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中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信します

旅順 旧関東都督府

2013-12-20 | 旅順を歩く
旅順にある旧関東都督府です。
立ち入り禁止になっていることも手伝ってか、何とも神秘的に映る建物です。


(旅順口区友誼路にあります。1903年竣工と伝えられています)


(立ち入りができなくなっています)


(当時の写真です)

帝政ロシアによる建設です。

1903年、帝政ロシアが極東総督府として利用をはじめ、その後日本が租借を始めた頃から日本の管理下に置かれ、関東都督府になったそうです。
その後関東庁督府、関東州庁督府と改称されますが、役割は基本的に同じです。
関東州庁は1938年に大連市内(今の人民広場)に移動しています。
つまり、それまでの33年の間、ここが日本租借下の遼東半島の行政の中心だったということになります。


(横側から見てみます)


(西側のエントランスです。ここに「関東都督府」という表札が入っていたと推測されます)

戦後は、ソ連や中国海軍の施設として利用されてきたそうです。

建物に近づくことができませんが、見たところ、今はまったく利用されていないようです。
割れている窓ガラスも散見され、廃墟のような佇まいです。

敷地はかなり広い面積があります。
歴史的、文化的価値が非常い高いように思いますので、放置しておくのは何とも惜しい気がします。
この先、行政がどのような利用を考えているのか分かりませんが、利用しないと急速に劣化が進んでしまいます。
早めに対策を考えてもらいたいものです。

僕が大連に滞在している期間内に、開放してくれることを期待したいと思います。
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