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インド北部の小さな田舎町からこの便りを書いています

2019年03月09日 | 旅の写真
ダラムサラ
前略

インド北部の小さな田舎町からこの便りを書いています。
そろそろ季節の変わり目ですが、体調を崩さず元気にしていますか?
こちらは喧騒の首都デリーを抜け、今はヒマラヤにほど近いダラムサラという町にきています。
標高が2000メートル近くあり、あの蒸し暑さがうそのように、涼しく、そして山に囲まれた静かな場所です。

デリーから激しく揺れるバスに乗って13時間もかかり、バスを降りたときには疲れ果ててふらふらでした。
夜行バスだったのですが、無論よく眠れるわけもなく、車内でなんども体が宙に浮いたので、全身の骨が今でも軋んでいます。
気温はだいぶ下がり、早朝Tシャツに短パンで地面に降り立つとすぐに鳥肌がたちました。

ホテルの客引きもいない小さな町で、路地をさまよっていて見つけた安宿に今夜の寝床を確保しました。
受け付けにはチベット人らしい青年がおり、日当たりの良い部屋に案内してくれました。
部屋の前には谷があり、奥の山の端から朝日が昇ってくるのが見えます。
斜面に建てられたこぢんまりした宿で、すぐに気に入りました。















石川直樹『全ての装備を知恵に置き換えること』より

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