HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信します

役目を終えた線路 - 甘井子の石灰山

2015-09-03 | 大連を歩く
大連の市街地から北方向の老甘井子に、最近役目を終えた線路があります。


(採掘現場と工場を結んでいたのでしょうか)

この線路は、石灰の運搬専用に敷設されたものだそうです。

この辺りは、20世紀初頭、日本が租借権を獲得した直後からセメント需要に対応するため良質の石灰を採掘し続けた場所です。
日本租借時代は多くの日本人や日本の会社が事業に関わりました。

つい最近、操業の停止が発表されたばかりです。

地元の人の話によると、当初は石灰の塊の「山」だったそうですが、長年にわたって採掘を続けた結果、今は深さ数十メートルの巨大な「穴」になったのだそうです。

1世紀以上にわたってここで産出された石灰がセメントに加工されて当地のインフラ整備や街づくりに役立ってきたわけですが、役目を終えた今、環境に配慮してきちんとした後処理を行う必要がありそうです。


(この踏切にある味のある竹製の遮断棹は、もう道を塞ぐことはありません)
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1 コメント

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廃線路は趣きあります (東東京うさぎのモヒー)
2018-01-04 18:17:47
この写真の場所と同じ所かは定かでありませんが、甘井子地区から市内へ車で移動する際に、自動車の車道の脇に、斜めの向きで交差するように見るからに廃線となった線路・踏切を見た記憶があります。この様な目的で使われていたんですね。歴史がわかると自分の中での見え方も変わります。写真におさめられず悔いが残りました
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