HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信します

旧大連税務署長官舎

2020-07-05 | 大連を歩く
今回も東東京うさぎのモヒーさんから情報提供していただいた大連の老建築をご紹介します。

大連市南山エリアの旧大連税務署長官舎です。



南山街と高陽街の交わる場所、天正河豚のちょうど裏側に当たります。

僕は駐在中に天正河豚には食事で何度も行きましたので、この建物も覚えていますが、これが何だったというところまでは注意が届いていませんでした。

この一帯は日本の老房子を模して再建した新しい建物も多いのですが、これは紛れもなく日本租借時代の老建築です。







驕奢な住宅が多いこのエリアにあっては装飾を控えたシンプルな作りですが、角を面取りしたような柔らかい感じは、いかにも1920年代を彷彿とさせます。

しかし、大連税務署という官庁はどこにあったのでしょうか。
大連の古地図では見かけた記憶がありません。

官報をたどってみると、1938年2月3日付の官報に告示されていました。

1937年12月1日付関東局令で、大連税務署を大連市薩摩町1に置く、とされています。
薩摩町1番地は、大連市役所があった場所です。
すなわち、市役所の中だったのですね。

まだまだ大連にも知らないことがたくさんあります。
モヒーさん、情報提供をありがとうございました。

コメント (1)
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