HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信します

旅順 貸座敷の跡

2015-06-19 | 旅順を歩く
大連市内の遊郭跡は一度ご紹介しましたが(2013年11月3日の日記)、旅順にも同じような貸座敷があったそうです。

資料によると、日本租借時代、金春町と呼ばれた場所にあったようです。
古地図で調べてみると、今の解放街のようです。

出掛けてみました。
まだ建物は残っているでしょうか?
解放街を歩いてみると、旅順博物館にほど近い中央大街の交差点付近にそれらしい建物がありました。


(どうやら、この建物のようです)


(玄関は裏側にあるようです)


(裏側にある出入口)

高さが160センチぐらいしかなく、不自然に小さい出入口です。普通の男であれば屈まないと入ることができません。
いかにも遊郭らしい造りです。

お客さんとすれば、正々堂々とは入りにくい場所だったはずですから、これが理想的なのでしょうね。

知人に聞いたところ、旅順には今もソッチ系のプレースポットがたくさんあるのだそうです。
旅順は昔も今も海軍の街ですから、時代が変わっても一定の需要があるのでしょうね。

ところで、なぜこんなに目立つ市街地の中心部に貸座敷を作ったのでしょうか。

日本租借時代、隣は旅順中学、近くにはヤマトホテルや関東軍司令部などの施設もありました。
理由は不明ですが、きっと当時のお客さんは、

「なんでこの場所なの? もう少し外れた場所に作ってくれたら来やすいのに・・・」

などとつぶやいていたのではないでしょうか。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« さくらんぼ狩り | トップ | 旧満鉄大連病院 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見つけるのに苦労しました。 (東東京うさぎのモヒー)
2019-11-25 11:28:03
この記事を見て,色々と探し回ってようやくこの建物を見つけました。確かになんでこの場所に?!というそこそこ目立つ大通りの交差点付近にあります。驚きました。裏口にある入り口は背が低く特徴的でした。いかにもといった印象を私も受けました。
返信する

コメントを投稿