に挟まれたエリアで、大場川、小合溜などの水路が複雑に入り組んでいます。このため、昔から水害が多かったそうです。

この閘門橋は、水害を防ぐため、水位・水流・水量を調節するゲートの役割を果たしました。

レンガ積みの構造で、よく1世紀以上の長い時間にわたって河川の強い水圧に耐えてきたものです。

この辺りは土木学会に選奨を受けるだけの優れた技術上がったということなのかもしれません。

使用されているレンガはかつてこの近くに存在した金町煉瓦株式会社(1888-1918年)が製造されたものだそうです。

当時としては最新の技術と最高の強度だったのでしょう。





現在、水門としての役割は約1キロ西側にある大場川水門(1980年)が担っていますので、この橋はすでに役目を終えています。

閘門橋は都道307号線の自動車用の橋と並んでおり、歩道・自転車専用の橋として活躍しています。

水元公園に行ったら立ち寄ってみることをお勧めします。
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